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(ルイさん結構ひどいので(笑)苦手でなければお進みください)
控室、カノンとアダムが隣り合って座ってる。
二人ともスマホを弄っている。 それぞれ別のことをしているはずなのに、時々どちらからともなく顔を上げて、楽しそうに笑い合っていた。
それを同室の隅のソファから横目で見ていた。
気にしなければいいのに、視線が行ってしまう。
……胸が苦しい。
最近、2人で一緒にいることが多くない?
『アダムといると落ち着く』 仕事中の何気ない言葉なのに、ずっと心に沈んでいた。
アダムの包容力に引き寄せられるのは分かる。
アダムは悪くないってことも。
けど最近、俺より楽しそうに笑う相手が、あいつに見えてしまう。
K「ルイ?もう行くって」
R「あっ…うん」
カノンと並んでスタジオまで歩く。
R「カノン、髪色良い、似合ってる」
K「ふっ…さっきも褒めてくれたじゃん 」
R「あ、そか」
カノンの事なら何度でも褒めたくなる。
喜ぶ顔、照れる顔が見たいから。
でも、今はそれ以上に、俺をちゃんと見ていて欲しかった。
スタッフ「いったんここで待機して下さーい」
K「はーい、…あっ、これアダムが好きなやつ」
カノンが差し入れのお菓子をおもむろに手にして、アダムの所へ向う。
あ…。
俺から躊躇なく離れていくカノンに、 胸がズキンとなった。
何食わぬ顔で、2人の間に割って入りたい。
けど、こんな余裕のない顔で近付いたら、全部見透かされそうだった。
カノンの手にしたお菓子をアダムは嬉しそうに受け取って2人で食べている。
A「カノン、ついてる」
K「ん?」
A「ここ」
アダムの指がカノンの口の端に伸びる。
すぐに顔を背けた。それでも、見たくない光景が頭に浮かんだ。
俯いたまま動けない。
K「ルイ…?今日体調悪い?」
R「ん?」
いつも以上に無口な俺に気付き、カノンが顔を覗き込んできた。
眉を寄せて心配そうに俺を見つめる。
黒目がちの瞳、まっすぐ伸びた睫毛、形の良い唇。
全部俺の、カノンなのに。
ー仕事に私情は持ち込まない。
カノンとの約束が、浮かんでは消えていく。
R「頭、痛いかも…」
K「楽屋に薬あるから、俺取ってくる」
R「っあ、大丈夫………なんだけど…」
カノンが廊下へ繋がる扉へパタパタと駆けていく。
その背中を静かに見つめていたが、いつの間にかその後を足早に追っていた。
半開きになっている楽屋のドアからするりと中へ入った。
K「あ、あった…」
戻ろうとして振り返ったカノンと目が合う。
K「え!待っててよかったのに」
カノンが心配そうに目を丸くする。
R「…カノンと二人になりたかったから」
それどういう意味?と訝しげな顔をされる。
俺は楽屋の扉閉め、鍵をかけた。
K「…っ」
カノンが何かを察し、半歩後退りする。
R「カノン?」
何も知らないような顔をして近付く。
少しずつ距離を詰めてかのんを壁まで追いやった。
明らかに不自然な、近過ぎる距離。
K「ルイ…仕事中」
困惑した目で見上げたカノンに牽制される。
R「少しだけ、だから…」
俺のものって、確認したいだけ。
K「だめ」
R「やだ…」
今にも泣きそうな、甘えた声が出た。
カノンの頬を両手で包む。
カノンのキュッと結ばれた唇に自分のを押し当てると、 カノンが身体を押し返してくる。
思っていたよりも強い力だった。
慌てて体重をかけて押さえつける。
K「っ…!」
我慢してたものが溢れ、冷静さを失って口付ける。
チュ…ッ…
K「んっ…ルイっ…!」
カノンの唇をつぶすように、角度を変えて何度も唇を重ねる。口紅の人工的な味が口の中に広がった。
R「…ハァ…ッ…」
それでも、全然足りてない。
首筋に唇を押し当てる。
少しなら、いいよね…
チュゥ…ッ…
K「っ…跡付く…!」
唇を離すと淡い、桜色が残った。
そこを手で押さえたカノンは、今まで見たこと無いような鋭い目で俺を見た。
K「はい、これ」
薬を胸に押し当てるように渡されて、カノンはさっさと部屋を出て行ってしまった。
K side
ルイに吸われた所が心配で、すぐにトイレへ駆け込む。
K「うーわ…っ…、まぁ、これくらいなら…」
鏡に映ったそこは、思ってたより大丈夫だった。
動揺を隠しながらスタジオに戻る。
メイクさんがどことなく寄ってきて、首にファンデーションをパタパタと当てられた。
K「っあ!すみません、さっき掻いちゃって…っ」
メイクさんは大丈夫ですよ〜と軽く返事をして去っていく。
危な…。
ルイはいったいどういうつもりなのだろう。
約束したのに…。
仕事と恋人の時間は分けるって、2人で決めた。だから、安心して隣にいられたのに。
身勝手すぎるだろ…。
仕事中は何もなかったように振る舞った。スイッチが入れば、色んな感情を無にして仕事の顔になる。
でも、首元に触れるたび、胸の奥がざらついた。
撮影がすべて終わる。
ソファに座ると、疲れがどっと押し寄せてきた。
K「はぁ…」
楽屋での事を思い返す。
何、あれ…。
ルイがおかしかった。
頭を抱えていると、アダムが来た。
A「カノンー?」
K「あ、おつかれー」
A「大丈夫?」
K「あー…うんっ」
笑顔を作って見せたけど、自分でも引きつっているのが分かった。
A「いーよ、無理しなくて…」
アダムはそれ以上何も聞かずに、 背中を優しく撫でてくれる。
K「うん、ありがと…」
溜め息を一つ付く。
ルイのことは好きだけど、時々、何を考えてるか分からなくなる。
アダムみたいに落ち着いた大人だったら、何か違うのだろうか……と、疲れた頭で考えてしまった。
アダムの顔に視線を移す。
A「ん?」
K「いや…かっこよっ」
ふざけたように言って、さっき考えた事と一緒に誤魔化した。
A「ふっ…何?今さら」
アダムが笑う。
K「今さら言ってみたくなった」
俺もつられて笑っていると、誰かが近付いてくる。
あ、ルイ…。
悲しそうな表情。
いつもだったらフォローに回るけど、到底そんな気にはなれなかった。
一瞬目が合ったけど、 ルイも何も言わずに帰って行った。
今日はお風呂にゆっくり浸かりたい…、ご褒美に甘いもの食べて……そんな事を考えていると家に着いた。
K「なんか食えるものあったっけ…」
冷蔵庫を開ける。
少し前に作ったおかずが残ってた。
スイーツは後で買いに行こう…。
バッグの中を整理していると、スマホが震えた。
【今日のこと謝りたい】
ルイからだ。
謝られても、ちゃんと許せるか分からない。
どう返そうか考えている内に、インターホンが鳴った。
ガチャ…ッ
ドアを開けると浮かない表情のルイ。
K「…なに?」
少し突き放す様な声が出た。
ルイの弱々しい表情を見ると、放っておけない。でも、今日は簡単には許したくない。
R「…カノンさあ、そうやって怒ってるけど、そっちも悪いからね?」
K「は?」
一瞬、言葉の意味が分からなかった。
謝りたいって来たんじゃないの?
状況を理解しようとしている内に、ルイはリビングまでズカズカと入ってきていた。
K「言ってる意味分かんねぇ……何しに来たの?」
R「カノンが…俺のものって、確かめに来た」
声色がさっきまでと違う。
弱々しいと思っていたのに、妙に静かで冷たい。
そう思った瞬間、ソファに押し倒された。
K「痛…っ」
腰の上に座られて身動きが取れない。
R「…カノン、俺のこと好き?…」
“好き”と答えて欲しそうな、縋る顔。
けど、今日あった色々を消化しきれていない状況で、ルイの欲しい言葉を返せるわけがない。
K「…今日のルイ…おかしいよ」
思ってたことが、そのまま口から出た。
その瞬間、ルイの瞳の温度が一気に下がった。
R「おかしくてもいい……俺、いま嫉妬に狂ってんの」
R side
メンバー同士のスキンシップなんて気にする方が変だ。
よくあることだし、仲が良いだけ。
分かってる。
分かってるのに……もう無理だった。
カノンが弱ってる時、隣にいるのが俺じゃなかった。
アダムと俺の違いなんて、たぶん一つだけ。
恋人らしい事ができるかどうか。
押し倒したカノンに覆い被さる。
R「…カノン、俺のこと好き?」
今は、中身が無くてもいい。ただ”好き”と返してくれれば良かったのに…。
K「…今日のルイ…おかしいよ…」
そう、冷たく返された。
突き放された。
そうしたの、誰?
こっちはこんなに苦しいのに。
急に何かが冷めた。
かのんへの優しさとか思いやりとかそういう類のもの。
R「おかしくてもいい……俺、いま嫉妬に狂ってんの」
無自覚なカノンには分からせないと。
服の中に手を入れる。
腰のラインを手で掠めると、身体がピクンと反応した。
K「な…っ…」
声、聞きたい。
服を捲し上げる。
K「ルイっ、ちゃんと話そう?」
話して何になるの?
『アダムと距離取ってほしい』なんて言った所で戸惑わせるだけだ。
K「このまま、したくない」
R「…無理、やめる気ないから…」
服の裾を下げようとするカノンの両手を頭の上で固定する。
K「っ…ルイ…!」
鋭い目が少し濡れている。
嫌がるカノンを見下ろして興奮してしまう。
今の自分は自分じゃないな、と思う。
ただ、嫉妬に狂った男だ。
カノンの明るくなった前髪をかき上げる。指通りの良い、滑らかな髪。
R「…なんかさ、黒髪とのギャップありすぎて、他の奴…抱く気分になる」
反応を見たくて、わざとそう言った。
その瞬間、拘束された手に力が籠もった。
K「…っ、そんな気持ちで触んな…っ」
カノンが眉間に皺を寄せ、身を捩る。
R「妬いてくれた?」
でも、俺の嫉妬はこんなもんじゃない。
カノンよりもっと深くて、ドロドロしてる。
チュ…ッチュッ…
胸元に唇を押し当てる。舌先で舐めるとすぐにカノンの声が漏れた。
K「ッん…ハァ…ッやめ…ッ…」
R「嫌そうに聞こえない」
こうやって身体を重ねるのは久しぶりだ。
その分、敏感になっているカノンの身体。
ッ…チュ…ピチャ…ッ…
K「ッッ!…ハァ…待ってッ…ぁ…」
本気で抵抗される前にと、片手はもうカノンの固くなった所を捕らえている。
R「ふ…もうここ、熱い…」
布越しに擦る。
K「ッぁ……ハァ…ッハァ」
呼吸が荒くなってきた。
カノンをこんな風に出来るのは俺だけだと思うと、支配欲が満たされていく。
でも、まだ、全然足りない。
カノンの柔らかな肌を強く吸う。
K「だ、め…!」
チュゥ…チュッ……ッ…
気の済むまで、何度も何度も吸い上げる。
濃い赤が点々とカノンの胸元に広がった。
R「俺の物になってきた…」
それを見下ろして、口の端が上がる。
カノンはふっと力を抜き、顔を背けた。
視線はソファの生地に落ちたまま、もう何も言わない。
R「ハァ…ッ…」
興奮で息が上がり、 生まれた熱が下へ溜まり続けている。
早く、出したい…。
カノンの腕を引っ張り、上体を起こさせる。
R「ねぇ…舐めて」
カノンの唇に自分の熱くなったものを宛てがい、 咥えさせる。
ジュプッ…!
K「んんっ…!!」
腰を動かして深くしたら、カノンが驚いて頭を引いた。
R「ちゃんとやって…?」
後ろ頭を押さえる。
息継ぎが出来ないほど深く咥えさせて、腰を振る。
ジュプ…ジュポ…ッ…グチュッ…
K「ッんぐ…ッ…」
苦しそうに顔を真っ赤にさせるカノンを見て、熱が込み上げてきた。
R「ッあッ…気持ち…ッ…」
K「ん”ん”ッ…ッ!!」
カノンが俺の太腿を何度も叩く。
コメント
1件
うわっ…これはまた重くて熱い展開だね…! ルイの嫉妬と不安がどんどん制御効かなくなってく感じ、すごくリアルで胸が痛かった。 「おかしくてもいい…嫉妬に狂ってんの」って台詞、ゾッとするほど刺さった。 カノンが冷たくならないのも、ちゃんとルイのこと好きだからだよね…だから余計に切ない。 さちこさん、感情の温度差と乱れ方がめちゃくちゃ上手いです🔥