テラーノベル
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廊下の隅。まだ少し拗ねたままのじゃぱぱは、たっつんの袖を掴んだまま離さない。
「……ほんまに怒っとる?」
たっつんが困ったように笑うと、じゃぱぱはじっと見つめ返した。
「たっつんがわざと嫉妬させたから」
「いや、ちょっと反応見たかっただけで…」
「俺は結構本気だったんだけど」
その声が思ったより真っ直ぐで、たっつんは一瞬言葉を失う。
さっきまで余裕そうにからかっていたのに、今度は自分の方が照れてしまう。
「……ずるいわ、そういう顔」
「たっつんが悪い」
じゃぱぱはそう言いながら、そっと額をたっつんの肩に預けた。
近い。
息がかかるくらい近い距離。
たっつんの心臓が変に落ち着かない。
「……機嫌…直してほしいなぁ」
「…ん」
小さく頷くじゃぱぱ。
その素直さに、たっつんは小さく笑った。
照れた顔を見られたくなくて
じゃぱぱの頬にそっと触れる。
そして——
軽く、触れるだけのキス。
一瞬だったのに、じゃぱぱは目を丸くした。
「……っ」
「これで許して?」
照れ隠しみたいに笑うたっつん。
けれど耳は少し赤い。
じゃぱぱは数秒固まったあと、ふっと嬉しそうに笑った。
「……もう一回」
「調子乗るなや!///」
そう言いながらも、離れようとしないたっつんに、じゃぱぱは満足そうに肩を寄せる。
さっきまでの嫉妬も不安も、もうすっかり溶けていた。
「なんでお前の方が余裕そうなん!?」
「だって、たっつん照れてるの分かりやすいし」
「うるさい!///」
じゃぱぱはくすっと笑いながら、逃げようとするたっつんの袖をまた掴む。
「でも嬉しかった」
「……」
「ちゃんと俺のこと見てくれてる感じした」
その言葉に、たっつんは少しだけ目を逸らした。
「そりゃ見るやろ……好きなやつやし」
「……っ!」
今度はじゃぱぱが固まる番。
たっつんは「言ってもうた……」みたいな顔で耳まで赤くなっていた。
すると次の瞬間、じゃぱぱが急に笑い出す。
「な、なんで笑うねん!」
「いや、たっつん可愛いなって」
「はぁ!?」
「嫉妬させといて、自分が照れてんの面白い」
「もう知らん!」
ぷいっと顔を背けるたっつん。
でもじゃぱぱは機嫌よさそうに隣へぴったり寄る。
「拗ねた?」
「拗ねてへん」
「じゃあこっち向いて」
「……やだ」
そう言うくせに、離れない。
じゃぱぱはそんなたっつんを見て優しく笑うと、小さく呟いた。
「……ほんと好き」
その一言で、たっつんの顔はまた一気に赤くなるのだった。
ʚ 夢愛 ɞ
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