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白崎楽が犯人……そう男は大声で言った。理解が追いつかなかった楽は、少し前まで俺と一緒に歩いて家に帰ってたんだ犯行までの時間に入れるはずがない
『う……嘘だよ!!』
『嘘じゃねぇ!!楽だあの貧乏神のせいでこうなったんだ!!』
『で、でも!楽は、さっきまで一緒に歩いてたんだよ!!』
『うるせぇ!ガキは、黙ってゆう事聞いてればいいんだよ!』
(それは、只の暴論だろッ)
言い合いをしている間に後ろから酸欠状態の楽がラウンを抱え出てきた
『楽お兄ちゃ……』
『抑えろ!!』
来たばかりの警官が楽を思いっきり地面に押さえ付けた楽は、苦しそうにしながら警官に大声を荒らげた
『待って……待ってくれ!!ラウンを、ラウンを助けてくれ!!意識が無いんだ、!!頼む俺のたった1人の……』
『黙れ!!お前が犯人なんだろ?!』
『楽……お兄ちゃん』
警官は、楽の言葉をさえぎり無理矢理手錠をはめ獣人族特有の口輪を嵌めさせた。抗う楽に対し住民の目は、冷たかった。まるで楽は、獣人でも人でもないと言いたげなように楽に軽蔑の眼差しを送っていた
『行くぞ立て』
『ヴゥ』
『引きずればいいだろ』
ズルズル、ズルズル、体が引きずられて痛そうな音が俺の耳に残る
(……ッ!)
『楽お兄ちゃんは、悪くないよ!!』
その場にいた全員の目が俺に写った
『所詮子供だ』
そう言い大人達は、俺の言葉に目を向けず楽を連れていった
ーーーーーーーーーー
楽が濡れ衣を着せられ1ヶ月がたった
『ナイ……ご飯は』
『ラウン……大丈夫』
『だがいい加減食べないと』
『大丈夫』
1ヶ月……俺は、何も食べていない
ガチャ
ラウンと話をしていると玄関が勝手に空いた
『?』
『ナイ隠れてろ』
『う、うん』
タンスに隠れていると聞き慣れた声がラウンの声とともに聞こえた
『ヤホ〜ラウン』
『何をそんなにニヤニヤしている気持ちの悪い』
『ひっどいなほんと可愛げ無いよね』
『何しに来たお前が欲しいものは、無いぞ』
『あるじゃん』
『?』
(兄さんの声だ……)
『ナイトだよナイト』
『『は……?』』
ナインは、ニンマリと笑いラウンにそういった