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また艶っぽい目をして……
そんな顔をされたら、私、おかしくなっちゃいそうだよ。
祐誠さんに促されて、私達は着ていた物をお互い全て脱ぎ捨てた。
祐誠さんのたくましい肉体美が視野に入る。
頭のてっぺんからつま先まで、完璧なスタイル。
照れて、どこを見たらいいのかわからなくなる。
ゆっくりと露天風呂に足を入れ、2人でお湯に浸かった。
「気持ちいい……」
最高の湯加減で、源泉かけ流しのなめらかなお湯は、私達の体を芯から温めてくれた。
「お天気も良くて、綺麗な景色も見られて本当に嬉しいです」
「そうだな。久しぶりにここに来れて良かった」
祐誠さんはしみじみと言った。
日頃の疲れを癒してほしい、そんな気持ちでいっぱいだった。
もう少し浸かっていたかったけど、2人一緒にお風呂から上がった。
旅館のバスタオルは上品な手触りでふわふわしててすごく気持ちがいい。
「貸して」
祐誠さんは私の手からそれを取ると、優しく体を拭いてくれた。
「えっ……」
こんなこと、子どもの時以来誰にもされたことなかった。
顔から首、そして胸、丁寧に足先まで……
私はずっと立ったまま動けなくて。
何だろう? この感覚。
こんなにもドキドキして、勝手に体が火照り出してる。
もう、何もかも全て、祐誠さんに見られてしまってるんだ。
その視線が私の何を見てるのか、すごく恥ずかしいけど……
「このまま何をされてもいい」なんて、そんなことを思ってる自分がいて。
「終わった」
「あ、ありがとうございます」
私はどうしようもないくらいの胸の高鳴りを隠し、急いで浴衣を着た。
少しお酒をいただいてると、あっという間に時間は過ぎ、夜も深くなった。
私達は広くて柔らかい布団に一緒に入って、そして、見つめ合った。
「祐誠さん……私のこと……抱いて下さい」
自分から言って、私はこんなにも大胆な女だったんだと思い知る。
いやらしいし、恥ずかしい。
「ああ、もちろんそのつもりだ。まだまだ寝かせないよ。雫は俺のものだ。誰にも渡さない」
祐誠さんの舌と指先から伝わる刺激的な感覚は、ゆっくりと上から下に向かい、愛撫される場所全てが快感で満たされた。
「気持ち……いい。もっとして下さい……」
私の中に「祐誠さんに触られたくて仕方ない」と願う、もう1人の別人格がいるみたい。
こんな自分、祐誠さんに抱かれるまで知らなかった。
「ああ、雫の甘くて可愛い声、もっと聞かせて……」
そう言いながら、祐誠さんは指で私の奥を激しく突いた。
「はあっ……ああっ……ダ、ダメ……」
我慢できずにふしだらな声を出す。
「イヤじゃないだろ? こんなに濡らして」
手のひらの擦れる刺激までがプラスされ、さらに私を高ぶらせる。
「祐誠さん……あっっ……はぁっ……気持ち良すぎて、もう、ダメ……」
「イクとこ……俺に見せて。さあ……」
祐誠さんが動かす指の勢いに比例して、私の感度は増し、すぐに最高潮に達した。
「可愛いよ、雫の顔……俺をゾクゾクさせる。俺の性欲を煽ってるのか? もっと欲しいって……」
ぐったりした私の耳元で囁く声が悪魔的に色っぽくて、私は……さらに祐誠さんを欲した。
「……本当に意地悪です。でも……もっとして」
「雫のお願いなら、何度でも叶えてやる。愛する人の望みならば……」
「嬉しい……私、こんなにも祐誠さんが欲しい……あなたを愛してる」
それから、私達は、時計の針を気にする余裕もない程に求め合い、何度も何度もお互いの名前を呼び合った。
恍惚に身を任せ、押し寄せる興奮の波に飲まれながら……2人はまるで快楽を貪るように愛し合った。
全てが終わった頃にはもうクタクタで……私は祐誠さんの体に包まれ、守られながら朝まで眠った。