フォロワー様1300人記念作品…..
※嘔吐表現有
俺に好きなひと…..?
いるよ、いるに決まってるじゃん。
片想いをしてから、かれこれ3年半。
でもあの子はあいつが好きなんだよ。
口が裂けても言えない、
僕の本心。
辛い。
それでもあの子に悟らせてはいけない。
自分の中で殺さなきゃ。
この気持ちに気づいたのは、同居して割と経ったある時。
俺はずっと恋愛対象が女の人のつもりでいたから、正直驚いた。
貴方の明るい笑顔、周りをお花畑の様にしてくれる抱擁感。全てが好き。
そんな素敵で美しい、俺には勿体ないくらいの貴方に、厚かましくも恋心を抱いている。
「若井っ!」
「どうしたの??そんな浮かない顔して…」
ああ、君の心地の良いその声も好き。
「ん~ん!浮かない顔してたから、」
「ん、あ~ごめん」
「昨日夜更かししたからさ、笑」
「えぇぇ、!だめだよ~!僕なんか夜9時に寝るんだから〜」
「へへ、りょうちゃんは早すぎんの笑」
僕が寝不足な理由まで聞いてこないの、話題を明るくしようと必死に頑張ってるところ。
全部、全部、好きだよ。
それなのに、貴方は彼を見るんだ。
「もとき、、大丈夫かな….?」
「えっ?」
「昨日、電話した時の声、暗かった。」
「今日もすごく静かだし、寝られてないのかな….」
「ッ…..」
さっきまで僕の事、見てたのに。
なんで、何で?
「ねぇ、りょうちゃん。」
「ん?」
「元貴、好きな人いるよ。」
「えっ….?」
「だから、元貴好きな人いる…ムグッ!」
「も、もうわかった…分かったからぁ….泣」
あ、
俺、りょうちゃんの事、傷つけちゃったんだ。
涼ちゃんがポロポロと涙を零して、部屋から逃げるように走り出す。
それからの現場はというと、パニックになっちゃって、レコーディングは別日に移された。
俺のせいだ。
俺が迷惑かけちゃったから。
俺が、俺が……
うわ、吐きそう。
こんなので吐きたくなるんだね。
「ゔぇっ…..ごぷっ、、」
ビチャビチャ。
この何とも奇妙な水音は再び吐き気を促す。
「ぅ゙ぐぇ゙ぇ゙っ、、」
気持ち悪い。気持ち悪い、気持ち悪い。
「わ、わかい…..?」
だ、誰?
皆帰ったはずなのに。
「開けるよ…..?」
あっ、ドア閉めんの忘れてた。
ガチャッ
「あ、大丈夫?すっごく汗かいてる….」
そう言ってハンカチを出し、俺の汗を拭いてくれる元貴。
こんなにも優しい元貴に嫉妬している自分が憎くて憎くてしょうがない。
「まだ出そう….?」
コクッ
本当なら気持ち悪くてしょうがないだろうに、何で背中を擦ってくれるの?
こんな俺を、なんでまだ大切にしてくれるの?
人を傷つけて、泣かせた俺を、
「ひぅ゙っ、、グスッ…..」
情けない。
「治まったかな…?」
コクッ
もうこれ以上言葉を発したらまた泣いちゃいそうで、頷きだけする。
「このまま1人で帰らせるの心配なんだけど….」
「俺ん家来る?」
どうしよう。
でも、多分このまま1人で帰ったら壊れちゃいそう
「い、いいの?」
「いいよ〜」
そう言って、建物から出て、タクシーを呼び、元貴の家まで乗る。
タクシーの中で、眠たくなっちゃって。
泣き疲れたのかな
始まりました。
初?の切ない物語。
主はハッピーエンドしか受け入れられないはず….
勢いで書いたものですから、(全作品)どうなるかは分かりません🫠
最初はりょつぱの片想いストーリーにしようかなって思ったんですけど、三角関係….いいなと思いまして。
最終的にどう転ぶか….
計画的でなくて、ごめんなさい。
不快に思われたら即読むのをやめてください。
―なな🍏
コメント
37件
これは辛いって⋯⋯切ないねえ🥵
なな🍏ちゃん…不穏と言うより切ない感じのお話だねぇ… 悲しくなっちゃいそうだよぉ😢