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遠い昔…
「オニヤク」と呼ばれる不思議な力がありました。
この力は代々受け継がれてきましたが、人々は世界に災厄をもたらすのは「赤い悪魔の力」だと信じていました。
そのため、長年に渡ってオニヤク狩りと駆除が行われ、ついに「オニヤク」は歴史の頁から姿を消しました。
少なくとも…誰もがそう思っていました。
バスケットボールコート - 現在
バスケットボールが地面に落ちる音がスタジアムに響き渡った。
「バン!バン!バン!」
小崎はドリブルで、チームメイトが奪おうとするシュートを巧みにかわし、空中に飛び上がり、美しい弧を描いてボールをゴールに沈めた。
「シュート!」
友人たちは親友らしく、彼を応援し、からかいました。
スタンドの片隅に、若い女性が静かに隠れて座っていました。彼女はポチコでした。 視線は小崎に釘付けで、彼の笑顔を見るたびに胸が高鳴った。
「ずいぶん上達したね〜🎶」
彼女はそう思い、揺るぎない愛情を込めて、かすかに微笑んだ。
小崎は幼なじみで、かつては彼女にとってとても仲の良い存在だった。しかし、成長するにつれて彼には多くの友人ができて、二人の距離は徐々に開いていった。ポチコはただ遠くから見守ることしかできなかった。
街灯の下 ― 夕方
練習が終わると、小崎はバッグを肩にかけ、一人で家路についた。街灯の薄暗い光が長い影を落としていた。
ポチコは静かに彼の後を追った。
突然…彼のポケットからハンカチが落ちた。
彼女は慌ててハンカチを拾い、優しい声で呼びかけた。
「小崎くん!」
彼はすぐに振り返った。
「あ、ありがとう、ポチコちゃん!」
彼の温かい笑顔に、彼女の心はときめいた。
しかし、ハンカチを取ろうと手を伸ばしたその時――
「ドカーン!!」
屋根から暗い人影が飛び降りてきた!
小崎は慌ててポチコを抱きしめた。しかし、彼女は咄嗟に身をかわした。
「ああ…」彼女は叫んだ。
ツインポニーテールの金髪の女性の姿が現れた。鋭い目には嘲るような笑みが浮かんでいた。
ジキル…そして影は狂気じみた笑みを浮かべた謎めいた顔に変わった…ハイド。
「やっとお前の魔力を見つけたぞ~😈 遊ぼうぜ!」
戦いが始まった。
彼女は稲妻のような速さで小崎に突進した。最初のパンチは彼の胸に命中し、壁に叩きつけられた。
「ああああ!!」口から血が噴き出した。
ポチコは恐怖に震えた。「小崎くん!!」
彼女は駆け寄ったが、間に合わなかった。
小崎の体力が尽きかけていた時…
奇妙な声が彼女の脳裏に響いた。
「起きろ…私の力が…」
突然、彼の体から燃えるように赤い光が噴き出した。謎のエネルギーが彼の周りに迸った!
「ああああああああ!!!」
地面が揺れ、ジキル/ハイドは驚いて後ずさりした。
「へえ…あなたの力は…楽しい!!」
彼女は狂ったように笑い、その言葉だけを残して暗闇の中へと退いた。
戦いの後、
ポチコは涙を浮かべた小崎に駆け寄った。
「大丈夫!?一体何が起こっているんだ…?」
小崎は息を呑み、まだかすかに赤く光る自分の手を見つめた。
「わからない…」
そしてこれが…物語の始まりだった。
次回のエピソードをお楽しみに。