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「おはよう凛。」
「お、おはよう隆……!」
「おはよー」
あの家庭科室での1日から、3人……いや、特に隆と凛の2人の距離は急激に縮まった。凛や隆の同学年も、隆が話しかけて凛が少しオドオドしながらも、受け答えるという光景に慣れてきてしまっていた。
「なんか最近隆すごい下級生の女の子に話しかけてない?笑」
「お、気になる子でもできたか?」
「この人たらしめ〜笑」
「いや違ぇよ」
同い年の男子に冷やかされる中、笑顔で受け答えていた隆だったが、内心とても焦っていた。彼女と少し近づきたいと思うあまり、少し攻めすぎたかと思っていた。なぜだかとても彼女とは仲良くなりたいと心から思えるのだ。年下の、しかも女子とはあまり絡まない隆にとって凛と優奈はとても新鮮なものだった。いつしか隆は何とかして彼女たち……凛を東卍のみんなに会わせたいと思うようになった。
「凛、メール交換しないか?」
「え……!もちろん、ちょっと待ってね、アドレス言うから……」
ある日、隆の提案に凛はオドオドしながら、携帯のメモ機能に記録しているアドレスを読み上げた
「___▷△……かな?行けた?」
「行けた。なんか送ってみるわ」
慣れたような手つきでアドレスを打つ彼のスラリとした手を見て凛はなんだか複雑な気持ちだった。人気者の彼は、自分なんかよりたくさんの人とメールを交換したことがあるのだろう。
「____行った?」
隆は顔を覗き込むように凛へ尋ねた。隆のおっとりとした瞳に見つめられ、凛は少し頬が赤くなった。隠すように少し目線を逸らし、来てるよと言う。
「サンキューな。」
「全然大丈夫だけど……急にどうしたの?」
「えーと……俺、東卍に入ってるだろ?凛達をそいつらに会わせてやりたいから、メール交換した方がいいかなって。」
少し恥ずかしそうに言う隆。一方、凛はとても嬉しかった。彼が自分を信頼してくれているような気がしたからだ。
「なら、予定が空いてる日、連絡するね。」
ニコリと笑いながらそう言って、その日は家へと帰った。そして後日、優奈の日程も会う日にちに東卍……東京卍會に会うこととなったのだ。
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少し少なくてすいません💦