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路地裏の天使。 五話




ピーン ボォン


ノイズのかかったインターホンが鳴った。


(誰だ、、、?人が来るなんて珍しい。)


私はドアの隙間から覗いた。


宇宙服のような黒い服に、酸素マスクを付け、分厚いゴーグル、

掃除機のようなシャワーのようなものを首から腕に巻きつけた人が2人立っている。


(!?もしかしてルナを探しているの?!)


ドンドン!


「開けろ!」

ドアの向こうの2人が強く怒鳴った。


「ルナ!」

小さく叫んだ。


ルナのシャボン玉の瞳は歪んでいた。何が起きたか理解しているようだった。


「裏口から非常階段を登って逃げt」


バタン!


ドアが勢いよく開いた。


何とかルナはギリギリで裏口へ行けた。

と思った。


翼がギリギリ見えていたのだ。


「待て!逃すな!」

謎の黒い服2人は叫んだ。そして全速力で追いかけた。


あぁ


私はただ立ち尽くす事しかできなかった。


「やめて!離して!」

ルナの声だ、、、怯えている、、、


「玲!」

やめて,,,

「玲!」

呼ばないで,,,

「レイ!」

「レ、」


気絶した可哀想な天使が運ばれて来た。


「俺たちはSSW。政府の天使探索部員だ。お前、なぜあの天使を庇った。」

マスクの男たちが言った。


「て、天使に何か悪いものでもあるの?」

震える声で私は聞いた。


「天使には、新種の放射性物質が発見されている。 人を死まで追い詰める強力な放射線だ。

恐らくお前にも、症状が出始めているだろう。」

「私にそんな事起きてない!」


「だから、、、」


「ルナを返せよ!」

私はルナを掴んだ。


「馬鹿が、、、!お前死んでも良いのかよ!国に殺されても良いのかよ!」

SSWが怒鳴った。

「俺たちだって何の罪もない人間を殺したくないんだよ!」

すごく、この人の言葉は私の胸に響いた。


「お前のことは国に黙っててやるから、その天使を離せ。」


手が緩んだ。何してんだろ。自分が助かれば良いの?


ガチャ


嗚呼、行ってしまった。



ごめんなさい、ルナ。



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