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心はいつも暗がりで

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心はいつも暗がりで

7 - Ⅵ

♥

206

2023年05月13日

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shk side

コンコンッ

自分よりも背の高いドアを叩き反応を待つ

「どうぞ〜」

優しめのダミ声がドア越しに伝わる

俺はドアを開けカウンセリング室に入る

kr「そこ座ってね〜」

きりやん先生は椅子を指さし、俺は彼に従い座る

shk「nakamuの件、ありがとうございました」

会釈をし、彼の瞳を見る

kr「ほんと、解決してよかったよ…w」

穏やかな表情を浮かべ、彼は笑う

shk「早速で悪いのですが、別の兄の話をしてもいいですか?」

俺の兄はnakamuを除いて、あと3人

その3人の悩みも解決する必要がある

kr「どうぞ。」

彼は真剣な声色で俺の瞳を見つめてくる

shk「俺とnakamuの2つ上の高校1年生の兄がいるんです」

高一の兄、それは紫色の彼、スマイルのことだ

shk「つまり、この学校にはいないんですよね…w」

俺は愛想笑いを浮かべる

「だから、次こそ俺の力でどうにかしないといけないんです…」

スマイルは現在、この学校の生徒ではない

だからきりやん先生とスマイルが直接話すことは無理なのだ

kr「俺に出来ることは、アドバイスをするくらいになるね」

俺はまだ未熟でスマイル達、兄の悩みを解決出来る自信がない

shk「はぁ……」

どうしようかと頭の中で考える

kr「お兄さんの悩みに心当たりとかない?」

「なんとなくでもいいから」

そんな俺を見て話を進めようときりやん先生は口を開く

shk「う〜ん…」

スマイルについて、考えてみる

彼は基本的に、よく分からない

だけど、時々ため息を吐いて悩んだ様子を見せる

原因は、もちろん不明

shk「わかんない…です…」

「それに…表にはあまり出さない人なので…」

どうすればスマイルの悩みを解決出来るのだろうか

探ってもきっと意味はない

kr「その兄を監視してみる?」

なにをふざけたこと言っているのだ、と思い先生の顔を見る

その瞳は真剣で、ふざけていないことが伝わる

shk「…やってみます」

他に案があるわけでもないので断ることもできず

俺はきりやん先生の言うように、スマイルを監視することにした




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

br「ぎゃああああああああ”」

kn「ちょ、貸して貸して!」

賑やかなリビング

5人ともいて、各々やりたいことをやっている

sm「シャークんゲームやんないの?」

本を閉じ、スマイルは俺に話しかけた

shk「たまにはいいだろw」

スマイルは目を見開いている

驚いているのだろう、俺はゲームの廃人だから

shk「スマイル最近どう?」

小さな可能性だがなにか知れる可能性があるので一応聞いてみる

sm「どう……?…あ〜…」

「シャークんがゲームしてないことに驚いてる」

めっちゃ今じゃん…

shk「そんなに?w」

sm「雪でも降りそう」

俺だってそこまでゲームをしてない

大袈裟すぎるのだ

shk「ふぁ〜……」

欠伸とともに声が漏れる

sm「眠いか?」

shk「まぁ……」

「ん〜…今日はもう寝るわ…」

監視で得られるものはなかった

やはり、見ているときではなく、こっそり見るのがいいのかもしれない

彼はきっとぼろをださないから









────────────────────

sm side


sm「なぁ…そろそろ…」

?「いやだッ…!」

いつもそう、”いや”の一点張り

??「このままずっと隠していくつもり?」

「俺なら…辛いよ…。」

「隠し事なんてやめよ…?」

?? の目元には少し涙が溜まっている


?「??だってわかるでしょッ…?」

「僕が悪いんだ…」

「このことを言ったらきっと…」

「嫌われちゃうッ…!」

? は声を震わせて言葉を放つ

sm「昔は昔なんだ…」

「それに ? だけが悪いんじゃない…」

「俺らだってなにも出来なかったんだから…」

? は静かな部屋で声を荒げる

? 「でもッ…1番傍にいたのは僕で…」

「気づいてたのに…」

「できることがあったはずなのにッ…」

彼には後悔の感情に心を埋められていた

?は俺らの中でも1番恐れている

また壊れてしまうことを

だから、いつも周りを気にしている

楽しそうだけど、それも偽物

本当は怖くて、辛がっている

そんな ?自身が壊れてしまいそうで

俺と ?? でどうにかしないといけない

守らないといけない

心はいつも暗がりで

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もう愛してる(唐突な告白)

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