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私は ルーカス・バルサーク 。今日は 暇なので 朝早くから絶賛 ワルデン家 の 息子 『エドガー・ワルデン』に会いに行く途中だ 。ワルデン家 から お呼ばれして来た訳では無いのだが … そう 、ただ単に 私が会いたくて 来ただけだから 、サプライズ と 言う形で 会うことになるだろう … 。… と 、 そうこう考えているうちに ワルデン家についたようだった 。早速 門まで足を運び 門番の前まで行くと 少し戸惑った 様子だったが 「 ワルデン家 の 息子の友達 だ。」と 、言ったらすんなり 中に入れた 。まぁ 、ワルデン君の部屋には 何回か お邪魔したことがあるので 淡々とした足取り で ワルデン君の部屋のドアの前まで行くと 何やら ワルデン君と思わしき声の人物が ブツブツ と何か独り言を呟いていた。そんな事も気にぜずに私は 彼の部屋の扉をノック した 、部屋の中 から ワルデン君 が 「誰?」と 問うので 私 は 「バルサーク家 の ルーカス・バルサーク さ 。」 と 返して見せた 。すると 、「 入ってきていいよ 。」と、返事が帰ってきたので なんの躊躇いもなく 部屋の中に入ったするとそこには 大量の描き途中でボツになったと思われる 絵がくしゃくしゃに丸まって 床に投げ捨てられていた… 、今まで こういう事が 無かったとは言えないが こんな 量 の 紙がくしゃくしゃになって床に落ちているのは 初めて見た光景だった 。何となくは 察せたが ワルデン君は スランプ中なんだろう … 、私が来た今も 此方を気にする事なく キャンパス と 睨めっこ しては何食わぬ顔で その紙を丸めては床に投げ捨てていく… 、何も口を挟まないのも良かったが 彼を気遣いたいのと 同時に 彼に意識されたいと言う 感情 に駆られ 彼の肩に 手を掛けて 「 ワルデン君 、少し外にでも出て 気分をリフレッシュしに行かないかい ?」と 爽やかに微笑んで 彼に提案をした 。一方 彼は 何食わぬ顔で 「 … てか、なんで急にっ 。まぁ 、君が そんなに言うなら 別に 良いけどさ … っ 。」と 渋々 承諾してくれた感じだったが 結果オーライ だ 。…ここだけの話だが 、ワルデン君が承諾してくれなくても 半ば強制的に 外に連れていくつもりだった… という事を 。ま ぁ 、そんな事は さておき ワルデン君と 2人きりで外に出た訳だが 季節は 冬で 早朝なのだから 極寒の如くの 寒さだった 。でも 、私は 今この状況下の ”ワルデン君と2人きり” と 言うことに非常に満足しているからか 不思議と 寒さは 入って来なかった 。暫く歩くと 公園が見えてきたので 彼と一緒に ベンチ に腰掛けた 。私は 気分がわくわくしていたが 、ワルデン君は 先程までの気分がまだ抜けきって居ないようで ただひたすら空を眺めては ボー っ と していた 。その内 私は ベンチ を 立ち 、何か暖かい飲み物を … と 、気づけば 売店で コーンポタージュ を 2つ買っていた 。ワルデン君の居るベンチに 缶のコンポタージュ を 持って早足で向かうと まだ 空を眺めていて 私が声を掛けると 売店に 飲み物を買いに行っていた事も 知らないという 表情で 此方を 見詰めてきた 。そんな 表情を見ていると 少し意地悪をしてやりたくなり ワルデン君の柔らかい頬に 缶のコンポタージュ を 擦り寄せた 。彼 は 吃驚 した様子で此方を再び 振り向くと 「 … ちょ っ !なにこれ…。」と言うので「 ふふ 、吃驚 したかい ? これ ワルデン君にあげるよ 。」と 悪戯っぽく言って返した 。ワルデン君 は 「 び… 吃驚なんてして無いし!勘違いにも程があるよ。ふ ~ん?るかにしては 気がきくじゃん」と コロコロ 表情を変えながら ワルデン君は 缶を受け取って 暫く手を温めていた 。私は 、ワルデン君のその様子を微笑ましく思いながら コンポタージュ の 缶の蓋を開けると 少し飲んでから ワルデン君とは 逆の方の ベンチの上に まだ結構入っているコンポタージュ を置いた 。すると 、ワルデン君も 缶の中のコンポタージュ を 飲もうとしていた … その時だ 。寒さのせいで 手が悴んでいたのか 彼は 自分の手元にあったコンポタージュの缶を 思いっきりスリップさせて 私の方に 飛んできた 。間一髪の 所で 落とさずに済んだみたいだが 彼が 怪我をしていないかが心配になって 私 は ワルデン君 の 方を向いたのだが … 、偶然にもワルデン君の顔が缶を取った時 私の顔にぶつかるギリギリ だったのか 彼の顔が真横にあり 、予想できる通り 私は ワルデン君と事故ながらも キス をしてしまった 。ワルデン君 は 暫く 固まった後 、 ようやく状況を理解したようで 頬を赤面させながら 何かを訴えた気に 此方を上目遣いで睨んできた 。 一方、私 も 頬を赤らめながら 暫く 見つめ合っていると ワルデン君の方から 口を開いた 。彼が言うには 「これ … 僕の初めてなんだけど 。」 らしい 。私は なんて罪深い男なんだ … 。だが 、そのワルデン君の表情さえ 愛おしく感じる ワルデン君は 赤面して手に力が入らなくなったのか そのまま 結局 缶を下に落としてしまっていた。ワルデン君 の 表情といい 今にも理性が切れそうな感じで おさえていたが、缶 が 地面に カラン ッ と 落ちる音と共に 私の 理性も切れる音がした 。その後は 、よく覚えていないがどうやら私は 早朝の公園でワルデン君に深い … 深い キスを もう一度したらしい。そうやって 彼と時を過ごしていると 視界の端っこら辺から 公園に入ってくる 白髪の男と、金髪の男の姿があった 。まさか … とは、思ったが 再度見た事で 疑惑が確信へと変わった。そう … それは 、私とワルデン君がよく知る人物 、[アンドルー・クレス]と[ビクター・グランツ] だ った 。最近では 、週に一回は4人で必ず集まる様な親しい仲だ 。今の状況は 、ワルデン君は非常に顔を赤らめ 私も 彼と同じくらい 顔を赤らめていることから 、付き合いが長い彼達からは ワルデン君と私 が何をしていたか当てるのは容易いことだろう。私は 混乱していて 思考がちゃんとしていなかったが 今 考えるとなんでこんな”早朝”に グランツ君と、クレス君が仲睦まじく歩いていたのだろうか … その時の私は それより先にこの状況をバレないようにするのに 必死だったから 気づかないのも妥当だろう。私達は 、息を潜めていたつもりだが、努力は無念に終わった … 。ちらっと グランツ君が此方に気づいたようで 暫く此方を じっ と眺めたあと 何かを察したような表情で 親指を立てて ぐ ッ と 手を握って見せた 。その様子に気づいたクレス君も、グランツ君より 理解するのは遅かったが 暫くした後 グランツ君がクレス君に耳打ちして や っと理解したんだろう …。此方を赤面しながら 2度見 して 会釈 しながら 足早にグランツ君と通り過ぎてしまった 。ま ぁ … こんな事もあるさ ッ と 、ポジティブ思考の通常運転で 私は今日も 懲りずに ワルデン君と 接吻をしている 。その内、 恋人になって もっともっと 深い関係や、体の関係 にも発展するだろう … 。