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ハンドレッドノート
事務所に向かう途中で私はすっかり「お仲間」を引き連れていた
御琴)…(・-・💢)
瑠衣)なぁなぁ御琴さん!今日はどんな事件だったんだ?教えてくれよ!
御琴)…女の恨みは恐ろしいって事件だ
瑠衣)え〜!もっと教えてくれよ!
御琴)しつっけぇわバカ!背がチビの割には力つぇなこのバカ!
瑠衣)あー!2回もバカつった!
瑠衣は私の事を後ろから強く抱き締め「仕事教えてくれよ〜」と…正直うるさい…
引き剥がそうとしても引き剥がせず1人でウンザリしていると杖道が「こら、御琴が迷惑してるだろ離れてやれ」と言っても「やーだね!チビの特権だ!(σ-`д・´)アッカンベー」と言って離れない
御琴)おいコラ仁コイツのことを早く離せ胸が苦しいんだよ
仁)まぁ、立派な実が付いてるからな
御琴)テメェそれセクハラだってわかってるか変態
仁)はいはい悪かったですね
暴れても瑠衣の力が強く振りほどけず1人でぐったりしていると雷夏が瑠衣の肩に手を置いて「御琴さんが嫌がってるじゃないですか、離れてやって下さい」と少し強く言えば瑠衣は少し気圧されたのか手を離し私の隣に来た
御琴)雷夏君、ありがとうね、助かったわ
雷夏の頭を撫でると雷夏は顔を明るくして「はい!」と返事をした
瑠衣)んぅ〜…俺も!俺も撫でて!
御琴)お前は邪魔をしただけだろうが
瑠衣を引き剥がし事務所に入ろうとすると雷夏君が先に入った
少し気になったが暫く待っていると「おーい、部屋の中滅茶苦茶だけど何かあったの?」と顔を出して来た
御琴)あ〜、仕事が入る前に手榴弾投げ込まれたんだよ、後で修復依頼出さなきゃ
雷夏)あ〜…じゃあ、部屋が戻る迄僕達の部屋に来ません?別に狭くないし、何なら別に僕の部屋に泊まればいいし
御琴)あー!それもそうか!つってもなぁ、私が急に居なくなったら依頼を届けるミスが困るからなぁ…
しばらく悩んだあと「いや、いいわ!一応もう1つあるし」と言って事務所の中に入った
事務所の中は相も変わらずめちゃくちゃで一通り片付けた後細かいガラス片をぱっぱと片付ける
御琴)いつっ…(しまった、指を…)
指からは虚しく血が垂れたが直ぐに血が止まり傷を塞いだ
御琴)もう少し片付けたいけど…仕方ない、今回はここまでにするか
外を覗くとあいつらはもう帰っていた
私が今第一に優先するべき事は事務所の修復ただ1つ
毎日こんなんだからシェルターを急遽作ってもらい万が一有ればそこで生活をしているからこんなのはほぼ慣れっこ
まぁ、財布にとてつもないダメージが入るから正直やめて欲しい
捕まえようと思っても防犯カメラに映んないし誰も「見てない」と返事を返す
内心「絶対誰かひとりは見てるはずだ」って位なのに誰も「見てない」は内心おかしいと思っている
そして思った、「能力を使って姿を消しているのでは」と
それなら私はほぼお手上げだ
ま、私はいくつか能力を持ってるから頑張れば捕まえられるけど…入る依頼が正直多いからそれどころじゃない
御琴)はぁ〜…財布がいてぇなぁ…
シェルターの扉を開け中に入ると綺麗な部屋が目の前に飛び込んできた
御琴)はぁ”〜…割に合わねぇんだよチクショぉー!
来ていた上着を脱ぎ捨て白シャツも脱ぎソファに飛び込む
御琴)あ”〜…くっそ酒飲みてぇ…
ソファから起き上がりたくても起き上がる勇気がない…何故かって?もう疲れたからだ、寝たいでも風呂入りたい…と、欲望が多いからだ
御琴)はぁ”〜…
気づけば瞼が重力に従ってきた
御琴)あーあー、寝たらやべぇんだよぉ…風呂はいろ…ついでに酒だ酒!
キッチンの横に置かれていた小さな酒器とお猪口(ちょこ)を持ち下着だけを持って風呂に向かう
風呂
チャポン
御琴)はぁ”〜…さいっこぉー…
お盆に酒器とお猪口を乗せでっかい風呂に浸かっている
御琴)日本酒うめぇ〜…
(お酒は20歳になってからね!)
御琴)んぃ”〜…ポカポカする〜
お猪口に日本酒を注ぎ酒器に酒が無くなればまた酒器に酒を入れ次々飲んでいく
御琴)うめぇ〜…
呑気に酒を飲んでいると上の方からものすごい爆発音がした
御琴)オーオー、やってるわァ…これ以上騒がれたらめんどくせぇししばきに行くか…
さすがにそろそろケリをつけたい為酒器に入ってる酒を一気飲みして「鬼神化」と唱えれば一気に力が湧いてきた
御琴)憑依、酒呑童子
力は段々と増していき体つきは更に良くなって行く
疲労感も倦怠感も無くなり半分自分の制御が効かなくなっていく
御琴)(制限時間は…約10分か…行けるな、多分)
足に力を込め軽く走るだけで気づけば外に出ていた
御琴)「能力解除」
辺りをキョロキョロと見れば黒いフードを被って走って逃げていく男が見えた
御琴)お前か…
走り思いっきり後ろから頭を蹴りを入れると男は吹き飛んで建物に突っ込んだ
御琴)オラ起きろよ!あたしに手ェ出したんだ、死ぬ覚悟は出来てるよなぁ?クソ野郎
男に近づけば男はすぐに姿を消したがすぐに能力解除をしたら男は気づいたのか建物に隠れた
御琴)今の私は気が立ってんだ、お前が私に手ェ出さなきゃまだマシな生活は送れてたかも…なっ!
建物を吹き飛ばす勢いで壁を蹴れば男も同時に建物と一緒に吹き飛んだ
御琴)ごめんなさいの一言もいえねぇのか!?あ”?!
地面に手を当て魔法陣を出し魔法陣の中から刀を引っ張り出す
御琴)ごめんなさいとついでに今までかかった金を返してもらわねぇとな?テメェの臓器でな!
男の額に向かって刀をぶん投げれば男の首元ギリギリに刀が建物に突き刺さった
御琴)フゥー…(戦意喪失、もう逃げるつもりもねぇか)
鬼神化を解きパチンッと指を鳴らせばすぐに服を着た
御琴)さてと…って、お前……
男に近づきフードを外すと見知った顔がフードの中から出てきた
御琴)確か……あ〜思い出した!○○グループの男だ!レコーダーのお前がなんでこんな…
男の首根っこを掴んで「まぁいいか〜」と呟いてから近くの警察署に連れて行き事情を話してから男を引き取って貰った
御琴)まぁ……渡したのはいいけど…(街直さなきゃ…)
外は大惨事で街の人がザワザワとしていたりスワロウテイルやホークアイズやらが来ていた
御琴)はぁ〜…
ため息を着きボロボロのビルに近づくとまどかに気づかれ「御琴!」と声を掛けられた
御琴)あ〜、まどか達か…わりぃ、やったのこれ全部私
まどか)え!?
御琴)私の部屋にまた面白いものを投げ込まれてね、酒飲みながら風呂に入ってたの邪魔にされてね、イラついて暴れてたらこうなってた
話しながらビルの建っていた場所に手を当て「修復」と唱えればビルは元通りになった
御琴)これ全部直していくからアンタらは戻ってな
一人で建物を直していこうとしたらまどかに手を掴まれた
御琴)??どーした?
まどか)1人でそんな危ない事はさせない、やるなら僕も居る
御琴)はぁ?やだよアンタを背負うのは懲り懲りなんだよ
まどか)違う、僕が御琴抱えて行く御琴を1人のまま事務所に連れて行く訳には行かない
御琴)え?ちょ、はぁ!?
普段面倒くさがりでお世話されたい人のまどかが!?
御琴)け、健三!誠一!まどかが壊れた!
2人)まどか/さんが!?
まどか)失礼だな、僕だって御琴を苦労させない為に気遣ってるんだよ
まどかに抱えられ次の場所へ向かった
御琴)ちょっ、おろせよ!重てぇだろ!
まどか)全く、ほら大人しくして
御琴)あ”〜…クッソ……(知ってるはずだろ、私が呪われてる事に……)