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いっしょになって笑い合いながら、今ここにいられる幸せを感じていた。
みんながいて、私がいて、そして銀河がいることが、この上ない幸せだった。
「理沙、何考えてんだよ?」
「えっ…?」
ふと気づけば、銀河がじっと私の顔を見つめていた。
紫の瞳が私を捕らえて放さない。
「そこ、何見つめ合ってんだよ!」
流星がビシッと指を差し向ける。
「ねぇ、そのままキスしちゃえば?」
天馬がクスッと笑いを浮かべる。
「キスぐらいなら構いませんよ。お2人の仲は、私も認めていますので」
そう口にする三日月に、
「じゃっ、三日月にも認めてもらったことだし…な?」
言いながら、銀河が顔を迫らせる。
「な…って! な、じゃないでしょー? やだってば、みんなが見てるのに……」
「キスぐらいで、恥ずかしがることねぇだろ…理沙」
逃げる間もなく両肩を捕まれて、銀河にちゅっと口づけられた。
「んっ…もう」
みんなのいる前でのキスに、耳まで一気に真っ赤になる。
その赤く染まった耳へ、
「キス以上のことは、またふたりっきりの時にな…」
と、銀河が声をひそめて囁いた。
その甘い囁きに、身体が熱っぽく火照るのを感じた。
「理沙と銀河に、カンパーイ!!」
天馬のコールに、一斉にグラスを合わせる。
「俺たちみんなに、乾杯!」
銀河が二度目の乾杯コールをし、再びグラスをぶつけ合った。
『超イケメンホストクラブ』
──初めてそのお店の名前を聞いた時には、なんて変わったネーミングなんだろうと思ったけれど、
今はその店名にさえも、不思議と親しみを覚えるようだった。
このお店に出会わせてくれたことに、心からの感謝を……。
超イケメンホストクラブに、乾杯──!
-END-
※本編完結で、この後は付き合った理沙と銀河のその後のストーリーを描く番外編に続きます。