sh「…んっ…んぇ?」
目が覚めると、初めて見る天井が視界に入った。
sh「俺何して…ぁ、」
昨日の出来事が頭によぎる。
反射的に手を首に当てる。首を触ると、ガーゼのようなものが貼ってある感覚がした。
sh「夢じゃねぇのかよ…」
《ガチャ》
sh「ん…?」
一人でボーっとしていたら、部屋の扉が開いた。
?「…あれ?起きたの?…おはよっ」
爽やかな笑顔でそう言ってくる。
sh「…おは、よう?」
sh『昨日の奴…ではないか。あいつの仲間か?』
?「警戒してるの?笑」
sh「そりゃな…お前、誰だ?」
?「まぁ、そっか…俺はkn。安心して俺も気づいたらここにいたの」
sh「kn…」
kn「うん!よろしくね、えっと…」
sh「sh…」
kn「sh!」
急に現れたこいつはknというらしい。
突然目が覚めて、状況が理解できていない俺はknに気になった事を聞いてみようとした。
sh「なぁ、質問していいか?」
kn「どうしたの?」
sh「knもここで目が覚めたのか?」
kn「うん。隣のベットで君が寝てるのを見て起きそうにないから、部屋の外を探索してたんだ」
sh「ん〜…」
sh『そういえばknは水色の瞳の奴のことを知っているのか…?』
sh「kn」
kn「ん?」
sh「ここで目が覚める前は何があった?」
kn「…目が覚める前、か…」
その質問をするとknはしばらく黙り込んだ。
sh「kn、どうしたの?」
kn「いいや、なんでもないよ。ここにくる前のことについては思い出せないや」
sh「そっか…」
あまり情報はないが、とりあえずknは安全そうだ。
kn自身に目覚める前の記憶は無いが、おそらく水色の瞳のやつが関係しているはずだ。
kn「ねぇ、sh、ここら辺もっと探索してみない?」
sh「探索…?」
たしかにknは部屋の外を既に見て回っている。
もしかしたらいろんな所を調べているのかもしれない。
sh「…わかった。行く」
kn「よしっ、じゃあ行こっか!立てる?」
sh「うん、なんとか」
貧血のせいか少しフラフラするが、今はとにかくここから出なければいけない。
まだ吸血鬼という存在は半信半疑だが、会わないに越したことはないだろう。
俺はおぼつかない足取りで部屋から出た。
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