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注意
死ネタです
一般的に言う死ネタではないかもやけど死ネタです
無理な人はGOback
行ける人はどぞー
男の顔を見た時、酷く強い感情が顔を出した
そんな感情の中、思い浮かんだことが一つ
『死んでしまってもいい』
少し肌寒く、だけれど暖かく感じるこの季節
出会いの季節であると共に、別れの季節であるこの季節の時
俺は大きく人生を変える事になった出会いと別れを経験した
我々国兵「ちょっといいですか」
そう言って肩を掴まれる
突然の事に驚いた
「はい?どうかしましたか?」
用件が分からない為、ぼろを出さない為にも愛想の良い顔で、動揺を隠す
我々国兵「実はこの辺で殺人事件があったんですが、何か知りませんか?」
「殺人事件…ですか、すみませんが何も知りません」
やはりと言うべきか、殺人事件についてだった
発見されるのが予定より早く、誤魔化しきれるか微妙である
我々国兵「そうですか、ご協力感謝します」
そう言い、また違う人に声を掛けに行った
はえー、ガバガバやん
見た感じ、まだまだ新人なのだろう
それでも教育が行き届いていないということであるため、国の底が知れるな
この国も大したことあらへんな
相棒と一緒に住んでいる拠点に着いた
彼はまだ帰っていないらしく、静かだ
暗殺任務から帰ってきた為、外側に来ている上着を脱げば、血で汚れていた
「うぇ、汚ったな」
帰って来る前にシャワーを浴びてしまおうと、着替えを用意して向かう
すると帰ってきたようでドアの開く音が聞こえた
「ロボロ?帰ったん?」
着替えを一旦置いて、相棒の名を呼ぶ
返事は無く、足音が響く
不思議に思い、玄関を覗いた
すると、そこに居たのは我々国兵だった
まだこちらには気づいていない
生憎、ナイフは着替えと一緒に置いてきてしまった
2人…殺れるか?
相手がどんどん近づいてくる
バレている訳ではない、なら…
ここを横切る瞬間に飛び出し1人の首を絞める
すると、ものの数秒で落ちた
それを確認し、まだ状況が飲み込めていないもう1人の顔を引っ掴み、床に思い切り叩きつけた
意識を確認し、無いことが分かった
ホンマに、この国は大したことがなさそうだ
「一体なんやったんや?」
尾行は無かった…GPS?
慌てて、自身の上着を確認する
よく見ると掴まれた肩に同色のGPSが付いていた
「うわっ、ガバった」
元々、俺のことを警戒していたらしい
俺の事をよく知っている奴が居たのだろう
でなければ、俺の上着の色なんて分かるはずない
しかし、俺のことを知っているといっても依頼人はロボロを通している
そこから導きだされるのは…
スマホから通知音が鳴った
確認すると、「ごめん」と匿名で送られていた
それで、疑惑が確信に変わった
それと同時に、感情が湧き上がった
我々国兵の2人を縛ってシャワーを浴びる
ある程度汚れが落ちたので着替え、2人の様子を覗く
どうやら目が覚めているらしく、こちらを見ていた
「あんさんら、どういうつもりなん?」
誰に手を出してんのか分かってんのか と、殺気を出す
しかし、それに怯んだ様子はなく、淡々とそいつは話し始めた
我々国兵「我々は、貴方を仲間にしたいその為に強行突破としてこのような作戦を上層部が考えました」
その作戦にどこまで含まれているのか
GPSを付けた時から?
それとも、ロボロが俺の相棒になってから?
「そうか」
考えれば考える程、感情が分からなくなる
俺は、何を感じているのだろうか
しかし、その中でロボロに教えて貰った感情があるのが分かった
『寂しい』
そう思うと同時にいつも考えつく
『誰かと一緒にいたい』
「会ったるわ、そいつらに」
気づけばそんな事を言っていた
2人に案内され、着いたのは我々国軍基地
この国で最重要施設と言っても過言ではない場所に来た
我々国兵「我々はこれ以上は行けませんので、こちらの方と行ってください」
そう言うと2人は下がり、いつの間にか居たロボロが前に出た
「また会ったな」
少し、揶揄う感じに言う
すると、相手はバツの悪そうな顔をした
rb「すまん、あんさんの性格を利用してもうて」
普段の彼からは想像もできないその表情に笑いそうになる
否、完全に笑っている
「なんやねんwいつも心無いくせにw」
rb「はぁ?お前なぁ!」
いつもの様にキレた彼を見て、大丈夫だと分かった
「まぁまぁ、いいじゃねぇか、また会えたんだからよぉ」
あんなんでお別れなんて、コッチが許さんわ
rb「…まぁ、それもそうやな」
何かを言いたそうに口を動かしていたが、やがてそう言った
総統室に着けば、ロボロが遠慮もなしに扉を開いた
中にはこの国の総統グルッペンとその補佐トントンが居た
rb「連れて来たで 」
gr「おぉ!でかした!」
興奮冷めやらぬ総統さん
tn「ごめんなぁ、こんな形で来てもらって」
それとは反対に申し訳なさそうに謝る補佐の人
「気にせんで下さい、まぁ、こんな形の勧誘は初めてやけど」
上層部が考えたと言ったことからここにいるグルッペンもその内の1人なのだろう、何人かは知らないが
gr「それで、仲間になってくれるのか?」
威厳も何も無い彼の様子に苦笑する
とても賑やかで楽しそうだ
グルッペンの前で片膝を付き、右手を心臓の位置に
上を見て、目を合わせれば
「我々国総統、グルッペン様」
準備完了だ
「私は貴方に忠誠を誓い、この命尽きるまで、貴方様の盾となり鉾となりましょう」
後は、相手の承認だけ
gr「暗殺者ゾム、お前のその命を是非、我が国の為、そして私の為に使って貰おう」
gr「ようこそ、我々国へ」
ピシッとした空気が解け、和やかになる
rb「いやぁ、ゾムそんな事も出来たんやな」
意外だと隠すことも無く言ってくるロボロに拳を決める
rb「ちょっ、何すんねん!」
「余計やねん!だから心無いんやお前は!」
rb「あるわ!」
ぎゃいぎゃいと騒ぎ立てるが、他2人は止めにこない
成程、ある程度は寛容なのか
gr「敬語が辛かったらタメで大丈夫だからな」
「マジっすか!あざす!」
ホンマに寛容なんやね
ある程度は自由に楽しめそうやな
tn「取り敢えず、部屋に案内せなアカンやろ」
そうトントンが言うとロボロが手を引っ張って来た
rb「せやったわ!じゃあな、 また後で!ゾム、はよ行くで!」
奥2人に手を振りグイグイ引っ張ってくる
こいつ、やっぱり力強いよな
ちっさい癖に
あれから、部屋に案内してもらった後、基地の中も案内もされた
かなり広く、数日は迷子になる事を覚悟した
それから、食堂で他の幹部の紹介をされたり、一緒にご飯を食べたり、食べさせたり
食後は1部で模擬戦したりと充実した一日となった
外に咲く花は桜と言うらしく、春に咲く花なのだとか
咲いている期間が短めではあるが、満開である今はとても綺麗だった
あれから、約1年
外は大雨が降っていて、折角の桜がどんどん散っていく
その様子に、何故か胸騒ぎがした
rb【ゾム、総統室に来てくれ】
任務がない日に呼び出しなんて珍しいな
胸騒ぎがより一層、強くなる
総統室に着き、ドアを開ける
そこには、グルッペンの他にトントンとロボロが居た
「急に呼び出して、どうしたん?」
行動の一つ一つがとても見られていて、警戒されているんだとすぐに分かった
gr「単刀直入に聞こう」
死刑宣告を待っている囚人のような錯覚を覚える
どうしても、そう感じてしまう
嫌だ、聞きたくない
gr「お前、他国に情報を流しているな?」
決めつけるような問い掛けに、何を言っても無駄だと悟った
それでも、言わずにはいられなかった
「な、何それ、そんな事する訳ないやん!」
普段の冷静さはなく、感情的になってしまう
これでは、疑われる一方ではないか
gr「しかしな、これだけ証拠があるんだ」
そんな訳ない、だってやっていないのだから
しかし、突き付けられた事実は残酷で
見せられた数枚の写真は確かに自分が他国の人間と一緒に写っていた
「そんな記憶ない!合成とちゃうん!?」
どれだけ、事実を述べようと
gr「大先生に見てもらったが、その可能性は低いそうだ」
また、別の事実で返される
「でも、だって…」
俺が正しいはずなのに
gr「さっさと認めてはどうだ?」
こちらが間違っているような錯覚がする
間違いなく、俺は死刑だろう
この国は裏切りに厳しい
良くて死刑のみ、悪くて拷問の後、死刑
生きる未来が見えなかった
…彼だったら、信じてくれるかも
この軍に来る前に、一緒に活動していた彼なら
縋るようにそちらを見る
けれど、現実は残酷で
彼の顔は、とても冷たく心がない
裏切り者を見る目だった
彼 の顔を見た時、酷く強い感情が顔を出した
なんで、そんな顔すんねん
なんで、なんで、俺は裏切り者なんかとちゃう
被害者面すんなよ
被害者はこっちやんか
勝手に勧誘して、勝手に捨てるんか?
あぁ、そんな奴らやったんか
初めてロボロに裏切られた時に似た感情
だけれど、また違う感情も芽生えていた
そんな感情の中、思い浮かんだことが一つ
『死んでしまってもいい』
部屋の奥にある窓から見える外
そこには全ての花が散った桜があった
後日、我々国にて死体が発見された
その死体は高い所から落とされたと思われ、頭部が激しく損傷し、元の顔も分からなかった
尚、体中にも傷が見られ犯人は分かっていない
死体の身元もまだ分かっておらず、調査中とのこと
あとがき
いやぁ、こんな感じの物語初めて書いた気がするけどあれやね、あれ…うん
まぁ、短編なんで完結っす
最後の死体誰やろな?分からんわ
…え?1個だけかって?
分からんで、複数かもしれんし、1個かもしれん
今回のキーワード?言うんかなら
『死んでしまってもいい』
やけど
これ2重で意味があるようにしたかったんやけど、出来てるかな?どうやろ
どういう風に解釈したか是非コメントしてな
死ネタってさ、行ける人多いんかな?
ちなみに私はあんま好きやない、ハッピーエンドの方がええわ
じゃあ書くなよってね
まぁ、思いついたからしゃーない、うん
忠誠を誓うんってさあの言葉であってんねんやろか
知らんねんなそういうの
それっぽいこと言わせたけど
有識者〜、help〜
じゃあ、またね
といっても、長編の投稿中やからそっち見てる人はそっちですぐに会うけどな
次会う時は、別の物語で