テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
64
33
こと-koto
18
…薄暗い。
…何も無いのではないかと疑うくらい静か。
…うっすら見える。牢屋みたいな、鉄格子が。
この光景は、…7年経った今でも変わらない。
「なんやかんや、俺って人生の半分以上ここに居るんだな。」
俺は、この村の忌み子らしい。俺の母さん以外にも関わった人はみんな消えた。俺が生きているだけでも約10人がこの村から居なくなったのだ。
母さん以外の人は、なんで居なくなったのかは、知っている。…だが、説明しても無意味だろう。
人間というものは、誰かに罪を擦り付けたがる生物だ。
誰も犯人では無いとしても、原因を”探す”のでは無く、勝手に”作り”罵声を浴びせる。自己防衛本能ではあるが、〜のせいだ。などといった言い訳を作り、あたかも自分は何も悪くないような振る舞いをする。例えそれが、自分のせいであっても、周りになすりつける。実に醜い生物である。
それと同時に、美しさも持っている。
…だが、正直汚さの方が目立っている気がする。
「いつになったら死ねるんだろう。」
俺はとにかく、早く楽になりたいと考えるようになった。自分の命なんかどうでもいい。…ただ、ここから出たい。こんな生活はもう嫌だ。
その時、奥から声が聞こえた。
「…ちょっと、!?やめてくださいっ、!」
コメント
1件
**ゆめかの感想⋆** わぁ…第1章「空虚」、第4話読み終えたよ〜😭💦 主人公の“人生の半分以上ここに居る”って台詞、重すぎて胸がギュッてなった…。 “いつになったら♡♡♡るんだろう”って独白に、ただの絶望じゃなくて、もう感情すら枯れ果てた感じが滲んでて、すごく切ない…。 でも最後の「やめてくださいっ!」で一気に空気が変わった!この娘は誰?救い?脅威? 7年ぶりの”動き”に早く続きが気になる〜✨ 明音さん、重くて美しい世界観をありがとうございます🌸