コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
今回の登場人物︰カミラ・ロールズ(K.L。主人公。ヴァンパイア聖魔学校3年)、レオン・フローレス(L.F。ヴァンパイア聖魔学校3年。カミラの相棒)、アダム・ロールズ(A.L。ヴァンパイア聖魔学校3年。カミラの双子の弟)、ヴァニスタ・ストレンジ(V.S。ヴァンパイア聖魔学校3年。右手に火傷のあとがある)、ルカ・ボーンズ(R.B。3年Sクラスの担任)
新学期が始まり、約1ヶ月が経った。ヴァンパイア聖魔学校では、とあるものが流行っている。それは、“吸血鬼の日記”。数日前、図書室に“吸血鬼の日記”という名前の本を、図書委員会の人が見つけたことが始まりである。
K.L「吸血鬼の日記って何かしらね?教授達も知らないようだし」
V.S「図書委員の生徒も皆知らないようだぞ」
A.L「俺の友達に図書委員のやつがいるんだが、ソイツに聞いても、『知らない。俺は図書委員3年目だが、そんな名前の本は見たことも聞いたこともない』と言っていた」
もちろん、“吸血鬼の日記”を知ってる者は誰一人いなく、内容を見た者もいない。現在は、教授室で保管されており、生徒は内容を見たり、日記を触れないようになっている。
L.F「日記には何が書かれてあるんだろうね?」
K.L「さぁ?」
4人は、日記の内容を知ろうと、日記があるはずの教授室へ向かった。
K.L「失礼します。吸血鬼の日記はありますか?」
すると、ボーンズ教授が一番最初に気づき、4人に近づいた。
R.B「なぜ吸血鬼の日記を?」
ボーンズ教授は、少し険しい表情でそう聞いた。
A.L「日記の内容が知りたいんです」
アダムが答えると、ボーンズ教授は
R.B「私も内容は知りたいです。しかし、皆さんに渡すことは出来ません」
と言った。
V.S「何故ですか?」
ヴァニスタがそう聞くと、
R.B「あの日記からは、とてつもない魔力を感じます。開いたら、何かあるかもしれません」
と、ボーンズ教授は答えた。4人は、何度もボーンズ教授に言っても、見せてくれなかった。
数日後、4人は、もう一度、教授室へ行き、ボーンズ教授に言った。
A.L「日記を見せてください」
でも、ボーンズ教授は
R.B「駄目です。何度も言っているでしょう」
と、日記を見せるのを拒否した。
V.S「何故ですか」
と聞いても、
R.B「前も言ったでしょう。あの日記からは、とてつもない魔力を感じます。何かあったら大変です」
と言うだけ。
翌日。今日は休み。4人は、カミラとアダムの家で、どうしたら日記を見せてくれるか話し合った。
L.F「どうしたらいいかな?もう無理やり奪っちゃう?」
K.L「魔法を使うってこと?無理よそんなの」
話し合いを始めて、30ほど経過した。
L.F「やっぱり駄目かなぁ…何度も言ってるのに駄目だもんね…はぁ…」
レオンはため息をついた。それと同時に、レオンの目に涙が溜まった。
L.F「見たいなぁ…知りたいよ、日記の内容…」
L.F「うぅ…グスッ」
瞬きをした瞬間、涙がレオンの頬を伝った。
A.L「泣くな。何か方法があるはずだ」
V.S「泣きたい気持ちも分かる。何度言っても渡してくれない。理由を聞いても、『とてつもない魔力を感じる』の一点張りだもんな…」
レオンは大粒の涙を流した。アダムとヴァニスタは、レオンを必死に慰めた。その時、カミラは日記を渡してくれる方法を考えていた。
K.L「うーん…具体的にどのくらい魔力があるのか聞くのはどうかしら?」
V.S「あぁ、確かに具体的な魔力量は聞いていなかったな」
その方法を、早速明後日の学校の時に試すことにした。
2日後、4人は休日に話し合ったことを試した。
K.L「ボーンズ教授、とてつもない魔力とは、具体的にどれくらいですか?」
カミラが聞くと、
R.B「そうですね…ストレンジさんの魔力量の2、3倍くらいでしょうか」
と答えた。思ったより魔力があり、4人は驚きを隠せなかった。でも、
V.S「それでもいいんです。どうか、日記を貸して下さい!」
と、ヴァニスタは言った。そしてようやく、
R.B「はぁ…分かりました。いいでしょう、日記をお貸しします。ただし、開くのは私が見てる時のみです」
そう言って、日記を渡してくれた。
A.L「ありがとうございます!」
4人は、日記を持って教室へ戻った。
K.L「やったわね!ついに日記を手に入れた!」
L.F「やったー!いつ開ける?」
V.S「表紙などを調べたいから、明日にしないか?」
ヴァニスタの提案にみんな賛成した。今日の放課後、もう一度カミラとアダムの家に集まり、日記を少し調べることにした。
―放課後―
4人は、ロールズ姉弟の家へ集まった。
K.L「教授の言っていた通り、ものすごい魔力を感じるわ」
4人は、なぜボーンズ教授が日記を渡したくなかったのか、理解出来たような気がした。
V.S「少しホコリがついているな」
L.F「あまり厚くないね。1cmくらいかな?」
4人は徹底的に調べ、調べたことをまとめた。
A.L「よし、こんなもんだろう。じゃあ明日、日記を開けよう」
K.L「そうね、じゃあ解散!」
数時間後、カミラはベッドで日記のことについて考えていた。
K.L(あの日記、なんか変なのよね…何かがが取り憑いてるというかなんというか…不思議な感じだったわ)
よく分からない感情で心が埋めつくされたと同時に、カミラは眠りについた。アダムは、
AL(あの方法で教授が渡してくれるとは思わない…あの日記、なんか変だったぞ)
と思いながら眠りについた。ヴァニスタは、
V.S(カミラの方法で渡してくれるなら、とても楽だぞ…まぁ、粘り強く言ってきたから渡してくれるということもあるかもだが…それにしてもあの日記、妙な気配がしたような気がしたが…気のせいか。さっさと寝るとしよう)
そう思い寝た。そしてレオンは、
L.F(カミラの方法、大丈夫なのかなぁ…不安だなぁ。もし駄目だったら…)
L.F「うぅ…グスッ」
L.F(泣いたら駄目。一昨日、沢山泣いたじゃないか…そういえば、あの日記、知らない気配がしたような…?)
そう思いながら寝た。
4人は、皆同じことを考えていた。4人の考えは、正しいのだろうか?
―続く―