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今回の登場人物︰カミラ・ロールズ(K.L。主人公。ヴァンパイア聖魔学校3年)、レオン・フローレス(L.F。ヴァンパイア聖魔学校3年。カミラの相棒)、アダム・ロールズ(A.L。ヴァンパイア聖魔学校3年。カミラの双子の弟)、ヴァニスタ・ストレンジ(V.S。ヴァンパイア聖魔学校3年。右手に火傷のあとがある)、ルカ・ボーンズ(R.B。3年Sクラスの担任)


新学期が始まり、約1ヶ月が経った。ヴァンパイア聖魔学校では、とあるものが流行っている。それは、“吸血鬼の日記”。数日前、図書室に“吸血鬼の日記”という名前の本を、図書委員会の人が見つけたことが始まりである。

K.L「吸血鬼の日記って何かしらね?教授達も知らないようだし」

V.S「図書委員の生徒も皆知らないようだぞ」

A.L「俺の友達に図書委員のやつがいるんだが、ソイツに聞いても、『知らない。俺は図書委員3年目だが、そんな名前の本は見たことも聞いたこともない』と言っていた」

もちろん、“吸血鬼の日記”を知ってる者は誰一人いなく、内容を見た者もいない。現在は、教授室で保管されており、生徒は内容を見たり、日記を触れないようになっている。

L.F「日記には何が書かれてあるんだろうね?」

K.L「さぁ?」

4人は、日記の内容を知ろうと、日記があるはずの教授室へ向かった。

K.L「失礼します。吸血鬼の日記はありますか?」

すると、ボーンズ教授が一番最初に気づき、4人に近づいた。

R.B「なぜ吸血鬼の日記を?」

ボーンズ教授は、少し険しい表情でそう聞いた。

A.L「日記の内容が知りたいんです」

アダムが答えると、ボーンズ教授は

R.B「私も内容は知りたいです。しかし、皆さんに渡すことは出来ません」

と言った。

V.S「何故ですか?」

ヴァニスタがそう聞くと、

R.B「あの日記からは、とてつもない魔力を感じます。開いたら、何かあるかもしれません」

と、ボーンズ教授は答えた。4人は、何度もボーンズ教授に言っても、見せてくれなかった。

数日後、4人は、もう一度、教授室へ行き、ボーンズ教授に言った。

A.L「日記を見せてください」

でも、ボーンズ教授は

R.B「駄目です。何度も言っているでしょう」

と、日記を見せるのを拒否した。

V.S「何故ですか」

と聞いても、

R.B「前も言ったでしょう。あの日記からは、とてつもない魔力を感じます。何かあったら大変です」

と言うだけ。

翌日。今日は休み。4人は、カミラとアダムの家で、どうしたら日記を見せてくれるか話し合った。

L.F「どうしたらいいかな?もう無理やり奪っちゃう?」

K.L「魔法を使うってこと?無理よそんなの」

話し合いを始めて、30ほど経過した。

L.F「やっぱり駄目かなぁ…何度も言ってるのに駄目だもんね…はぁ…」

レオンはため息をついた。それと同時に、レオンの目に涙が溜まった。

L.F「見たいなぁ…知りたいよ、日記の内容…」

L.F「うぅ…グスッ」

瞬きをした瞬間、涙がレオンの頬を伝った。

A.L「泣くな。何か方法があるはずだ」

V.S「泣きたい気持ちも分かる。何度言っても渡してくれない。理由を聞いても、『とてつもない魔力を感じる』の一点張りだもんな…」

レオンは大粒の涙を流した。アダムとヴァニスタは、レオンを必死に慰めた。その時、カミラは日記を渡してくれる方法を考えていた。

K.L「うーん…具体的にどのくらい魔力があるのか聞くのはどうかしら?」

V.S「あぁ、確かに具体的な魔力量は聞いていなかったな」

その方法を、早速明後日の学校の時に試すことにした。

2日後、4人は休日に話し合ったことを試した。

K.L「ボーンズ教授、とてつもない魔力とは、具体的にどれくらいですか?」

カミラが聞くと、

R.B「そうですね…ストレンジさんの魔力量の2、3倍くらいでしょうか」

と答えた。思ったより魔力があり、4人は驚きを隠せなかった。でも、

V.S「それでもいいんです。どうか、日記を貸して下さい!」

と、ヴァニスタは言った。そしてようやく、

R.B「はぁ…分かりました。いいでしょう、日記をお貸しします。ただし、開くのは私が見てる時のみです」

そう言って、日記を渡してくれた。

A.L「ありがとうございます!」

4人は、日記を持って教室へ戻った。

K.L「やったわね!ついに日記を手に入れた!」

L.F「やったー!いつ開ける?」

V.S「表紙などを調べたいから、明日にしないか?」

ヴァニスタの提案にみんな賛成した。今日の放課後、もう一度カミラとアダムの家に集まり、日記を少し調べることにした。

―放課後―

4人は、ロールズ姉弟の家へ集まった。

K.L「教授の言っていた通り、ものすごい魔力を感じるわ」

4人は、なぜボーンズ教授が日記を渡したくなかったのか、理解出来たような気がした。

V.S「少しホコリがついているな」

L.F「あまり厚くないね。1cmくらいかな?」

4人は徹底的に調べ、調べたことをまとめた。

A.L「よし、こんなもんだろう。じゃあ明日、日記を開けよう」

K.L「そうね、じゃあ解散!」

数時間後、カミラはベッドで日記のことについて考えていた。

K.L(あの日記、なんか変なのよね…何かがが取り憑いてるというかなんというか…不思議な感じだったわ)

よく分からない感情で心が埋めつくされたと同時に、カミラは眠りについた。アダムは、

AL(あの方法で教授が渡してくれるとは思わない…あの日記、なんか変だったぞ)

と思いながら眠りについた。ヴァニスタは、

V.S(カミラの方法で渡してくれるなら、とても楽だぞ…まぁ、粘り強く言ってきたから渡してくれるということもあるかもだが…それにしてもあの日記、妙な気配がしたような気がしたが…気のせいか。さっさと寝るとしよう)

そう思い寝た。そしてレオンは、

L.F(カミラの方法、大丈夫なのかなぁ…不安だなぁ。もし駄目だったら…)

L.F「うぅ…グスッ」

L.F(泣いたら駄目。一昨日、沢山泣いたじゃないか…そういえば、あの日記、知らない気配がしたような…?)

そう思いながら寝た。

4人は、皆同じことを考えていた。4人の考えは、正しいのだろうか?

―続く―

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