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×××の覚悟
翌日。
一行は、山岳地帯を進んでいた。
岩だらけの道。
霧が濃く、視界も悪い。
「なんか…嫌な感じしね?」
ゴンが小声で言う。
クラピカも頷く。
「気配が多い」
レオリオが緊張する。
「まさか…旅団じゃ…」
×××は、無言で周囲を警戒していた。
(……来る)
直感が、そう告げていた。
その瞬間――
ズンッ!!!
地面が爆発した。
「うわっ!?」
全員が吹き飛ばされる。
影が、霧の中から現れる。
「……見つけたぞ」
低く響く声。
現れたのは――
幻影旅団のメンバー数人。
フィンクス。
フェイタン。
シャルナーク。
「やっぱ裏切り者は処分しねーとな」
フィンクスが笑う。
キルアが前に出る。
「チッ……しつけーな」
戦闘開始。
一瞬で、乱戦になった。
ゴン vs フィンクス
クラピカ vs シャルナーク
キルア vs フェイタン
レオリオは後方支援。
×××は、全体を見ながら動く。
(ゴン…無理してる)
ゴンは強い。
でも、まだ未熟。
フィンクスの攻撃は重すぎた。
「ゴン!!避けろ!!」
×××が叫ぶ。
でも――
遅かった。
フィンクスの拳が、念を溜めて振り抜かれる。
「死ねぇ!!」
ゴンは体勢を崩していた。
避けられない。
その瞬間。
×××は考えるより先に動いた。
――ドンッ!!!
ゴンの前に、飛び出した。
「×××!?」
キルアの叫び。
次の瞬間――
ゴォォォッ!!!
拳が、×××の身体を直撃した。
「――――ッ!!!」
鈍い音。
骨がきしむ感覚。
肺から、空気が抜ける。
視界が、白くなる。
×××は、吹き飛ばされた。
岩壁に叩きつけられる。
ドンッ!!
地面に転がる。
「……っ……」
口から、血が溢れた。
「×××!!!!」
キルアが叫んだ。
我を忘れて、駆け寄る。
「おい!!しっかりしろ!!」
×××は、かすかに目を開く。
「……ゴン……無事?」
「……バカ!!」
キルアの声が震える。
「自分の心配しろよ!!」
ゴンは青ざめていた。
「……ごめん……俺のせいで……」
×××は、微笑もうとした。
でも、うまくできない。
「……いいよ……仲間……だから……」
血が、止まらない。
レオリオが必死に治療する。
「くそ…内臓やられてる…!!」
「このままじゃ…!」
その瞬間。
キルアの中で、何かが切れた。
――プツン。
音もなく。
目が、冷たく光る。
「……てめぇら」
低い声。
フェイタンたちが、ぞくっとする。
「……よくも」
キルアのオーラが、爆発した。
バチバチッ!!
雷が走る。
「俺の大事な奴を……」
次の瞬間。
キルアは消えた。
――否。
速すぎて、見えないだけ。
ドゴォッ!!
フィンクスが吹き飛ぶ。
ガンッ!!
フェイタンが地面に叩きつけられる。
シャルナークは気づいた時には、首元にナイフ。
「動くな」
冷たい声。
全員、凍りつく。
「……次、×××に近づいたら」
「殺す」
本気だった。
旅団は、撤退した。
霧の中へ消える。
戦いは、終わった。
――でも。
×××は、動かない。
キルアは、震える手で抱き上げる。
「……なあ……」
「冗談だろ……」
「起きろよ……」
×××は、かすかに笑った。
「……キルア……」
「……怒ってる?」
「当たり前だろ!!!」
涙が、溢れる。
「……なんで……そんな無茶……」
×××は、小さく言った。
「……守りたかった……」
「……みんな……大事……」
キルアは、額をくっつけた。
「……俺の方が……大事だろ……」
「……勝手に死ぬな……」
「……置いてくな……」
声が、崩れる。
×××は、最後の力で手を伸ばす。
キルアの指に、触れる。
「……ごめん……」
「……でも……後悔してない……」
「……仲間……好き……」
「……キルアも……」
そこで、意識が途切れた。
「×××!?×××!!?」
叫びが、山に響いた。
to be continued…