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新登場国

日本🇯🇵




会議室の空気が、鼓動に合わせて微かに震える。日本が丁寧に書類を差し出し、アメリカが軽い冗談を放つ。

表面上はいつもの夜の光景だ。だが、雑音や話し声など耳に、届かない。


🇯🇵「ここ…間違えてますよ?そんなことも分からないのですか…?」


日本の声が、いつの間にか刃物のように鋭く変わる。言葉そのものが冷たく唸り、直視できないほどの蔑みを帯びている。


🇺🇸「気色悪い…こっちを見ないでくれ」


🇷🇺「あっ……」


肩が大きく上下し、喉から荒い呼気が漏れる。


🇷🇺「っ、はぁ……はぁっ……!」





🇯🇵「ロシアさん…?えっ、大丈夫ですか!?」


日本が、心配……?でも、日本は?


🇺🇸「どうした…ってロシア大丈夫かよ!?」


アメリカは、悪口言って……?


何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ何だ


分からない


全てがーー



ふと、2人を見上げると俺を心配そうに見ている。


🇷🇺「……あっ…」


🇺🇸「体調悪いか?」


🇯🇵「ロシアさんの残りするので帰っていいですよ」


🇷🇺「か…帰る……」


🇺🇸「んじゃあ、俺送って帰るわ」


🇯🇵「分かりました。お大事にして下さいね」


***


🇺🇸「ほら、乗れよ」


🇷🇺「あ、ありがとう」


アメリカが車にエンジンを付ける。

気まづい沈黙。何を喋ればいいか分からない。


🇺🇸「…最近、体調悪そうだけど大丈夫か?」


🇷🇺「大丈夫…だ」


🇺🇸「なんかあったら言えよ?」


🇷🇺「あぁ」


笑わなきゃ。感謝しないと。気まづくないように明るく振る舞わないと……!


信号で、止まっている時にアメリカがジッと顔を見つめてきた。

バレた?薬やってるのが……

アメリカを見る度、自分が劣っているように思う。いや、劣っているのだろう。


🇷🇺「な、何だよ。そんな見つめて」


🇺🇸「…俺ん家に来い」


いや、バレる。薬がないと……


🇷🇺「なんでだよ。大丈夫だって」


🇺🇸「…まぁ、無理にとは言わないからいいけど」


信号が青に変わると、車は静かに動き出した。窓の外の景色が流れていく。家々の窓明かり、交差点のネオン、それらが全部膜越しに見えるようで、世界がどこか遠い。


アメリカは運転しながら時折横顔をちらりと見せる。表情は穏やかで、優しいというよりは、ただ距離の取り方を知っている人の落ち着きがある。ロシアはその顔を見れば見るほど、胸の奥の穴が大きくなるのを感じた。欲しい。今すぐにでも、あの小さな粒の感覚を──。


🇺🇸「着いたぞ」


🇷🇺「ありがとう。じゃあな」


早足で、家に入ろうとしたら


🇺🇸「ちゃんと寝ろよ」


その一言に、胸がまたざわつく。


🇷🇺「…………分かってるって」


🇺🇸「じゃあな」


分かっていると言ったものの足は震えていた。


家に入る。

疲れた。薬が欲しい。酒が欲しい。

また、一粒一粒と口に運ぶ。

薬を流すには、酒を使う。


どう足掻いても“生きている限り”明日が来る。


1人は嫌だ。だけど、優しくされたら依存してしまいそうで怖い。


🇷🇺「俺は、何がしたいんだっけ」



***


車のなかはラジオの音が小さく流れていたけど、会話よりも沈黙の方が濃かった。

ロシアの横顔をちらりと見ると、窓明かりが彼の頬をぼんやりと照らしている。

普段ならその横顔を見て笑い合えるはずなのに、今はどうにも居心地が悪い。

一体何があったのか、どこまで踏み込んでいいのか、線引きが分からない。


🇺🇸「…最近、体調悪そうだけど大丈夫か?」


素直に聞いてみる。ロシアは目をそらして

「大丈夫だ」とだけ返す。

声は落ち着いていたけれど、嘘は下手だった。嘘をつく時の、喉の引っかかり方。知り合って長いぶん、そういう細かいところは見逃せない。


「…俺ん家に来い」ってつい口に出してしまったのは、助けたいというよりも、単純に自分のいる場所で見守りたかったからだ。

ロシアをひとりにしておくのが怖かった。


だけど、ロシアは断った。

無理強いはしないと言ったが、心の底では

「上がらせろ」と考えた自分がいる。

押しつけがましい優しさなんて、相手にとっては重荷にしかならないかもしれないと、頭の片隅でそう思ってしまった。


家に着くとロシアはぎこちない笑みを浮かべ、ドアの前で立ち止まる。

感謝をされたが、それよりも


🇺🇸「ちゃんと寝ろよ」


っと、言ってしまった。


ロシアの答えは「分かってる」。でも、「分かってる」と言うまでの間が気になった。

別れを告げ、家に帰る。

俺的に、ロシアは訳ありだと思った。

最近の行動に、話し方。前と変わってしまった気がする。


家に帰ってから、メッセージを入れようかと迷った。

軽い一言、「大丈夫か?」と。

だが、軽すぎる言葉は冷たく響くこともある。結局、送るのをやめた。


🇺🇸「深く考えすぎたよな…まぁ、大丈夫でしょ」


そう自分に言い聞かせた。





随分と長くなってしまいました…

あと、皆さん指大丈夫ですか?????

こんな1000いいねも貰っちゃって。

あと、100人記念何がいいですかね?

NEXT→100(初心に戻りました)


ではまた!

死ぬことが赦されるなら

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コメント

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ユーザー

毎回毎回最高過ぎます!! やっぱ、いいね1000♡にしないと落ち着かない……(( (末期)

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