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二十五時、貴方は居ない。

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二十五時、貴方は居ない。

1 - 第1話 居ない?

♥

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2025年08月25日

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 「えななん…」

「瑞希…」

「まふゆ…」

「奏…」

新しくできたセカイに、貴方は居ない。



瑞希


「あ、ねえねえ、ここ寄ってもいい?」

「いいけど…買い忘れ?」

「お姉ちゃんにお土産を!今度帰ってくるんだ!」

「いいね。」

「でしょでしょー!すぐ終わらせるから待ってて!」

「わかった。」

「はーい」


「おまたせー!」

「あ、れ?奏は?」

「奏?そんな人いたっけ。」

絵名はボクにそう言った。

「え?何言ってるの、絵名。そんなわけないでしょ?あーあれ?ドッキリみたいな?」

「ドッキリじゃないよ。」

「…え?」





「あ、ごめん。ちょっとお手洗いに行ってくるね。」

『おっけーい!』

いつも通り25時にみんなで作業していた。



「おまたせ。…?えななんが居ない…何か用事?」

『K、“えななん”って誰?』

「まふゆ?なんでそんな冗談言うの?」

『冗談?Kこそどうしたの。』

『なになに?新曲のネタ?』

「え……」




まふゆ


今日はみんなで遊園地に来ている。久しぶりに来た。

「、鳳さんから電話…?

はい、もしもし?うん、うん、大丈夫だよ!」


「ごめん、電話がかかってたから。…瑞希は?」

「瑞希?誰?それ笑」

「まふゆ、どうかしたの?」

「そんなはず、ないと思うんだけど。」

「瑞希って人、本当にいないけど…」

「どういうこと…」



絵名


「画材買わないと。」

「画材かーボクも見てみようかな!」

「じゃあ私も。」

「じゃあ。」

「珍しいね。」

皆に興味を持ってもらえて嬉しいかも?


「あ、ねぇこの色どう思…あれ?まふゆは?」

「誰それー笑絵名ー、夢小説の見過ぎじゃない?」

「は?いや、まふゆだよ?」

「ごめん、絵名。私も知らない…」

「は………」

二十五時、貴方は居ない。

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