テラーノベル
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あのステージは私のstart raine
yur
𝒇𝒔𝒕___憧れ
「入ってみてよ!楽しいから!」
友達に誘われ、プリントを眺める。
舞花が入っているのは、日本でも有名なダンススクール、*away happy*。
「うーん…私身体硬いし、リズム感ないし…向いてないかも。」
「じゃあ、今度発表会があるから来てみる?丁度1枚余ってるよ 」
「分かった…」
曖昧に返事をした後、家に帰ってお母さんに聞いてみた。
「ダンススクールねぇ…紗奈はやりたい?」
「うーん…まだ何とも。発表会は行ってみようかな。」
ダンスは文化祭でちょっと踊るだけとか、テレビで観るだけだったから、あまり興味は無かった。
発表会当日になると、舞花からメールが
届いた。
「今日は発表会🥳頑張るから観ててね❣️」
スタンプを送信して、着替え始めた。
会場は、ホールだけで東京ドームの½ぐらいでかなり大きい。
席に座って、スマホをマナーモードにしたり、放送を聞いてのんびりしていた。
「間もなく開始します。席をお立ちのお客様は、お早めに席にお着き下さい。」
有名なダンススクールだからか、普段は見かけないような風船やアーチ、垂れ幕が私を包み込む。
ブーーーーーッと開始の合図が鳴る。
そこには、まるでモデルさんが着る様な服や輝く靴、ヒラヒラ揺れるリボンが幕と同時に目に飛び込んで来る。
𝐨𝐩𝐞𝐧𝐢𝐧𝐠(オープニング)から輝いていて学校ではお調子者でふわふわしてる舞花も踊る時はとっても笑顔で、でも、真剣ですっごくかっこ良かった。
「………!すごい…!」
𝒄𝒍𝒂𝒔𝒔 𝑵𝒖𝒎𝒃𝒆𝒓 は色々なジャンルでそれぞれが違う個性を持っていて、でもみんなダンスが好きっていうのが伝わってきた。
大会に出たクラスは、動画と円陣、発表と言う通常クラスとは違う感じだった。
中には舞花もいて凄くキラキラしてた。
𝒆𝒏𝒅𝒊𝒏𝒈(エンディング)も終わった。
約5時間半続いた発表会の後。誰もが疲れているはずなのに、最年少の子達までみんな笑顔だった。
「紗奈ー!いたいた、どうだった?」
「お疲れ様!めっちゃ良かった!」
「…私、入りたい!あんなステージで一緒に踊りたい!」
本音を言うのは、初めて。いつも周りに合わせてたから、自分の気持ちを言葉にするのは難しい。
「ほんと!?楽しみ〜!」
この時、舞花には伝えて無かったけど、憧れてる。舞花(友達)に。
これからどうなるかな。
to be connected…
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