ここは夢の中とスカリは言ったよな?“想像すればこの世界のつくりが変わる”と。なら、ここを猿夢にしたら自分は消える事ができるのか?どうせ現実には居場所は無いんだ。ならいい機会だ。別に死んでもデメリットはない。
ムスカリ「いらん事を考えるな。」
つゆき「え?」
こいつ自分の思考が分かるのか?
ムスカリ「負の感情を感じるでない。考えるな。」
つゆき「いや、なにを言ってるんですか?」
ムスカリ「ここはあくまで夢の世界だ。どんな事がおきるか想像もつかない。その意味が分かるか?」
つゆき「は?だから…」
ムスカリ「自ら命の危険に晒すな。」
つゆき「っ!?」
こいつ……雰囲気変わったぞ…。目付きが怖いのか?いや、その虹色の目でその怒りで体が動かん。
つゆき「………分かった。」
ムスカリ「口だけだとなんぼでも言える。」
つゆき「……。」
いや、怖すぎだろっ!?昔の口調だからか圧倍増なんですけど!?………ってかなんで負の感情を考えてはダメなんだ?そもそも負の感情とは……?
ムスカリ「君はまだ知らなくていい。」
つゆき「……は?」
ムスカリ「急になんだ?と言わんばかりの顔だな。」
つゆき「そう思ってるんですよ」
ムスカリ「まぁ、そのうち分かる事だ。なんせその事態が起きてしまったからな。」
つゆき「え?どゆk」
ガタガタガタッ(地面が揺れる)
つゆき「なになになにっ!?」
ムスカリ「くるぞ!伏せろっ!」
つゆき「は?なにがくるんだよ!?そもそも立てねぇしっ!」
ムスカリ「前を見ろ!」
つゆき「前見ろって言われても、今体制をなおすのでせいいっぱ……ぃ……え?」
自分の前には真っ黒な怪物がいた。炎みたいに燃え上がって見える……。おぞましい。
ムスカリ「あやつはunpleasantだ。夢主の負の感情からできている。夢主を追い込んで精神を壊したりする不快な奴らだ。」
つゆき「アンプレ……ザ、ント?なんかスカリ発音良くね?」
ムスカリ「そんな無駄話をしてる暇はない。隙を作るなよ?あやつはゆきを狙ってくる。」
つゆき「どうすればいいんだよっ!」
ムスカリ「unpleasantは夢主にしか倒せない。想像をはたらかせ武器や魔法、魔獣を使ったりして倒すか、それか受け止める事であやつは消える。 」
つゆき「そんな事急に言われましても!」
unpleasant「グワァァァアアッ!!!!(つゆきに攻撃を仕掛ける)」
つゆき「ぎゃぁぁぁ!っあっぶねっ!」
ムスカリ「ゆき!はよしなはれっ!我は時間稼ぎしかできないっ!」
つゆき「んなむちゃ言われてもっ!」
ん?“武器や魔法、魔獣を使って倒す”って言ってたよな?魔獣……
ゲーム 『長時間お世話をしてくれなかったので魔獣が死んでしまいました。CMを見ると新しい魔獣が育てる事ができます。』
つゆき『学生向きのゲームじゃないな。アンインストールかぁ、』
あ、“魔獣育成ゲーム”。それだぁ!
ボンッ!
つゆき「よし。上手くいった!行けーっ!うさぎちゃん!アンプレザント?に攻撃だぁー!!」
ムスカリ「ゆきっ!覚悟が決まったのか!……ってうさぎ?またうさぎのぬいぐるみか?ふざけてるのかっ!?」
ピューンッ!!!!
ムスカリ「ッ!?(はやい……なんだ!?)」
つゆき「一撃で倒せー!!」
unpleasant「ガガァァ!!!!ブギャァッ!シチャァァギャァアァアァ!!!!」
つゆき「うっしゃ!倒したったぜ!ナイス!うさぎちゃん!」
ムスカリ「一撃であの兎があやつに勝つとは………倒した後は消え去りおって(ポカーン。)」
つゆき「スカリっ!怪物に勝ったぞ!」
ムスカリ「はっ!よくやった!ゆきは強いなぁっ!あやつを魔獣で倒すとは」
つゆき「だろ?……ところで続きなんですが。負の感情で怪物ができるってどういう事なんですか?」
ムスカリ「急に改まるんじゃない。まぁ知る権利はあるか……。ここは夢の世界だと言えど、正確には現実と繋がってる別世界だ。」
つゆき「……はぁ!?」
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〔補足〕 unpleasant(アンプレザント)は英語で、「不愉快な、感じの悪い、不快な、嫌な、」という意味になります。 ちなみにうちは単語すら知りませんでした……。