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ある日
カンザキ は ふと思った 。
この男と 知り合おう 。 そう思った彼女は
赤瀬に 言った 。
『 アタシの こと気になるん なら 、 満月の日に この場所に来い 。』
赤瀬は言った 。
『 べっぴん さんの 頼みや … 答えたる 。』
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赤瀬には考えがあった 。
カンザキを見かける 2年ほど前から
東京での 悪魔被害による 不可思議な殺人が
多かったのである 。
どの遺体にも 鋏で 刺されたような跡
鋏で 切り離されたような姿 で 遺棄されていた
のである 。
『 この 犯人は … 鋏 、 鋏の 悪魔や 。』
悪魔 、 そう 仮定していたが どうも おかしい
狙うのは 人や 悪魔 。 悪魔が 悪魔を狙う 。
人だけならば 有害な 悪魔 かもしれない 。
が この 殺人や 処分は 不審 だったのである 。
その頃 赤瀬には 【 世良 】という 後輩ができた 。 自分の話し方によく似ており、 後期の新人は 逆だと 思われていたことが あったそう。
世良は 身体能力が高く、 新人の中では特に長けていたのである 。
『 俺は 、 あんたぁ 気に入った 。』
赤瀬は世良を認めたのである 。
赤瀬は人を認めることが少なかった 。
同期の人間でさえも 認めることは少なかった。
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月明かり 、 月光が照らす その廃墟には
まともに見ることの出来ないほどの 黒いヘドロがこびり付いていた 。
最上階に カンザキ は 居た 。
『 アタシさ 、 初めて 人間を 信じてみたい と 思ったんだ 。』
感情のない カンザキ が そう思ったのには
黒いヘドロが関係するのだと 赤瀬は感じた 。
赤瀬は言う。
『 そりゃぁ どうも 。 こっちも おたくのことで 気がいっぱい ですわ 。』
そういった途端、 下腹部の違和感に気がついた 。
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