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ゲンは 「ご馳走様でした。ここのラーメン屋ジーマーでゴイスーだったね!」と言い、 千空は「あぁ、マジ”で美味かったわ」
と言った後、2人は会計をしに個室を出た。
ゲンは帽子とマスクとサングラスをして周りからバレないようにしている。千空も一応顔を隠すようにゲンに言われたのでなるべく下を向くようにしている。
会計場所に着いて、千空が支払おうとすると即座にゲンがスマホ決済で千空の分まで払ってしまった。
千空は「…あ”?ゲンてめぇ、また…」とまたゲンに奢ってもらってしまった千空。
「ふふ、ここ人多いから早く出ちゃお♪」と相変わらず楽しそうに言うゲン。
「ちょ、おありがてぇけど…少しは払わせろ…」とほんの少し申し訳なさそうな千空であった。
現在、1時40分。
旅館まで時間がまだある。
という訳で、旅館付近の様々なお店を見て回ることになった。
「千空ちゃんは、買いたいものある〜?」とゲンが楽しそうに千空に聞く。
千空は「新しい試験管欲しい」と科学大好き少年らしい事を言い出した。
「相変わらず千空ちゃんは科学大好きだね笑あっちにガラス細工のジーマーで良さそうな店があるから行ってみよ! 」とゲンが提案し、2人はガラス細工の店へ行くことになった。
千空はワクワクしながら中へ入っていく。千空の隣で並んで歩いているゲンの千空を見る眼差しは優しかった。
「おぉー!この形の試験管使い勝手がアホほど良さそうじゃねーか!いや、ついでにこのスタンドも買って… 」と千空は楽しそうに科学グッズを見ていた。
その間ゲンはガラスでできているアクセサリーを見ていた。
「あ!このガラスの色、千空ちゃんの瞳とそっくり。このネックレス千空ちゃんに似合いそう!こっそり買っちゃおうかな(*^▽^*)」と言いつつ、少々アクセサリーをプレゼントだなんて重い奴に思われてしまわないか不安がっていたが、千空に気づかれる前にレジに向かって行ったゲン。
ゲンがレジで会計している頃、千空は試験管が置いてあるコーナーから先程ゲンが居たガラスのアクセサリーコーナーに来た。何となく眺めていると、ゲンの瞳に近いガラスのネックレスを見つけた。
「……、買うか。」と悩んだ結果、千空はゲンのためにネックレスを購入することにした。
今まで奢ってもらった恩をただ返すだけだ。と千空は頭で呪文のように唱える。本当は結構、誰かにアクセサリーを買うのなんて初めてで内心恥ずいと思っているが冷静をなんとか保っている千空。
千空はゲンに見つからないように速やかにレジに向かうと、ゲンが何かを買っているのを目撃した。
焦って千空は身を隠した。せっかくゲンに似合いそうなネックレスを見つけたのに、ここでゲンに見つかってしまえば「千空ちゃ〜ん!俺が払うよ♪」と言われてしまう。そうなったらプレゼントできなくなってしまうので死ぬほど隠れる千空。
千空はゲンがレジから離れた瞬間、全力でバレないように支払いを済ませた。
千空が試験管と例のネックレスを買った後、千空とゲンは合流した。
「あれ、千空ちゃんもう試験管買い終わっちゃったの?俺が払いたかったのに〜(*´Д`*)」とゲンが言った。
「何でてめぇーが悲しそうなんだよ笑」と言う千空。
その後も、出店や屋台など沢山の店を回りまくり、ついに午後5時になった。
宿泊場所のチェックインの時間が近づいてきたので2人は旅館に向かった。