テラーノベル
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「 私って 、 必要なのかな 。 」
その言葉は、誰にも届かない。
そんな日々だった。
いつか、この言葉に対する意見が欲しいな。
そうやって、ずっと努力もせずに思っていた。
新学期が始まった。
まずは友達を作ろうと意識はした。
コミュ障な所も。
治そうとした。
自己紹介のとき。
前の人が、
「趣味は今から作りまーす」
って言ってた。
みんなは笑ってたけど、
私は本当にいいことを言ってたと思う。
気が付けば私の番が回ってきていた。
皆からの視線が釘付けられてしまった。
私がなにを言えばいいのか戸惑っていたら
皆はもうざわついていた。
そんなときに、隣の席の山田くんが話しかけてくれた。
「大丈夫?」
そんな一言だけで
私は嬉しかった。
皆は私に興味が無いのか、
喋ってた。
私は、できるだけ大きい声を出そうと
努力した。
努力ってなんだろう?
努力なんてしたことないくせに。
努力したってなんで思うんだろう?
努力したって、
人が決めることじゃないのかな?
そんな疑問が頭の中でずっと浮かんでいた。
そのせいで声が詰まった。
「な、名前は…前田りな…です、」
そんな一言だけしか言えなかった。
その後は先生が
「も、もう大丈夫だよ…!」
「 無理しないで 」
それだ。
私が聞きたかったのは
「 無理しないで 」
そんな一言だったんだ。
もし私が
「 私って 、 必要 ? 」
と聞いたら、
「 無理しないで 」
とか。
そういう優しい言葉が聞きたかったんだ。
それから私は
先生に恋してしまった。
コメント
1件
「無理しないで」って言葉、すごく刺さりました。主人公がずっと「必要?」って自分を疑ってたところに、先生が何気なくかけたその一言が、ちゃんと届いた瞬間の描写が、胸がぎゅっとなりました。コミュ障で声が出せない気持ち、わかる気がします。先生に恋しちゃうラストも切なくて、続きがすごく気になります。いちね。さんの描く繊細な感情の動き、とても好きです。大切に読みます🌙
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