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────────────
「…。」
目が覚めた。
隣でemが座りながら寝ていた。
まだ居たのか。
そう思いながら布団を退けて立ち上がる。
足が痺れて上手く歩けない。
暫く、ストレッチをしているとカーテンを捲られた。
目の前に黒色が広がる。
grだ。
ごく、と息を飲み睨み合う。
grは手を掴んで外へ引っ張った。
コツ、コツ、と足音が響いてすぐに消える。
grはひとつの鍵を差し出してきた。
小さく、手のひらにすっぽりと収まる鍵。
地下室の鍵だ、と理解する。
洗脳だとか、意味のわからないことを言わないのだろうか。
気になって見上げると、grは深々と頭を下げた。
もう一度、手を掴まれて何かを置かれる。
キラリ、と光るそれはciの幹部象徴バッチであった。
角が削れて、汚れている。
じっと見ていた。
これが何を表すのかが、理解できなくて。
しばらく経ったのか。
それとも、少しだけだったか。
分からないが、grが肩を叩いてきた。
何を言うかと思えば、頬を指さして、ここを思い切り叩け、なんて言ってきた。
頬を見つめていると、grが真剣な顔つきになってもう一度言う。
ここをお前の1番強い力で殴れ、と。
何が何だか分からなかった。
でもとにかく焦っていて、混乱していて、思い切り殴り飛ばしてしまった。
grは反対側の頬を指さした。
もういい、なんて断っても殴れとだけ言ってくる。
もう一度殴れば、grは俺の腹を撫でた。
チリ、と痛み目を閉じると小さく謝罪をされた。
総統としてのプライドはどうしたのだろう。
そんなことを考えていると、grは背中を押した。
「ciを頼む。」
…。
彼の声は小さく、そして、確かな優しさを秘めていた。
「ハイル.グルッペン。」
彼はの笑顔は、闇に消えてしまいそうだった。
────────────
ガタッガタッ。
ダクトを通って医務室を抜け出す。
少し薄い空気に咳き込むが、こんなの平気だ。
zmはパーカーを深く被ってダクトを移動した。
腹はもう痛まない。
こんな傷に負けてられない。
ciに何が起きてるって言うんだ。
地下室へ行く階段の上まで来たら、zmはダクトから飛び降りた。
着地をして、階段を降りようとした。
「…??zm??」
「…っ、!!」
この声。
はあ、最悪だ。
zmはパーカーから顔を出す。
46
7
#女体化
掛け持ち
153
彼はにんまり、と口角を上げた。
階段の暗闇から現れた彼、そうxx。
xxは手にナイフを持っていた。
あの日が思い返される。
「起きたんですねぇ。どうやら、洗脳された、なんて言われとるらしいけどもぉ。」
「テメェ、そこを退け。」
「無理ですー。zmさんこそ、怪我人でしょぉ??医務室へ帰ったらどーです??」
「そこを退け!!」
ダンッ!!!!!!と壁を叩く。
「おーこわいこわい。」
xxは笑いながら通信機器を取り出した。
…それは、ciの物ではないか。
「…これで、連絡しちゃいますよ??snさん…いや、emさんを呼んでやりましょうか。」
「…なんでそれをテメェが持ってる!!」
「あれぇ??ご存知じゃない??zmさんが寝ている間に、僕は幹部になったんですが。」
「…は、?」
ピキ、と眉が動く。
にんまり、と笑ったまま通信機器を触り出す。
「来週から、T国と戦争が始まりますねぇ。どーなるのか。楽しみで仕方ないですわ。」
「…なにするつもりや。」
「んーん??いやぁ??W国が勝たねばなりませんよね。だって僕、総統に憧れてますし。」
「…テメェが何を言ってるのか、理解できない。」
xxは注射器を取り出した。
「つまり、真実を知っている貴方が邪魔、ということです。」
目の前から消えたxxは、後ろに回ってzmの首目掛けて注射器を構えた。
だが、忘れては行けない。
zmも戦闘員だ。
zmは毎時所持している煙幕を地面に叩きつけた。
モクモク、と煙が広がる。
xxの小さな舌打ちが聞こえた気がした。
zmはすぐさまダクトに登り、フードをかぶり直す。
生憎煙幕しか持っていない。
…となれば。
相手の武器を奪うまで。
どこだ!と声が聞こえるので、天井をぶち破って降りてやる。
背中に足を押し付けて、着地をすると片手に握られていたナイフを奪い取る。
「流石はzmぅ…ッ!!!!!!」
「ふっ、遅いぜぇ??」
シュパッ!!!!
「ん"がはッ!!!!」
背中に一撃をプレゼントしたzmは、壁を蹴ってxxの上に乗る。
関節を掴み、グキり!!!!と反対向きに曲げてやると、xxは辛そうな声を出した。
「よくこんなんで幹部になれたな。ciの方が何倍も強いわ。」
「うるせぇ!!ciは弱いんだ!!!!」
シュッ!と上に振り上げられた注射器を避ける。
そのはずみで、ciのバッチを床に落としてしまった。
慌てて手を伸ばすが、xxの足がバッチの上に降り落とされた。
ガチャリッッ。
バッチが割れて、中に入れられている小さな宝石が飛び散る。
xxはもう一度注射器を構えた。
「弱いのはあいつだ!!!!あいつは死ぬんだよ!!!!はっはっはっは!!!!!!」
ザシュッ!!!!!!
「ぐぇ"ぁッ!!!!!!!!!!!!」
「…。」
zmを、怒らせてしまったらしい。
フードの影で完全に隠れた顔から、緑色の瞳だけがぼんやりと映る。
xxは注射器を振り上げるものの、腕を捕まれ、注射器を目に突き刺された。
「ぎゃああああああああッ!!!!!!」
「…。」
引き抜き、もう一度突き刺す。
それから中に入っている薬を目から投与した。
泡を吹き出し、固まってしまったxxを睨んでいると、慌ただしい足音が聞こえてきた。
「…zm、!!!!お、おまえ、」
「…。」
tnだ。
tnはxxを見ると、ごく、と喉を鳴らした。
「お前は、一旦落ち着いた方がええ!!」
「…。」
zmは瞬時に煙幕を叩きつけた。
もくもく、と煙の中。
zmがtnの腹目掛けて腕を振るが、掴まれる。
相手は書記長、強いに決まってる。
だが、zmはこの国1の戦闘員。
殴り合り、防ぎ合い、時間だけが過ぎていった。
「zm!!正気を取り戻せ!!!!お前はciに…」
「なんで信じてやれないんや!!!!」
「…っ、」
tnの動きが鈍る。
「お前、ciのこと大切にしてたやん、最後まで大切にしたれよ!!!!なんでそんなに取り乱すんや!!」
「それは、zmがっ…。」
「あの状況で、grがciと同じ立場だったら、お前はgrを、総統を捨てることができるんかよ!!」
「grはそんなことせぇへん!!!!」
「ciならするんか!?!?俺は知っとる、アイツがそんなことしないって!!!!」
「そんなん分からんやろがッ、!!!!」
「tnは1番アイツと関係を築いてるんやろ!?!?そんな奴を簡単に見捨てて!!見捨てられたciの気持ち、お前には分からんやろなァ?」
tnがドン!と壁を叩く。
「仕方ないやろ…ッ!!!!あいつは詐欺やってたんやから、!!」
zmはciのバッチの欠片を拾い、ポケットに入れた。
tnがぎゅう、と唇を噛み締める。
「ほんま、お前はしょうもない考えしかせぇへんな。」
tnの腕が、完全にぷらん、とぶら下がる。
「書記長がこんなにも馬鹿だとは思わなかったわ。」
tnの動かない腕を掴み、グルン!と回す。
ゴキッ!と音がなり、tnは小さく声を漏らす。
zmはtnを縛り上げてダクトに閉じ込めた。
「…、ッ。」
tnは不思議とそのまま黙り込んだ。
マフラーにシミが出来て行く。
後悔するにも、遅すぎたのだ。
そして、zmは階段を滑るように降りていった。
─────────────
「ciっ!!!!」
早く早く早く…。
1人で寂しがっているアイツを褒めてやらないと。
人一倍寂しがり屋で、承認欲求も満たされていない。
そんなciを、今はzmしか救うことが出来ない状況であった。
zmは牢屋に着くと、唖然、と口を開けた。
「…、…、っ。」
檻に手を触れる。
ciは壁側に倒れていて、生を感じないほど静かだった。
右腕が、床にたらん、と垂れていてそれ以外は付け根辺りで途切れている。
好き勝手に跳ねる髪の毛も、今日は床に落ち着いて寝転んでいた。
眩しいほど輝く太陽のような瞳は、夕暮れ時の暗い橙色に。
「…ci、」
その名を呼んでも反応しない。
檻を開けて駆け寄り、そっと抱き寄せる。
冷たい。冷たいコンクリートの床のせいで体温が奪われている。
zmはパーカーを脱ぎ、ciに掛けた。
「…、ci。もう大丈夫やで、おれがおるよ。」
「…、ぁ、ぁ、」
「そう。zmや。大丈夫、よぉ頑張ったな。」
zmは目をこちらに向けたciの頬をすり、と撫でる。
「…っ、ぁ"あ"あああああああッッ!!!!!!」
ciはzmを突き飛ばして、腕で這って離れた。
zmはciにもう一度近づくが、拒絶されてしまう。
「い"やァッ!!!!!!いたいの、も"、や"ダ!!」
「ci!!おれや、zm!!痛いことはせぇへん!!!!」
「し"ぬゥッ、しに"たぐ、な"ィッ!!!!!!」
「殺さへん!!ci、大丈夫やから!!」
zmが手を伸ばすが、ciはやはり怖がってしまう。
目玉が飛び出てしまうそうなほどこちらを睨んで、まるでciはジェットコースターに乗ってるかのように震えていた。
「ci!!!!」
「し"にたぐないいい"ッ!!!!!!」
ガタンッ!!!!
「zmさん!!!!」
emが階段を駆け下りてきた。
「xxを殺したのは、zmさんか、??」
「…。」
zmはemを睨む。
ciはガタガタ、と震えたままemを見ていた。
「…洗脳、か。おいciッ!!!!」
emがクワッ!と怒る。
机にある注射器を手に持ち、牢屋の中へ入ろうとしてきた。
その瞬間、ciは嘔吐をしてしまい、過呼吸を起こし始めた。
「か"はッ、は、ひゅ"ッ…!!!!!!」
「em、近づくな。」
zmはciの傍にそっ、と近寄って言った。
「zmさん、貴方は洗脳されてるんです、そこのカスに。」
「…何回も言わせるな。」
zmは素早くemのみぞおちを突く。
emは咳き込み、その場に蹲った。
過呼吸で慌てているciを抱き寄せて、ぽんぽんと背中を叩いてやる。
呼吸音を聞かせるように深呼吸をすれば、ciは真似をしてくれた。
落ち着いたらしく、ciはzmの腕から離れた。
でも、ここから抜け出すためには歩かねばならない。
それが、今のciには不可能だ。
zmはciを抱き上げた。
最初のうちは弱い力で抵抗していたが、牢屋から出ると抵抗をやめて、こちらをじっと見た。
emの背中を踏んで、階段を駆け上がる。
ciの呼吸がまだ荒い、だがzmに対して少し警戒心を緩めたことが分かった。
きゅ、と服を掴んでいるのだ。
1つしかない、手で静かに。
階段を登ると、やはり皆がいた。
xxとtn、grは見当たらない。
knとrbが鬼のような顔をしていた。
「zm、そいつから離れろ。」
「…。」
「離れろって言ってんねんッ!!!!!!!!!!」
knが大きく怒鳴ると、腕の中のciがびくん!と跳ねてまた過呼吸を起こし始めた。
少し落ち着いていたのに。
zmは苛立ちが収まらなくなってきた。
「…飽きたわ。」
「は??」
rbがこちらを睨む。
ciがそんな目を見て怖がらないように、そっと目を防いでやる。
それから幹部象徴であるバッチを地面にたたき落とした。
rpがバッチを慌てて拾う。
「こんな国楽しくない。飽きた。」
「おい、zm、!!」
「…。」
shoの声を無視する。
zmの足元で悲しそうにバッチを拾って、zmに渡そうとしてくるrpの手を、バッチごと思い切り踏む。
バキッ!と音が鳴って、rpがうずくまった。
rbが駆け寄ってきて、zmの足を掴む。
「洗脳って聞いてはいたが、ここまでなんやな。zm。」
「rbもそう言うんやな。」
「疑ってはいたで。お前がそんな阿呆みたいなことになるわけないって。」
zmが足を退けると、rbはrpを抱き寄せた。
「だからといって、俺はお前を許さない。拷問官、rbぉッ!!!!」
勢いよく蹴り上げ、rbが高く飛び上がる。
ぐう、と苦痛に歪む顔をしていると、snがやってきて、rbとrpを下げる。
「zm、ごめん。寝てくれ。」
注射器。
snが雑面を外してこちらに注射器を向ける。
本気だ、ということ。
「俺はzmが大好きなんや。だからね、俺らから離れないで欲しいの。そんな奴に、取られたくない。」
ciの耳がその言葉を聞き取ってしまった。
ひく、と泣き出し、またzmを押して抵抗を初めてしまった。
zmはそんなciを強く抱きしめて、素早く注射器を奪い取る。
「…!!」
snの裏に回り込み、首に突き刺した注射器から睡眠薬を投与する。
即効性があるのだろう、snは崩れるように倒れた。
痺れを切らし、osとhtが近寄ってきた。
かというzmも、もう既に全てが吹っ切れていた。
zmは煙幕を投げつけて、廊下を走り出す。
ciの目から手を離すと、じっ、とこちらを見上げられた。
助かった、と分かったのかciは手を引っ込めた。
もう拒絶はしてこない。
それがなによりも嬉しかった。
────────────
「zm、さん。」
「ci…。」
「…。」
shpとutが前からやってきて、思わず足を止める。
ciを抱きしめて肩に顔を埋めさせる。
無言で要件を尋ねるように、圧をかけていると伝わったのかshpが静かに口を開いた。
「…、ころしてください、」
shpとutが震えてその場にしゃがみこんだ。
「…おれ、おかしかったんです、ciを、あんなことして、!!」
「おれもや、軍団長なのにっ…あんなこと、」
「ああ。お前を、お前らを俺は許さない。」
zmはshp、utを睨みつける。
utがciへと手を伸ばした。
髪の毛に触れた手が、zmのものでは無いと分かったのか、ciはzmへと体を寄せた。
「…ci、おれ、」
その声が完全にutの物として耳に届いたのだろう。
ciは拒絶し、肩をぶんぶんと動かす。
と言っても、肩、であり腕では無いためどうにもならない。
髪の毛を超えて頭に触れようとした時。
「い"やだァァッ!!!!!!!!!!ごめ"んなざいっ…!!」
「ぇっ、ci…。」
「い"たいのや"ァだッ!!!!!!!!!!い"やぁ!!」
「ci!!」
utはciの悲鳴に身体を固めた。
zmはutを突き飛ばし、ciを抱え直した。
えぐえぐ、と呼吸を直しながらciはzmに引っ付く。
もう、手遅れなんだ。
「触んな。」
「…す、すまん、」
utは長い前髪で顔を隠すように俯いた。
それから、shpが小さく言う。
「…ころしてください、おれを。それで、ゆるしてください、っ。」
「ごめん、ci…ッ、zm、」
shpが銃をこちらの足元に投げた。
utは土下座のように頭を下げている。
zmはそんな彼らの手のひらくるくるな態度に腹が立ち、銃を蹴り飛ばした。
「…ぁ、え、」
「殺さない。」
「…ぇ、ゆ、ゆるしてくれたんです、か」
「お前らは一生その罪を背負うんやな。」
zmはそう吐き捨てるように言うと、2人の横を通り過ぎて行った。
追いかけてこなかった。
いや、追いかけれるはずがなかった。
これ以上、彼らを追い詰めてはいけない。
これ以上、自分に罪を持たせては行けない。
shpは震えた手で、銃に手を伸ばした。
utはshpを抱きしめた。
────────────
脱出路を通っていると、ciがまた過呼吸になりかけた。
1度足を止めて、ciの背中をぽん、と叩く。
はふ、と息をついてciはこちらを見上げた。
頬を撫でてやる。
カサブタが手のひらを擽る。
「、ええ子やな。俺はciを信じてたよ。」
「…ぞ、む…、?」
「zm。そうやで、合っとるよ。ここを逃げ出そう。」
「…、おれ、どー、なるん??しぬんかな、」
はは、と潰れたような笑い声が響く。
しまいには、俺を置いてけ、なんて言い出した。
「だっておれ、足も、腕もないやん??」
「俺は、ciが大切なんや。」
もう一度歩き出す。
足がないため、歩けないciはzmに抱き上げられるしかなかった。
それがどうにも恥ずかしいのだろう。
顔を背けられてしまった。
「おいてけよ…、」
「無理。」
W国軍基地を抜け出し、森へ入る。
もう外は真っ暗だった。
それなのに、視界いっぱいに綺麗な緑色が現れた。
まるで、zmのようだ。
「…ごめん、」
「嫌や。」
「…、」
謝っても、許してくれないのだろうか。
ciが俯くと、zmの明るい声と共に光が差し込んだ。
「ありがとう、って言われたいなぁ。」
街灯がぽつぽつ、と続いている。
ciはzmの肩に頭を乗せて微笑んだ。
「ありがと、zm。」
「こちらこそ、ci。」
zmは少し振り返り、ぺこ、とお辞儀をした。
黒いマントをヒラヒラと風に動かす、立派な男が1人。
手を振って見送った。
2人の影はW国から消え去った。
─────────────
チュンチュン。
「zm〜、隣の家の爺さんがお手紙くれたよ!!」
ciが車椅子を片手でコロコロと動かしながらこちらに来る。
膝に乗った封筒をzmに差し出すと、気になるのか中身を見るように見上げた。
zmは封筒を開けて、ciに爺さんからの手紙を、そしてzmはとある知らせの紙を手に取った。
「もうすぐ爺さん家の畑の野菜が育つんやって!!貰えるらしいで!!貰いに行こ!!」
ciがキラキラと目を輝かせながら、窓の外の畑を見始める。
zmはじっ、と知らせの紙を見たあと、ぐちゃと丸めてポケットに詰め込んだ。
その音に気が付き、ciが振り返る。
「…新しい世界地図の話やろ??爺さんが言っとったよ。」
「せやね。」
「いらんの??zm、お出かけ好きやん。」
「ciがおらんと楽しくないよ。」
zmはciの車椅子を動かして、家の外に出る。
青空が2人を包み込むように広がっていた。
「…でも、世界地図やで。買った方がええんちゃう??」
「どーせ、ショボイ国が1つ潰れただけや。」
風で揺れた花畑を横目で見ながら、土と草の道を2人で進んでいく。
「……そうなんかな、」
「せや。」
時々、石に引っかかってガタッ、と揺れるがそれも気にならないほど、2人は幸せで包まれていた。
ciの頭を撫でてると、前から子供たちが駆け寄ってきた。
「ciくんっ!!zmくんっ!!おにごっこしよ!」
「鬼ごっこだぁ??」
zmがciと顔を合わせる。
子供たちは、あっ、と驚いたような顔をした。
それからにぱっ!と笑ってciの車椅子を皆で押し始めた。
「zmくん鬼ねー!!ciくん、いこお!!」
「えっ、わっ、」
「ci、ええか??」
「あ、うん!!ええよ!!」
ciの笑顔を見て、zmはパーカーを脱ぎ捨てた。
「ん"ー、手加減せぇへんぞ〜??」
「きゃーっ!!きたきたっ!!zmくんおにだ!」
「あっ、おい!!みんなー!?俺を置いてかないでー!!!!!!」
子供たちは一斉に走り出した。
ぽつん、と取り残されたciの肩にzmの手が触れる。
「増やし鬼。ciも鬼なっ!!!!」
「ひぇ…っ。」
zmはciを肩車のように持ち上げて走り出した。
ciはひゃー!と叫びながらも、しっかりとzmの頭に掴まる。
子供たちがきゃっきゃっと走り出した。
夕日は草木と共に踊っている。
え??
彼らが気になるって?
ううん。
後は野となれ山となれ。
自分が去った後は、そこがどうなろうが、
かまわないんだ。
幸せな今があるだけ。
それだけのこと。
あとは知らない。
終わりです。
終わり方、ちょっとショボイなって反省中でございます。
おまけで許してくれると嬉しいです😭
ごめんなさい。
W国がどうなったのか、よーく読めば分かりますよ。
今回、zmさんを中心とした場面が多かったですよね。
でも、前回まではciくん…ではなく!
tnさん達を中心とした場面が多かったんです。
これは、この最終話でtnさん達の結末を皆にブワッッ!!!と衝撃?を与えるためでした!
ここから先、W国の結末を書きます。
まだ分からない方は1度考えてから進んでほしいです。
まず、shpくんとut先生は、2人と別れた後、共に自害してしまいます。
shpくんは親友であったciくんを傷つけてしまったこと、信じてやれなかったこと。
ut先生は、ciくんに対して気持ち悪い、と思ってしまったこと。
この罪悪感に負けてしまって、です。
次に、rpくんとsnさん、rbさんはあの後怪我を負ったので、戦闘不可能となります。
tnさんはダクトに閉じ込められました。
さらに、戦闘力の高いzmさん、外交官としての才能があったciくんも、もういません。
さて。
この状況下で、T国都の戦争が幕を開けます。
どうなるかはもう分かりますね。
W国は負けてしまいます。
最後出てくる新しい世界地図、は、W国がT国へと変わってしまった、ということです。
W国はデカい国でしたので、凄く大ニュースです。
ですが、2人は平和な田舎へと引っ越したので、ニュースが耳に届くことは無いのです。
(zmさんは知ってます
T国めちゃ強いやん!←まあまあですけど
前回くらいに、tnさんがT国にめちゃめちゃ煽るような宣戦布告をした、のを覚えてます??
それで、怒ってたんですね。
…ざっとまあ、こんなもんですかね。
いやいや、終わり方が弱いですよね😭
私の予定では、もっと壮大な感じに出来上がる予定でしたが。
やはりそこまで語彙力が及ばす。。。
さてさて!
今作はこれにて完結、です。
次回作、(🐯のやつとは違います)
爛.漫に挑戦しようと考えています。
リクエストでだいぶ前に貰っていたので!!
遅くなってすみません😭
そちらは、連載になるか、単独になるかまだ分かりませんが!
ぜひぜひ読んでください!!!!✨️
長いこと話してしまった、
ありがとうございました!!!!!!!!!!
追記…コメント返信等ができません😭
本当にすみません。
日を跨ぎながら作成したので、所々おかしな部分がありますが見逃してください😭
コメント
17件
やっぱりzmさんが最後にショボイ国と言ったのはW国だったんだ!grさんは狂った幹部達を見て2人だけでも自分の国を犠牲にしてでも助けようとしたのかな?すごい総統らしい…それにzmさんは最後にgrさんに礼をしていたからzmさんはgrさんを許しているのかな???妄想が止まんねぇよ…
来世でみんながciくんに会ったらどうするんだろう?
めちゃくちゃ泣きました😭😭😭😭