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ーーーエイキside
💬ナオヤ「エイキくんごめんなー?今電車やからナオ、電話出られへんねん..」
数回コールした後、
″プツッ″と切れたナオへの電話
その後すぐに謝りのLINEがきた
…。
セイトと遊びにでも行ってたんかな..
いや、たまたま出れなかっただけかも
そう思い直し、
💬エイキ「いきなり電話しちゃってごめん」
と返した
ナオからの返信に
″出来れば電話で話したい″そう伝えると
📞…
ナオからの着信が入った
″俺とのデートいつにする?″
がっつきすぎているのは薄々気がついてた
でもどうしてもまたナオと
2人きりになりたかった俺は
少し焦っていたのかもしれない
″忙しい″と簡単にかわされ
思わず″嫌なの?″と最低な聞き方をする
ナオ「嫌とかじゃあらへんよっ!?」
そう言ったナオに少し安心して
エイキ「じゃ..」
と続けようとした時、
セイト「ナオちゃんっ!」
ナオの名前を呼ぶセイトの声が
電話越しから無情にも響いた
エイキ「…セイトいんの?」
ナオヤ「あっ..今セイちゃんちにおんねん..」
まさかと思いつつ確認すると
あっさりとナオは答える
エイキ「…」
何も言えずに固まる
幼なじみって、こんなにずっと
一緒にいるものなの。
…俺には入る隙間もないってこと?
そんなことを思っていた時
ナオヤ「痛っ」
ナオの声が微かに聞こえた
エイキ「..ナオ?」
そう呼びかけても返答はない
セイト「..なんで?なんでエイキと電話してんねん」
ハッキリと聞こえたセイトの声
電話越しでも伝わるほど
低く、冷たい声だった
ナオヤ「あっ..いや..電話で話したいことがあるって、言うてたから..」
ナオが慌てたように話す声
″チュッ″
微かに聞こえるリップ音
ナオヤ「..ちょっ..セイちゃんっ!どないしたのっ…んっ, ..。」
焦るナオの声に混ざる色っぽい声
それだけで今何が起こっているのか
理解するには十分過ぎるほどだった
心臓がドクンと跳ねる
冷や汗が止まらず、俺は咄嗟に電話を切った
ーーー
数分後、落ち着きを取り戻し
ナオのことが心配になった俺は
メッセージを送った
💬エイキ「落ち着いたら電話して」
それが精一杯の言葉だった。
数時間経っても既読がついたまま
ナオからの返信はない
不安になった俺は ナオへ電話をかけた
📞…
ナオヤ「…」
″ナオちゃん″
何も話さないナオの名前を呼ぶ
その声を聞いてか、糸が切れたように
ナオは泣きながら話し始めた。
セイトからの行為は嫌ではなかったこと
セイトがセイトじゃなくなっていて
怖いと思ったこと
聞き終えた俺は
″傷つけるつもりはなかったと思う。
後悔していると思う″ セイトの気持ちを
代弁するように 伝える
ばかだよな、俺って。
ライバルのこと庇うようなこと言って..。
でもそれ以上に、混乱しているナオを
なんとか安心させてあげたかった。
俺が諭すように、話したことで
ナオは素直になり
″セイトの事が好きなんかも″そう呟いた。
…心臓がまたドクンと跳ねる
なんでセイトなの?
さっき傷つけられたばっかじゃん
フツフツと湧き上がる感情
思えばこれは嫉妬だったと思う
気づけば
″俺にしたらいいのに″
心のそこの気持ちを口に出してしまっていた
ナオ「…」
無言になるナオに少しショックを受ける
薄々わかってはいた。
ナオはセイトの事が、好きなんだろう
まだ自分の気持ちに気づいていないだけ。
いや、気付かないふりをしていただけ。
セイトを失うのが怖かったから。
セイトもまた、同じ気持ちなんだと思う
ナオを失うのが怖くて、自分の感情に
蓋をしている
それが今回俺との電話がトリガーになって
リミッターが外れて暴走してしまった
ただそれだけ。
でも、そんな危険なやつ、
ナオの傍に置いてはおけない。
エイキ「俺にしなよ。俺はナオちゃんを傷つけない自信があるよ?」
縋るようにナオにそう伝えても
ナオは無言のまま、答えはくれない
ナオを困らせてる。
そう思うと少し冷静になって
″返事はまた今度でいい″と告げ
電話を切った。
ーーーナオヤside
″返事はまた今度でいい″
そう言って切れた電話
″俺にしなよ″ エイキの言葉が
理解できずにグルグルと頭の中を渦巻く
..俺にしなよって?
どういう意味やねんっ..。
エイキ…ナオのこと、、好きなん..?
頭の中で浮かびあがった答え
恋愛経験の無いナオには
エイキの言っている言葉が
すんなりとは理解できないでいた。
ーーーセイトside
ナオちゃんが出ていった数時間後
薄暗い部屋で俺は、ただひたすらに
後悔の念にかられていた
セイト「…っ。、」
涙で視界が滲む。
″大好きで大切な幼なじみ″
そんなナオに俺は…
怯える目でこちらを見るナオの顔が
鮮明に頭によぎる
ナオヤ「..やめてっ..」
俺を拒絶する声
後悔してもしきれない。
震える手で、スマホを取り
連絡帳を開く
📞…
数回のコールの後
エイキ「..もしもし」
低い声で電話に出たエイキ
セイト「..俺..」
そう話し出そうとしたとき
エイキ「セイトさ、ナオちゃん俺にちょうだいよ」
俺の言葉を遮りエイキが
怒ったような口調でそう言った
エイキ「..ナオちゃん、泣いてたよ。怖かったって 」
そう言われ頭の中が真っ白になる
ナオは、エイキに相談したんやな、、
俺がしてしまったこと、怖かったこと、
エイキに相談しててんや、、
ショックだった。
大切なナオを怖がらせてしまった事も、
エイキに俺を怖いと伝えていたことも。
セイト「..ナオちゃんは、俺のもんちゃうからあげられへん、。」
精一杯絞り出した言葉
エイキ「俺なら絶対傷つけたりせんし、セイトより大切にできる自信があるんだけど」
そう淡々と答えるエイキに
セイト「..そうかもな」
そう答える。
エイキの方が、ナオを大切にできる
少なくとも俺みたいに傷つけたりしいひん
ナオの笑顔が世界一好きやのに
それを自分の手で奪ってしまった
後悔の念から出た言葉だった。
エイキ「…くだんな」
″プツッ″
そう言って電話は切れた
…今頃エイキとナオは何か
話してんやろか、、
いや、俺が気にする資格なんてない。
不思議と気持ちは落ち着いていた。
ナオには、エイキがお似合いなんや…
そう心に刻み込み、机の上に置き去りなままの
寂しそうなイルカのキーホルダーを見つめた。
コメント
1件
湊さん、第19話読みました……!!もう、胸がきゅうっとなる展開すぎる……!エイキの「俺にしなよ」って縋るような言葉、切なすぎる。でもそれ以上に、セイトが「ナオちゃんは俺のもんちゃうからあげられへん」って言ったとこ、ぐっときた。傷つけた自覚があるからこその苦しさが伝わってきて、もう三人とも幸せになってほしいよ……!続きが気になる!
#ご本人様には関係ありません