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──────めめさん視点──────

村民達の帰りを城門前で待っているとどこからか異様な音が聞こえる。言葉では言い表せない音だったが、聞き覚えがあった。──────そう、これは下界と死後を繋ぐゲートが開く音であった。これを作ることが出来るのは天使、悪魔、死神、最高神の四つしか開くことが出来ないはず。…私が知らない間に作ることが出来る種族が増えている可能性は否めないが。

しかし、この唐突に聞こえた音はどこからなのか、そう思い周囲に視線を配らせようと思った時、気づく。上だ、と。すぐに上を向けばゲートが閉じかかっているのと同時に相当上から落ちてきている人影が見えた。…見殺しにするのもあれだし、ピンポイントでここに開いたのならおそらくめめ村の誰かであることを察することが出来た。そう分かったのから私の行動は決まっている。まず、落下地点を予測する。その後、落下地点に急いでいき、あとはキャッチするだけ。それくらい、私にとっては簡単な事だった。


バフッ


そんな軽快な音ともにそれを受け止める。それは、めめ村の村民の1人であるれいまりさんだった。眩しそうに目を強く瞑るが、そのうち瞬きの回数が増える。そして、うっすらと目を開きつつ、きょろきょろと周りを見だす。そうすると、れいまりさんは私の方を見て数回瞬きをして、固まる。そして、私をしばらく見てから周りを見る。…今現在城門前にいることに気づいたらしい。れいまりさんはしばらく周りを見渡したあと私をもう一度見る。…死のオーラをまとったれいまりさんがおそらく無傷で帰ってきてくれたことが嬉しくて、思わず笑がこぼれる。れいまりさんは慌てて私の手から離れる。…まだ、死のオーラは消えていない。


「れいまりさん。おかえり」


とりあえず帰ってきてくれたことに感謝し、軽くお辞儀する。れいまりさんは少し固まる。…おおかた、私が普段しない動きをしたことに驚いたのだろう。しかし、別に驚かれても支障はなかった。れいまりさんは恭しく私の前に膝まつく。…どうやら仕事モードに入ったらしい。


「…状況を報告します。」


このままの状態で報告を始めようとしたため、さすがに、と思い城の中に入ることを促す。


「…1度、城に上がってからでも?」


私の提案をれいまりさんは聞かなかったことにしたらしく、無視してくる。私は、察してしまう。れいまりさんが、今から、死のうとしていることを。


「おそらく、ガンマスさん死亡はほぼ確定かと。詳しくは、メテヲさんと相対する時に聞いてやってください。」


れいまりさんは淡々と報告を行う。…まるで、私がメテヲさんと戦うのは決定しているかのような言い草に私は呆れと驚きがまじる。そんなことがあるわけない、という呆れと…そんなこともバレてしまうとは、という驚きが入り交じる。


「推定死亡者──────5名。」

「…。」


5名、というのは私が見えた死のオーラをまとった人数と等しかった。そのひとりは目の前で淡々と報告を行うれいまりさんであった。…れいまりさんの意思は固いらしい。今から、説得しても無駄であることは誰が見ても明らかだった。


「その5人目は──────私、『Sれいまり』です。」


そう言って、れいまりさんはどこから出したのか分からない短刀を心臓へとつきつけようとする。その動きに一切の迷いは無いが、今、止めるしかない。


「私が、トドメを指しますよ。…自分で、自身を殺すのは…お辛いでしょう?」


違う、こんなことを言いたかったわけじゃないのに。自然と、何故か、こういってしまう。しかし、れいまりさんが嬉しそうに小さく笑みを浮かべるものだから、私も自然と笑顔になる。…だいぶ不自然な笑みにはなっただろうが。


「あ”ぁ…ッわ”たしは…ッ”こ”ん”な…ッにも”…ぉ…ッッ」


彼女の声は所々途切れ、涙のすすり泣く声が言葉にまじる。これ以上生かすのは、れいまりさんが報われなくて。私は精密な動きなんかよりも、ほぼ力任せに鎌を振るう。私の鎌は、相手に痛みを与えることも…痛みを無くすことも可能である。しかし、確実に死ぬ。そこだけは変わらない。


「愛されていたんですね…」


れいまりさんは最後の最後に満面の笑みを浮かべる。肉体に全くの傷は無いが、瞳は生気を失っていく。しかし、このままではれいまりさんに誤解を与えてしまうため、私は素早くれいまりさんの言葉を訂正する。


「愛されていた、じゃ、ないんです。」


最後に、この思いだけは届いて欲しくて、でも、言葉に力は入らなくて私らしくもない、弱々しい声で


「愛してるんですよ…ッ」


その一言を言い切れば枯れたはずの水が目から雫となって落ちる。れいまりさんは笑顔のまま安眠を得る。既に魂は抜けており、神によって破壊されているのだろう。…肉体が綺麗に残っているのが唯一の救いなのかもしれない。死体を綺麗に保管する魔法…そんなものがあったか、ひとまず魂で死体を覆う。…劣化をとりあえず防ぐためだ。こういうのに詳しいレイラーさんはもう居ない。…私の耳にはまだ、みんなの声が残っている。忘れることの無い声が。私は、城門で待つ。みんなの帰りを。…村民達に一番に『おかえり』、というために。








































ここで切ります!めめさーんのSAN値がやばそうですね!そろそろ発狂するかもしれませんね…?今日は早めに書き終わったので早めに投稿します!!それと、ハートたくさんありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!!やる気が…!!やる気が溢れる!!あ、それとぜんさん編(という名の遺書公開)はする予定です!!めめさん編の中にぶち込みます!!


それと…前回の150話目記念イラストが書き終わりました!!今回はぜんさんです!!死んじゃいましたけどね…あはは〜…てことでどぞ!

画像

我ながら可愛いよりで描けたと思います!クマなのに人間の耳あるんだ〜とか思いながら描きました!!ちなみに持っている飴ですがあれは物理で普通にぶん殴るようです。魔法なんかできません。物理です。ちなみになんで物理かと言うとそっちの方が面白いな〜って思っからです!…はい、私感です。許して


てことで!おつはる〜!!

一明日を見るためにー

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コメント

60

ユーザー

2時間充電してたので遅れました… ハート1000押しときますね 推定死亡者にrimrさんが入ってるのがびっくりしましたね… あと普通感動しました…泣けます(断言)

ユーザー

めめさーん!

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