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【最終回】
⸻
あれから俺たちは付き合うことになった。
今では、同棲もしている。
蓮は相変わらず優しい。
束縛も、表向きはない。
だが、───────
目黒Side
🖤「涼太、今日少し帰り遅くなる」
♥️「え?」
🖤「会社の付き合いでさ」
♥️「……そっか」
涼太は優しく、俺の頬に触れる。
唇が重なる。
でも——
その目は
笑っているのに、
奥が、深い。
底が見えないくらいに。
🖤「大丈夫だよ」
🖤「なるべく早く帰るようにする」
♥️「……ねえ」
♥️「もっと俺のこと優先して」
目黒は優しく目を細める。
🖤「もちろん」
互いの指が絡む。
🖤「じゃあ、行ってくるね」
──────────────
ーー飲み会ーー
目黒のスマホが震える。
♥️《寂しい》
♥️《まだ?》
♥️《早く帰ってきて》
俺はそっと画面を閉じる。
🖤「皆さん、すみません。お先です」
椅子を引く音が、やけに軽い。
──────────────
🖤「ただいま」
玄関のドアを開ける。
その瞬間――
♥️「……蓮っ」
強く抱きしめられた。
目黒はその体を優しく受け止める。
そしてそっと腕を回し、抱きしめ返した。
こんなにも────
こんなにも、
俺を求めてくれるなんて。
分かってる。
“俺たち”はもう、
普通には戻れない。
——おわり。