??「ありがとうな」
そう言って走り去っていく姿を眺めながら
「俺も、男なのにな…」
私…いや、俺はそう呟いていた。
_______これはある日のことだった。
男に対して恋愛感情を持つことを恥だと俺は感じていた。
…だが、恋愛というのはどうしようもなく
ただ、彼が欲しくなってしまっていた。
…彼が女の子と話しているのも嫉妬してしまう
でも、ある日
彼が俺に話しかけてくれた。
??「なぁ、ちょっと来てくれへん?」
朝日「いいよ。」
俺がそう言うと彼は、真っ直ぐに屋上への階段を登って先に行ってしまった。
俺はそれについて行き、屋上のドアを開ける
俺が来ると彼は恥ずかしそうに口を開いた。
??「あの…さ」
「…俺と付き合ってくれませんか?!」
突然の告白に俺は驚いた。
彼は知っているのだろうか。
でも、少しの間だけでも恋が叶うのなら…
最初だけ。
そういう考えがよくないとも知らず俺は
朝日「私で良ければよろしくお願いします」
そう答えていた。
俺が男と知らずに彼は告白してきた。
だから俺は…
もう…いいかな。
彼が男の人が好きならば、
そう考えた。
ただ、彼との恋が楽しかったから。
もう一度だけでも、愛してほしかったから。
霞嚨斗「これで…よかったんだ。」
俺はそう思った。
俺が別れたいと頷いた時、彼女はやっぱりか…という顔をしていた。
俺から告白しておいて振る……なんて
でも、俺はこれが正解だと自分に言い聞かせる
こんな身体で彼女を…
いや…
俺は最初から…
彼が男であることも、
俺を騙しているところも。
俺は…最初から知っていた。
罰ゲームの告白で付き合うなんて最悪だ。
そう思って彼に告白すると
彼はそう答えてくれた。
彼は気付いているのだろうか、
これが、罰ゲームだってことに…
そして、俺たちは付き合い始めた。
偽りの関係だってことを内に秘めて
男子だと知っていても
意識してしまっている俺がいた。
でも俺は…偽ることが辛くなってしまった。好きな人に偽られることも…
だから今日でやめることにしたんだ。
たとえ、それが彼を傷つけることになっても。
明日、学校でどんな風に話したらいいのだろう
好きなのに…手放したくなかったな…
〜紹介〜
白子朝日(しらこ あさひ)
ツンデレ女装男子
葉ノ宮 霞嚨斗(はのみや かると)
素直な男子
コメント
1件
なるほどなぁ!!!! やべぇ、楽しみ✨