剣持「…w
分かった俺買うから今度遊ぼ」
『いいんですかとうや様…!!✨✨』
『いつからそんな優男になった…?』
と心配そうなフリをした声が追いかけてきて
剣持「お前と幼なじみになった日からだよ!」
と言い返してやった
いつもの調子の反論が聞こえなくて後ろを振り向くと顔を真っ赤にしたゆきが立っていた
……待て、俺今なんて言った?
“お前と幼なじみになった日からだよ!”!?
それってつまりゆきの為に、ゆきが居るから優しくなったみたいなニュアンスだよな!?
剣持「ち、ちが…//」
『っぃいから早く買ってきて、!』
グイッと背中を強く押されて半ば強引に店内に入る形になりよろける
剣持「なんかスイーツも買ってあげようかな…」
「あれ?もちさん?」
剣持「ん…?あ葛葉!」
葛葉「いや~部活帰りっすか?w 」
剣持「ニヤニヤすんな!」
葛葉「俺なんか買ってあげますから一緒に帰りません?」
剣持「ごめん、人待たせてるんだ」
葛葉「……まじっすか!?“あの”もちさんがねぇ…」
『とうや遅すぎ…』
葛葉「っえ、」
『ぇぇ!?』
葛葉「ゆっきー!?」
『くーちゃん!!』
剣持「え、2人とも知り合い?」
『知り合い、というかソノ……』
葛葉「まぁ、ね?」
『……くーちゃん来い作戦会議だ』
葛葉「歩くの遅」
『黙れ殺すぞマジで』
2人が知り合い…、
しかも結構仲良さげだったし
なんとなくモヤモヤした気持ちを抱えながら商品をカゴに入れてレジへと持っていく
財布を取りだしながらも耳は外で話している2人の会話に耳を傾けていた
- * * * * ꒰ ♡ ꒱ - - - - -
『待ってなんで!?転校したんじゃ…!』
葛葉「今年戻ってきたんだよ!」
『とうやにバレたらマズイ』
葛葉「なんで??」
『アイツなにかと私の事詮索してくるから…』
『私らが今も許嫁なのも、その婚約をする前付き合ってたのも!!隠さなきゃ!』
ゆっきーの話を聞きながらふと思い出した
さっきもちさんが“人を待たせてる”って言ってた時の顔を
少し赤らめながら照れくさそうにして言っていた
俺は察した
もちさんはゆきのことを好きだってことを