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独りジメジメとした部屋にチャイムの無機質な音が響いた。
宅配便かそれとも賑やかな彼らか、そう思い戸を開ける。
「は、?」
戸を開けた先には、幼馴染の彼。
梅雨時の雨に降られ、ずぶ濡れのまんま、部屋の前で俯きながら声も出さず泣いていた。
余りの衝撃に言葉がでず、暫くの間沈黙が続いた。
暫くして、落ち着いたのか彼はゆっくりと話し始める。
「…っ、俺、人を殺したんです。」
真夏だと言うのに酷く震えている彼の発する言葉も、恐怖に震えていた。
そんな話で始まる、あの夏の日の記憶だ。