拝啓
風が耳を痛くし、喉を冷たくするこの頃
きっと今頃、閻魔様に地獄行きを告げられ汚い姿でゴネているお父さんとお母さんへ
私は人を殺しました
白いシャツとジーンズは真っ赤なシミで染まり
自然なピンク色の整えていた爪は欠け
この前美容院で整えたばかりの髪は乱れ
先程化粧を直したばかりの額には汗が浮かび
目の前に居るのは先程まで人間だった”モノ”
薄皮をほんの一枚剥がすだけで、
人間がこうも汚らしく見えるのかと思い
憎く、思い出すだけで反吐が出そうになる両親の事を考える。
殺す気は無かったものの
このままでは捕まってしまう。そうしたら面倒だ
三食寝床付きというのは魅力的ではあるが、私は仕事はしたくない
刑務作業なんてもってのほかだ
このまま雲隠れでもするべきか?
まぁ、ここまで来たら仕方が無い
隠す?捨てる?ふむ…
「そうだ、食べよう」
肉は食べれば良い、こんな簡単な事を忘れていた私は何ともアホだ
ははは、では…
どう食べようか
コメント
7件
お母さんそんな食べ物食べていい言うた記憶ないですペッしなさい!!!()
おっふふふふふふ(?) いやー好きだなぁ…誰56したんやろ、恋人かな