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コメント
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ちょいグロ注意
ぺいんと視点
周りに人は…よし、いないな。
ぺ 「 元勇者の実力、見せてやるよ！ 」
こちとらドラゴンスレイヤーどころか、魔王殺しだからな！
…とはいえど、以前より大分今の俺は弱いからそれほどでもないんだけど…
それにしても、まだドラゴンが生きていたとは…
ドラゴンの弱点は逆鱗と腹…だけど、逆鱗は狙いづらいから、実質腹だけ…
ホ 『 まだ数百年程度しか生きてない若竜みたいだね〜 』
そうホワペが言う。
俺はホワペとダーペと契約しているので彼らと 念話 という物を何時でもできる。
先程のように、俺の魔力を使って実態として出てきている時は普通に会話できるが、そうじゃない時は念話で話すしかないのだ。
ホワペは観察眼が鋭く、今までの経験や知識で的確なアドバイスを出してくれる。
ダーペはとにかく感が鋭くて、年に1回外れるか外れないかの精度だった。
そんな2人が揃って指示やアドバイスを出してくれるから相当戦いやすい。
それに、ホワペとダーペは俺の魔力を使って魔法を使える。
魔法は別にぐちつぼ程得意じゃないし、戦いながら魔法を放つのは相当集中力もいるのでホワペ達に任せている。
ヘイトを分散させたい時は実態として出てきてもらったりもした。
あー、こうして戦うの久しぶりだから、なんて言うか…
ぺ 「 すっげぇ楽しいや…ｯ！ 」
ダ 『 やっぱ主は変わらないな…w 』
天井がドラゴンが飛べるほど高くは無いので、恐らく飛ばないだろう。
ならば、ドラゴンがしてくるのはブレスか、しっぽで薙ぎ払ってくるかのどちらかだろう。
大半のドラゴンは飛べるので、足腰があまり強くない。
それに、二足歩行型と四足歩行型が居るが、どちらも巨体を支えながら蹴りを挟むなんて到底出来ない。
まぁ、地団駄くらいならしてくるが、俺にとっては問題ない。
そうこう考えているうちに、ドラゴンが大きく息を吸い出す。
恐らくブレスだろう。
俺は正面からドラゴンに突っ込む。
案の定、ドラゴンの口から俺に向かって灼熱の炎が放たれる。
勿論食らったら丸焦げになる。
ｷﾝｯｯﾂ！
ホ 『 魔道具ないんだし、あんまり僕らに頼りすぎたら魔力無くなるよ？ 』
ぺ 『 そういっててもホワペはちゃんと最小限の魔力でバリア張ってくれるから大丈夫！ 』
そのまま腹の下に潜り、足を切りつけ回避をしづらくさせる。
そして刀の先を上に向け、思い切り腹に刺す。そのまま首元へと走り、腹を裂く。
大量の血液と腸が出そうになっている切り口に魔法を放つ。
ぺ 『 ダーペｯﾂ！ 』
ダ 『 エクスプロージョンｯ！ 』
ダーペの攻撃魔法は威力は高いが、精度があまり良くない。
だが、そこに支援特化のホワペが風魔法で位置を調節することで、寸分も狂わずドラゴンの腹の中へと撃ち込まれた爆発魔法は、ドラゴンの腹の中を掻き乱す。
破裂した内蔵が行き場をなくし、ドラゴンの食堂を逆流する事で、ドラゴンはその大きな口から大量の血だか内蔵だかわからない混合物を吐き出す。
ぺ 「 汚ぇマーライオン… 」
ホ『 ブレスは避けないのにこれは避けるんだね 』
ぺ 「 そりゃあゲロって臭いし汚いし… 」
ホ『 血は平気で浴びるんだし出してるモノ変わらないんだから同じでしょ… 』
ぺ 「 まぁまぁw 」
やっぱ気持ちの問題だよね、うん。大事。
ぺ 「 あ、魔石回収しないと〜 」
魔物の多くが所持している魔石は、主に魔道具を使うのに必須となる。
魔物は基本魔力を生命の糧として生きていて、一生分の魔力は魔石に詰められている。
最弱と謳われるスライムでも、一生分の魔力が詰まった魔石となると普段の人間の5倍はあるものだ。
それを魔道具に嵌めることで簡単に魔石から魔力を取り出し、自然にあたかも自分の魔力のように使うことが出来るのだ。
まぁぐちつぼみたいな魔法主軸で戦うやつじゃなければドラゴンの魔石幾つも要らないんだけど、俺はダーペとホワペ居るし例外。
1個でもあるに越したことはないしね〜
ぺ 「 あ、あった！ 」
ホ 『 それ肝臓 』
ぺ 「 うわ、本当じゃん 」
暗くて見づらいんだよなぁー…
ぺ 「 んー…これ！ 」
ホ 『 当たり〜 』
ダ 『 ゲロは気にするのに平気でドラゴンの腹には手突っ込むんかい 』
ぺ 「 もー、2人とも気にしすぎ！ 」
こうやって、昔も仲間と一緒に談笑したっけ。
でも、みんなもう死んでしまった。
救えなかった。
……もう無力さに嘆く時間は何年も前に終わったハズだ。
ダーペとホワペが禁忌魔法の転生魔法を使ってでも救ってくれた命だ、今度こそは仲間の為に。
……待てよ？
ダーペとホワペが救ってくれたのは俺とぐちつぼだけなはず。
どうして、生前の外見と、名前がそのままな人が何人もいるんだ…？
今まで なんか転生してて良かったわ くらいにしか思っていなかったけど、明らかにおかしいだろ。
運営や、トラゾー、クロノアさん、ぴくとさん…そして―――――の皆も、なんで生きてるんだ…？
禁忌魔法なんてそんな連発出来ないはず。
一体誰が……？
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