vvt 短編集

🐼×🍖

🍖視点

“バカは風邪ひかない”自覚のある僕はこの言葉を信じていたけど…この言葉はどうやら嘘のようで、すっかり風邪をひいてしまった。申し訳ないと思いつつなかむに連絡をすると、光の速さでとんできた。

🐼 大丈夫、ぶるーく？

🍖 んぅ…、

🐼 薬もってくる…

🍖 あぃがと、

熱のせいだろうか、上手く喋れなくて…まるでやってる時のようなあまい声で話してしまう。

🐼 ん、…飲める？

🍖 うん、…んへ、なかむ口移しして~…？

こんなことがあったらしい…けど僕はこれだけは絶対に信じない、いくら熱で記憶が飛んでたとはいえこんなこと僕が言うわけない…！僕の方が背高いのに…(関係ないです)僕の方が背高いのに！(関係ないです)

でもまぁ、一日中看病してくれたおかげで風邪は治った。からちょっとイラついたけどお礼を言おう…

🍖 なかむありがとね…せっかくのひとりの休みだったのに、

🐼 ！い~の、気にしないで。

🍖 …なかむは優し＿

そう言おうとしたときだった。

🐼 治療費は体で…ね？

🍖 ｯ~~~！？

やっぱり優しくなんてなかった…と思いつつ、せっかく看病してもらったから強くはいえずされるがままになった。

---

ねむい