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常識人

1 - 第1話

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2024年11月14日

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阿部が出前を取り、食べていたら、中から調理する時に使ったであろう手袋の欠片が出てきた。半分くらい食べてしまった。

だが、いい気分じゃない。

悩んだが、お店に電話した。

店長が、「返金します。」と言って金額の確認をした。


しばらくすると、チャイムが鳴る。カメラで確認したら、どう見ても店長じゃなく、女子大生くらいの女の子。

オートロックを解除するか考える。

もう一度チャイムが鳴る。

返金に来ただけ。

待っていると、部屋のチャイムが鳴る。



女の子ー◯◯店から、返金に来ました。

阿部ーありがとう。

女の子ー店長から、すみませんでしたとのことです。

阿部ー今度から気をつけてねって。

女の子ーはい、すみませんでした。



この店は、阿部の好みがたくさんある。週に2〜3回は頼む。

ところが、あの日から注文した食事は、あの女の子が持ってくるようになった。

適度な距離を取るし、余計なことは言わないし。

阿部は気にしなくなった。

時々、「もう少し野菜摂った方が良いですよ」とか、「おすすめのチラシ入れてます」とか話す程度だ。




目黒ー野菜を勧めてくれるの、嬉しいね。

阿部ーめめの料理が1番だけど、そこも美味しいんだ。

目黒ー今度、阿部ちゃんの家に行って、そのお店のご飯食べたいね。

阿部ーいつでもいいよ〜。



機会は意外に早くやって来た。

目黒と2人でメニューから選んでいる。2人分を彼女が1人で持ってくるのだろうか?

チャイムが鳴って、カメラを見ると、もう1人女の子がいた。

2人でやってきた。

チャイムが鳴ってドアを開ける。

料理を受け取ろうとした。




女の子2ーうわっ!阿部ちゃん!

女の子1ーお客様に失礼だよ。

女の子2ー私、ファンなんです!

女の子1ーすみません。はい、金額はちょうどですね、ありがとうございました。ほら、帰るよ?

女の子2ー今度から私が来る!

女の子1ーだめ。迷惑かけるから。

女の子2ーあんただけいい思いして!

阿部ー俺も、今まで通りがいい。ファンになってくれて嬉しいけど、私生活はそっとしておいてくれる?

女の子2ーいいじゃん、食事持って来て顔見れるし。

女の子1ーそれがだめなの。とにかく来ちゃだめ。

女の子2ーふん!店長に頼むし!



2人は喧嘩しながら帰って行った。

次から誰が来るのだろう。

声は目黒にも聞こえていた。

ちょっと心配そうに料理を受け取る。



目黒ー大丈夫?

阿部ー店長に電話しとくよ。

目黒ー騒ぎにならなきゃいいけど。

阿部ーん〜。



幸い、店長は理解のある人で、お客様の迷惑になることは好まない。

今まで通りの女の子が料理を持ってくる。



阿部ーありがとうね、あの人はどうなった?

女の子1ー厨房担当になりました。

阿部ーじゃあ、配達はしないの?

女の子1ーはい、店長が許可しません。

阿部ー助かった。ありがとうって言ってくれる?

女の子1ーはい、分かりました。いつもご贔屓、ありがとうございます。



礼儀正しく彼女は帰って行った。

厨房担当になった彼女は、阿部からの注文が入ると、写真に撮り、自分のインスタに「阿部ちゃんの晩ご飯」とタイトルを付けてアップしている。

阿部もそのアカウントの写真を見た。確かに自分が食べた料理が映ってる。

だが、被害がないので、放っておいている。



目黒ーもうちょっと野菜食べなきゃ。

阿部ー配達の彼女にも言われる。

目黒ー阿部ちゃんが何が好きか分かるね。

阿部ー作ってくれる?

目黒ー作らせていただきます。

阿部ーふふふ。



厨房担当になった彼女が黙っているはずがない。

わざとビニールの欠片を入れた。

阿部が店に電話する。

返金には、いつもの彼女が来る。深く頭を下げて謝罪してくれる。



そういうことが2〜3回続いて、流石に阿部もキツく注意した。

いつもの彼女が来て、厨房担当になった彼女は辞めさせられたと言う。阿部は、ちょっと申し訳ない気持ちだったけど、配達の彼女が言う。



女の子1ー相手が誰でも、やっていいことと悪いことがあります。阿部さんは気にしないでください。

阿部ーあなた、しっかりしてるね。

女の子1ーお金もらって仕事しているんです。当たり前です。

阿部ーこれからも、よろしくお願いします。

女の子1ーこちらこそよろしくお願いします。失礼します。



阿部はソファに座っている目黒に抱きついた。

目黒が優しくキスをする。




阿部ーあの子いい子でしょ?

目黒ーいい出会いがあったね。

阿部ー真面目ないい子だね。

目黒ー皆んなああいう風に、きちんと距離を取ってくれると嬉しいね。

阿部ー美味しいし、あの子は礼儀正しいし、あの店のファンになった。

目黒ー俺の晩ご飯も食べてね。

阿部ーもちろん!



目黒の晩ご飯を食べる機会は実際にはあまり取れない。

阿部はいつもの店の出前を取る。

礼儀正しい彼女とも、少し話をする。馴れ馴れしくしない彼女にも好感が持てる。



女の子1ーありがとうございました。

阿部ーおすすめ、美味しかったです。

女の子1ー私、メニューも店長と一緒に考えてるんです。阿部さんも楽しみにしてくださいね。

阿部ー頑張り屋だね、これからも、よろしく。



いい出会いがあり、美味しい料理があり、阿部は幸せだと思う。

目黒と2人で出前を取る時にはサービスで、ちょっとしたお惣菜が付いている。電話すると、お得意様だから、気にしないでくださいと言われる。



目黒ー嬉しいね。

阿部ー美味しい!

目黒ーお店に負けない!

阿部ー当たり前じゃない、めめが1番だから。

目黒ーじゃあ、もっと食べに来て?

阿部ー疲れてるのに、悪いし。

目黒ーお店に負けたくないの。

阿部ー子供みたいなこと言わない!



目黒が阿部を押し倒す。

阿部が「まだ食べさせて」と言う。

目黒がしぶしぶ阿部を解放する。



目黒ー早く食べてね。

阿部ーめめのエッチ。

目黒ー普通だと思うけど?



食事の後には、ゆっくりしたい阿部だが、目黒が押かかってくる。



阿部ーんっ・・まだ・・食べたばかり。



聞いてない。目黒は阿部の服を脱がしていく。

阿部も本気で抵抗しない。



阿部ーはぁ・・いい・・。



高みに高みに阿部を押し上げていく。可愛い声だけ響く部屋。



阿部ーもっと・・あぁ・・だめ・・。



激しく腰を振り昇り詰める阿部。

目黒は硬く抱きしめてキスをする。




目黒ーごちそうさま。

阿部ーばか。

目黒ー可愛いかった。




美味しい料理を食べ、阿部を食べ、目黒は上機嫌である。

阿部は目黒を軽く叩く。

気にしない目黒。可愛い阿部を抱きしめて笑っている。





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コメント

8

ユーザー

何度読んでも素敵出会いですね🥰 いつか出会えたら『素敵なファンだった』って思われるファンになろう😆

ユーザー
ユーザー

素敵な出会いですね🥰

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