テラーノベル
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結局桃赤なんですよね 🤞🏻💫
今日は久しぶりに会う、親戚と会う。前にあったとき、彼は高校生だったが今ではもうすっかり成人もして充実した大学生活を繰り広げている。という話だけは聞いていた。
電話とかで話たりすることは何度か機会があったが、それでも顔は見れてないし、実際には会えてないから大分印象等も変わるはずだろう。
彼の家の前についたとき、インターホンを押したらガチャリと音を立ててドアが開かれる。
「…ないくん、久しぶり」
そう言って手を振りながら出てきてくれたのはその今日会う予定だった久しぶりに会う親戚のりうらだった。その容姿はとてもかっこよくなっていて、前までのぽてっとした可愛らしい顔をしていたりうらが嘘みたいにスラッとしている。
そんな彼を目の前にすると思わず言葉を失ってしまう。
「…? どしたのないくん。ほら上がって」
「あ、うん。ありがと」
そう言って彼のお家にお邪魔させてもらった。
コトッと音を立てて、目の前に置かれたのは彼が前までは飲めなかったはずのコーヒーだった。へぇ…こういうのも家に置いてあるんだな、大人になったな。なんて感心していると自分のところにも置いてあったコーヒーを飲み干す。
「母さん達ないくんたちが来るからって買い物行っちゃった。」
「…なにする?」
そう伺ってくるその瞳に吸い込まれるように、俺は見詰めていると思わず声が出ていた。
「…すき」
「え?」
声が出ていたことに気がついたときにはもう遅かった。勿論彼にも聞こえる距離、声の大きさだったから聞こえていて驚きの声も耳に入った。…まずい、と思うもだめみたいでりうらは口をパクパクさせて困っているように見えた。
「…ぁ…、そう、じゃなくて…親戚として、で…っ」
嘘を付くのは得意な方のはずなのにこういうときには咄嗟に出てこないのが嫌でしょうがない。…でも「好きじゃない」と嘘つくのも苦しくてしょうがない。俺はこの気持ちには気づかないふりをすることに決めたはずなのに、なんで…なんでこうもポロッと俺は口に出しちゃうかな…
「…そう、だよね。ないくんは女性の方が好きなんでしょ?」
「前まで『可愛い女の子と付き合いてぇ〜』なんてくだらないこと言ってたもんね」
にひひと口角を上げて笑ってみせる彼の表情と瞳がどうしても俺には魅力的に見えてしょうがない。その唇を見つめる度に奪い取りたくなってしょうがない。…でもそんなことをしたら嫌われるに決まってる。
彼の口元に伸ばしかけた俺の腕を引っ込めてそのまま俺の口元へと運んでいく。
「やめて、恥ずかしい。」
「まだ独身男性なの?りうらより何歳歳上なわけ…?笑」
そう言ってまた今度は成人男性2人は思えないくらいぴゅあぴゅあな話を両方の両親が来るまで続けた。
「遅れちゃってごめんねぇ、ないこくん」
「いえ、大丈夫です。俺の両親も遅れてすみません。」
「いいのよ、いいのよ」
愉快に笑ってみせるりうらのお母さんに、俺も微笑みかけると横からりうらが割り込んで、「手伝う!」なんて子供らしくぴょんぴょんしてたから思わず頭を撫でてやる。
それにまたりうらは目をまんまるにしてこちらを見詰めてきた後に、ふふっと笑った。
「なぁに、ないくん」
「…いや、いつまでもお前はガキだなって思って。」
「はぁ!? りうら大学生なんですけど〜!」
そう言ってまた頭を今度はわしゃわしゃ〜!と撫でてやると「わふふ」なんていいながら俺の手に大人しく撫でられてくれた。すぐに俺の両親も集合し、そのまますぐに食事会が開かれた。
食事会でのりうらの様子は変わらず、好きなものを好きなだけばくばく食べている様子を俺は酒だけを呑んでじっくり眺めるだけだった。
食事会が終わってお開きになりかけたとき、ハプニングが起きた。
「え、母さんが運転してくれるんじゃないの?」
「はぁ?そんなん、ないこが運転してくれるって話になってたじゃない。話を聞きなさい。」
終わった。俺、酒のんじゃったよ。え車で両親は来たんだよね?え?なんで呑んじゃったの?
「…俺もうタクシーで帰る!」
「え、ないくん帰っちゃうの?」
そう言って俺の袖をぐいっと引っ張ったのは紛れもない、りうらだった。そのまま更に強い力で俺のことを引っ張って今度はりうらの腕の中にすっぽり収まる形になる。後ろからギューッと抱きしめられているせいでりうらの匂いに包まれている感じがする。そんなことだけで俺の胸はドキドキして顔が真っ赤になってしまうのが恥ずかしい。
「泊まってけばいいじゃん。りうらと一緒に寝よ〜」
そのまま俺の首元に頭を埋めて耳元で囁くように話しかけてくる。りうらの声は本当に良くて、思わず聞き入ってしまう。
「ないくん?泊まってってくれる?」
「…あ、もちろん」
そう返してやると、やったぁと一言いって離されちゃった。少しだけ寂しいなって思ってしまったけれど、そりゃあ付き合ってるわけでもないしただ俺の母さんの妹さんがりうらのお母さんなだけであって特別仲いいわけではない。…ちょっと前は結構な頻度であってたりしたけどね。
「…あ、そうそう。ないくん」
「りうらも好きだよ」
end
コメント
5件
見るのが遅くなりました🙇♀️ なんかもう、好きです。 ふざけている訳ではなくて、率直な感想がこれでした(笑) 私桃赤大好きなんですけど、このお話が一番好きです!!!
初コメ失礼いたします🙇♀️ 照れながら告白するのではなく、最終的にサラッと口にしてしまう赤さんが好きすぎました😭🫶 余談ですが、同じく私も桃赤厨です😇