宮舘は、渡辺が好きで好きでたまらない。
2人にはもう幼馴染みという、特別な感情はない。
皆んなと同じメンバーの1人としか見ない。
渡辺が先に宮舘にそう言ったのだ。
そう言われた宮舘は、もう渡辺に恋をしていた。
2人の間に特別な繋がりがなくなってしまった。
宮舘ー翔太、もう幼馴染みじゃないの?
渡辺ーない。他のメンバーと同じくらいにしか思ってない。
宮舘ー俺は翔太のことが・・。
渡辺ー知ってる。言わなくていい。
宮舘ーだったら!
渡辺ーそれでもお前を特別に思うことはない。
宮舘ーどうすれば・・。
渡辺ー半年間、皆んなにバレずに俺に告白してみろ。晩ご飯は食べに行ってやる。
宮舘ー誰にも内緒?
渡辺ー目黒は知ってる。
宮舘ー何で?
渡辺ー俺が言った。
宮舘ー目黒が好きなの?
渡辺ー友達だ、1番仲のいい。何でも相談するし、一緒にいると落ち着く。
宮舘ーそれでも友達なの?
渡辺ー目黒とキスしたいと思わない。
こうして、宮舘は渡辺に告白することになった。
しなければいけないし、皆んなにバレたら終わり。
晩ご飯を食べに来た時は「大好き」と何度も言う。
渡辺は笑うことなく、真剣に聞いてくれる。
1度、目黒が宮舘に「だてさん、頑張れ」と言った。
本当に友達なんだと思った。
2人しかいない控え室で、「翔太、大好き」と言う。渡辺はいつも同じ「分かった」と言う。
3か月が過ぎた。
宮舘は会うたびに「好き」と言う。
渡辺の心に届いているのだろうか?
「俺も」や「嬉しい」なんて言わない。いつも同じ「分かった」。
キスはもちろん抱きしめることも、許してもらえない。
なのに、晩ご飯を食べたらソファで眠ってしまうこともある。
宮舘ー無防備にも程があるでしょう。
身体に触れないようにブランケットを掛ける。
そうやって、半年が過ぎた。
改めて、渡辺が聞く。
渡辺ー涼太、俺が好きか?
宮舘ーん、翔太だけが好き。
渡辺ーこの先、変わることないか?
宮舘ー親には悪いけど、孫は見せてやれない。
渡辺ー涼太!
宮舘ーえっ、えっ、翔太?
渡辺ー俺には涼太だけだから。
宮舘ーえっ、えーーーーーーっ!
抱きついてくる渡辺。受け止める宮舘。理解が追いつかない。
渡辺ー目黒!
目黒ーだてさん、頑張ったね。
宮舘ー何で?
目黒ー翔太くんは、ずっと前からだてさんが好きなの。
宮舘ーえっ?
目黒ー半年、だてさんが好きって言ってくれるなら、この先の人生だてさんと一緒に歩きたいって。
宮舘ー翔太?
渡辺ー恥ずかしいから見るな。
宮舘ー翔太!
目黒ーだてさん、楽屋ね。
抱きしめていた、渡辺を離す。
嬉しくてニコニコしてる。
渡辺が目黒のそばに立つ。
渡辺ーその顔、何とかしてからスタジオに来い。
宮舘ー翔太、今夜うちに来て?
渡辺ー分かった。目黒、行こう。
1人になっても、宮舘の顔はニコニコしてる。
そこに、メンバーが入って来る。
努めて真面目な顔を作る。
向井ーだてさん、何かええことあった?
宮舘ーないよ。
向井ー嬉しい嬉しい、いう顔しとる。
宮舘ー・・。
向井ーしょっぴーと上手いこといった?
宮舘ー何で?
向井ー聞いてもた、しょっぴーに好きや言うてるの。
宮舘ー康二だけ?
向井ーん、俺だけ。
宮舘ー内緒な。
向井ー良かったな。
宮舘は頑張っていつもの顔をして、向井とスタジオに歩いて行く。
その日から、渡辺に触れることが出来るようになった。
抱きしめるだけ。宮舘は聞いてみたい。
宮舘ーいつから、翔太は俺が好きなの?
渡辺ーいつからか覚えてない。
宮舘ー俺が先に好きなんだね。
渡辺ー多分な。
宮舘ーいつになったらキスしていい?
渡辺ーいいぞ、しても。
言うなり宮舘に抱きしめられる。
宮舘がキスをしてくる。
熱いキス。
バランスを崩してソファに倒れる。
上に乗り、キスをやめない。
渡辺は宮舘の頭を叩く。
渡辺ー子供か!がっつくな!
宮舘ー嬉しくてつい。
渡辺ーちょっと待て、俺が下か?
宮舘ーダメ?
渡辺ーちょっと勇気がいる。
宮舘ー待つから。
気持ちいいのは好きだが、これは想定外だ。
思わず唸ってしまう。
だが、いつかは宮舘の思う通りになるのだろう。
渡辺ー待てよな?
宮舘ーん。
渡辺ー気持ちいいのは好きだから。
宮舘ーいいの?
渡辺ーだ〜か〜ら〜。
宮舘ーゆっくりしたいと思います。
渡辺ー頼むぜ。
今夜は目黒の家に来ている。
晩ご飯を食べて、コーヒーでも飲んで、だいぶ落ち着いた。
渡辺ー子供かってーの。
目黒ー嬉しいんでしょ。
渡辺ー俺が下だって。
目黒ーありゃ、大変かも。
渡辺ーやっぱり?
目黒ーそりゃ、身体の造りが違うし、だてさんの勢い凄いし。
渡辺ー待ってもらってる。
目黒ーもっとゆっくり進めていく方がいいかな。
渡辺ーそう思う。
仲が良いを通り越している感じがあるが、2人は友達なんだと言う。
きっと、宮舘が目黒に嫉妬する時がある。
だが、渡辺は友達なんだと言うだろう。特別仲が良い友達なんだと。
渡辺ー気持ちいいのはいつでもウェルカムなんだけど。
目黒ーもっとってなると困るよね。
渡辺ー助けを求めるかも。
目黒ーいいよ、止めてあげる。
普段、練習が始まるまで渡辺は目黒とラウールといる。
遠くから宮舘が見ている。
向井がそばにいて、「だてさん、バレるで」と言う。
慌てて視線を逸らす。
高身長に挟まれた恋人は、可愛いとしか言いようがない。
渡辺ーバレたら、もうここには来ないぞ。
宮舘ー頑張る。
渡辺ー気持ちいいこと、しよう?
宮舘ーいいの?
渡辺ーお子様でいいのか?
宮舘ー翔太!
がっつくと子供と言われ、何もしないとお子様と言われてしまう。
宮舘は渡辺を押し倒し、服を脱がせる。
渡辺ーなぁ、俺がやっぱり下?
宮舘ーうん、気持ちいいとこ止まりでしょう?俺が気持ち良くしてあげる。
渡辺ーありがたいことで。
宮舘ー翔太、好き、大好き。
渡辺ー知ってる。
宮舘ー翔太は?
渡辺ー好き、大好き。早く!
綺麗な身体の渡辺。
宮舘はゆっくり撫でていた。
頭を下げて渡辺の物を口にする。
渡辺ーんっ・・はぁ・・もっと。
可愛い声だけで宮舘の身体は熱くなる。
もっと聞きたい。
渡辺ーりょ・・た・・いい・・。
可愛い、可愛い。
宮舘は渡辺の物を口にして自分も、扱いてる。
渡辺にしてもらいたいのだが、待ちきれない。
渡辺ーんっ・・じぶん・・で?
宮舘ー我慢出来ない。
渡辺ーふふふ・・はぁ・・いい。
2人は同時にイッた。
宮舘がもう一度と言う。
渡辺は唇を舐め、キスをせがむ。
宮舘がキスをする。
身体が密着し、渡辺が宮舘の物を扱く。
宮舘ーしょ・・た。
渡辺ー気持ち良くしてやる。
身体を入れ替え、渡辺が上になり、宮舘の物を口にする。
渡辺の頭を自分に引き寄せ腰を突き出す。
宮舘ー翔太!
互いに上になり、下になり。
快感を求める。
宮舘は夢中になる。
渡辺の方が余裕がある。
これから先も、主導権は渡辺にありそうだ。
それでも宮舘は幸せだと思うのだ。
完
コメント
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ゆり組尊い