先生には昨日、来てくださいと言われたけど、やっぱり行けそうにない。また同じ事されると思ったら、行きたくないって思った。
母「結花、学校どうするの?」
結「頭痛いから休む」
母「わかった。じゃあ、学校に連絡しておくね」
結「…うん(あ~、また休んじゃった)」
母には心配かけたくなくて相談していなかった。体調不良とウソをつき、こんな感じで休んでいた。休んだ日はゲームをして過ごしたり、散歩をしたりしていた。そして、決まって先生から電話がかかってくる。
その日の夕方、学校から電話がかかってきて
母「もしもし神村です。」
上「もしもし、担任の上川です。結花さんいますか?」
母「いますよ。変わりましょうか?」
上「お願いします」
母「結花、先生が話したいって」
結「…わかった。(電話を手に取る)変わりました、結花です。」
上「もしもし、上川です。調子はどうですか?」
結「まぁまぁです」
上「また明日、行けそうだったら来てください」
結「…わかりました」
電話が切れる。こんな感じの会話をして終わり。明日か、と思いながらその日はすることを終わらして布団に入った。
次の日、体育があったが1人になるのが見えてたから、途中から学校に行った。入室許可書をもらいに職員室に行くと、ばったり上川先生にあった。
「来てくれたんですね。」
入室許可書を書きながら、先生が口を開いた。
「少しだけ、頑張ってみようと思って」
「そうですか。でも無理はしないでくださいね。」
「…はい」
この日の時間割は、体育の次が上川先生が担当する数学だったため、教室まで一緒に行ってくれた。そこからはいつも通り授業受けたり、麗央と話したりして過ごした。帰りのHR始まる前に、先生に少し残っててほしいと言われた。
放課後
みんなが帰った後に、進学について詳しく話してくれた。その頃の私は、進学することに興味がなかった。進学するつもりもなかった。でもこの話を聞いて、進学することに対して少し興味が湧き、その頃から高校について少しずつ調べるようになった。
あとはいつも通りの習慣…っていうのは変かもしれないけれど、避ける、菌扱い、陰口、暴言といったことが、ずっと繰り返された。休み時間になる度、教室にいるのが苦しかったから授業が終わればすぐに教室から出て、逃げるようにトイレに行ったり、麗央と話したりした。時には授業をさぼってしまおうかと考えたこともあった。根は真面目なのか、私の心が許さなかった。部活動は全く参加しなくなった。すぐ帰ってゲームしたり、図書室で時間つぶしたりして過ごしていた。
そんな学校生活が続き、私も麗央もうんざりしていた。先生に相談したが相手のほうが聞かず、ずっと続いた。ある日、気分が沈んだ日があった。その日はちゃんと学校に行くことができた。帰りにいじめの主犯と言っていい奴とたまたま同じ帰路についていた。「最悪…」と思い、面倒なことにならないように足早に帰ろうとしたとき「車に轢かれたて死ね!」と言っていたのを、今でも忘れていない。でも私に向かって言っていたことなのかはわからない。その日の夜、そのことがずっと頭に残り、なかなか寝付くことができなかった。
「私って、いらない存在なのかな」
そう思ってしまい、涙が溢れた。
翌日、学校を休んだ。昨日言われたことは、当時の先生にも、親にも、麗央にも未だに言っていない。言いたくない。正直に言って、学校に行くことも生きることの苦しかった。辛かった。当時の私にとっての幸せは、家でゲームしたり、Youtube見たりすること。
このころからだった気がする。当時の高校生、私服の同級生に会うのが、休みの日に見かけるだけで怖いと感じ始めたの。特に男子、男の人が怖かった。人を信じることもできなくなって、嫌われるのが、裏切られるのが怖くなって。
「信じたら裏切られる」
そう思ったら、最初から期待しないほうがいい、簡単に信じないほうがいい。気づいたらその考えが頭に残った。
そんなこと考えてたら一年が過ぎ、終業式。私にはこの一年がすごく長く感じた。でも、進級しても同じことの繰り返し。
「もう、誰も信じない。」
そう思いながら新学期になるのを待った。
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