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『恋人が、できました』
スマホを見ていた俺に突然飛んできた”セラ夫、ちょっといいですか?”の後に続いたのがその言葉だ
どうやら、凪ちゃんに彼女ができたらしい
「へぇ」
ふい、と凪ちゃんに視線を向けてからそうひと言だけ零し、 視線をスマホに戻す
すると、凪ちゃんは少し拗ねたような声で、興味なさすぎませんかと言ってきた
だって実際興味ないし・・・
そう思いながらも、まぁ聞いてるやるか、とスマホを閉じて視線を凪ちゃんに向ける
「しかたないなぁ凪ちゃん、そんなに話したいなら聞いてあげてもいいよ」
『なんでそんなに上から目線なんですか貴方・・・』
「だぁって聞いてほしそうにしてたの凪ちゃんじゃん」
「あ、それとも俺に興味持ってほしかったとか?」
”でもまぁ、どんな人がこの自由人の心掴んだのかは気になるけどね〜”と言いながら、コーヒーを入れる
『貴方ねぇ・・・』
そう、凪ちゃんが呆れたように言う
「で?話したいんじゃないの?その人のこと」
『、話したいというか、共有ですよ』
『任務については普段通りですが、セラ夫1人でもできるような・・・そうですね、例えば猫探しとか、そういうのはセラ夫におまかせする事になるかもしれません』
「あーそういうこと?でも書類とかは大体凪ちゃんがやってくれてるから、別に彼女さんのことがなくてもそういう任務は全部俺に任せてくれちゃって全然いいんだけど、」
あ、と声をあげると、凪ちゃんは頭に?を浮かべたような顔をしていた
「”そういう任務”も俺に回しちゃっていいからね」
そういうと、キョトンした顔をしてから、はっとしたような顔に変わった
と、思ったら申し訳なさそうな顔になっていた
『ぅ、すみません・・・』
『、ていうか!それじゃあ大体の任務セラ夫に行くじゃないですか!』
『私にもちゃんと回します』
「いや駄目に決まってるでしょ、彼女さん心配するって」
こいつ身内のことは大分振り回してくるよな、と思い、焦りながらもそう言う
『、いや、でも・・・』
「俺書類まとめるの面倒くさい人だからさ、凪ちゃんが書類やってくれてるの助かってるから」
まぁ嘘だけど
凪ちゃんは、少し悩んでからため息をひとつ零す
『・・・じゃあ、申し訳ないですけどいいですか、』
思っていたよりもすぐに甘えてきた相方に目を丸くしてからひとつ笑みを零す
「・・・ふ、いいよ」
その後は特に用事もなかったので家に帰ることにした
はずだったのに、
【ねぇー!!!お願いッ!!】
奏斗に捕まった
Zeffiro寄ってこうかな、とか思って中に入った数分前の自分を殴ってやりたい
どうやら、入ったばかりのバイト2人が飛んだらしい
2人はそれぞれ奏斗と雲雀に一目惚れして入ってきたけど、仕事もせずにプライベートにズカズカと踏み込んできたらしい、 しかも未成年
”【申し訳ないけど僕ら恋愛対象同性なんだよね】”
そう言うと逆上して帰ったらしい
「・・・災難だったね、とは思うけど、」
【ね!?そう思うでしょ!?やっぱセラだわえぇ手伝ってくれんのありがとう〜!!】
「えぇ〜、俺手伝うとか言ってないんだけど」
〖ごめんなぁ、せらお、断っていいから〗
そう言う雲雀の顔には、薄く疲れが滲んでいる気がして。
「・・・いつから手伝えばいいの」
気づけばそう言っていた
【せら〜ふ!!!やっぱうちのダズルガーデンがいっっっちばん偉い、天才、神!!!】
勢いで抱きついてこようとする奏斗を避けて雲雀に声をかける
「えうるさ、ねぇこの人酔ってんの?」
〖繁忙期に仕事教えて仕事こなして、ってやってたからちょっと頭おかしくなっとるだけやと思う〗
まぁ何回教えても覚えてくれんかったけど・・・、と雲雀が苦笑いしながら言う
雲雀の心底疲れてそうな顔はそんなに見たことがないのもあって、なんだか見慣れない
「・・・俺今日から入ろっか?」
〖・・・ぇ、流石に今日からは、あれやない?Room4Sの方だってあるやろ、〗
「んふ、別にしばらくはあんま任務入らないし大丈夫だよ」
それに任務に繁忙期とかないし、というと
えー、うー、んー、と雲雀が悩んでいるので、奏斗に視線を向ける
「ね、奏斗、今から俺いた方がいいでしょ?人少ないうちに仕事教えてよ」
と言うと、今度こそはと抱きついてくる
【ほんっっっっとにありがとう〜!!!】
僕もうへろへろなんだよ〜と涙目になりながら力を強めてくる
え、なに本当にこの人シラフ?
やっとのことで家に帰ってこれたのは22時で。
繁忙期は明後日辺りで終わりとはいえ、人数が減ったから休む暇がなさすぎるし奏斗がああなるのもしょうがないか、と思いながらベッドに沈む
2人ともゆっくり休めたらいいんだけど