テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
mg.side
ab「……蓮、ほんとに疲れてる?」
「うん。ちょっとだけ」
ab「じゃあ、こっちおいで」
そう言って、阿部ちゃんが両腕を広げる。
その瞬間、俺は迷わずその胸の中に入った。
背中に腕を回されて、ぎゅっと抱きしめられる。
あったかい。
さっきまで体に残っていた疲れが、ゆっくり溶けていくみたいだった。
「……あったかいね」
ab「蓮が冷えてるんじゃない?」
「そうかも」
阿部ちゃんの手が背中をゆっくり撫でる。
そのたびに、力が抜けていく。
目を閉じると、聞こえるのは阿部ちゃんの声と、すぐ近くの呼吸だけ。
なんだか、それだけで安心する。
「……ねえ、阿部ちゃん」
ab「ん?」
「俺さ」
ab「うん」
「阿部ちゃんにこうやって抱きしめてもらってるときが、一番胸の中が安心する」
言ってから、少し恥ずかしくなった。
でも、阿部ちゃんは笑わなかった。
ab「……ほんと?」
「うん」
もう一度、腕に力を込める
。
「ここにいると、何も考えなくていい気がする」
ab「そっか」
「外だとさ、ちゃんとしなきゃって思うこといっぱいあるけど」
少しだけ言葉を探す。
「ここでは、力抜いていいんだって思える」
阿部ちゃんの手が、背中で止まる。
そして今度は、さっきより少し強く抱きしめてくれた。
ab「じゃあ、いつでも力抜いていいよ」
「……うん」
ab「俺の前では、無理しなくていいから」
その言葉が嬉しくて、顔を肩に埋める。
「……好き」
ab「ふふ、また言ってる」
「何回でも言う」
ab「じゃあ、俺も何回でも返す」
「ほんと?」
ab「うん。大好きだよ、蓮」
胸の奥がじんわりあたたかくなる。
あ、やっぱり、この場所が好きだ。
この腕の中が好きだ。
そして何より――
「阿部ちゃん」
ab「ん?」
「俺、ここに帰ってくるの好き」
ab「うん」
「これからも、帰ってきたら抱きしめて」
ab「毎日?」
「毎日」
ab「じゃあ、毎日おかえりって言うね」
「……約束」
ab「約束」
もう一度、ぎゅっと抱きしめられる。
その瞬間、心の底から思った 。
俺が一番安心できる場所は、家じゃない。
阿部ちゃんの腕の中だ。
#ざつだんだん
桃紫 さく🌸
11,189
コメント
6件
めっちゃ癒させるー! なんだろう…めめあべってめっちゃ可愛すぎるのは、まじでなぜ?!
羨ましい、💚ちゃんの暖かいオーラと言うか存在が極限迄疲れた🖤の心と同時に体も安息を与えてるのかな?

うー🥰 いつもは💚が甘えるのに たまに💚甘える🖤が良いですね。 堪りません🥰🥰