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プリンセス·はる【はるひめ】
302
アングレカムの咲く処
[はじめに]
閲覧いただきありがとうございます。
本編はゲーム実況グループ『メメントリ』様の二次創作小説となっております。
メインメンバー5人は設定上幼馴染です。
年齢は22歳です。
ご本人様とは一切関係ございません。
それでも良ければ、ぜひ読んで言ってくれると嬉しいです!
6年前
hr)早くきてよー!!
?)ちょっと、まって
hr)__が遅いの!
?)今行くから!
?)うわっ!?
hr)~~~~!!!!
え、?待って、よ 嘘、だよね、?
hr)ッッ!!!
hr)はぁ、っはぁ、
hr)またか、、
最近同じ夢を何度も見る。
高校生の時の、忘れもしないあの日
思い出したく無いけれどこれが俺の唯一の償いだから
俺は今日もいつもと変わらない日々を過ごす。それはきっとあいつも、
ザーザー
今日は雨らしい、窓の外で水滴が溢れるのが見える。ついてないな、そう思いながら俺はいつもの日課を果たしに行く
服を着替えて歯を磨いて、朝ごはんは…いらないか、お腹空いてないし、
手帳と財布、スマホを鞄に入れて、鍵を手に取る。チャラチャラと音を鳴らすのは、あいつとお揃いのキーホルダーだ。靴紐を結んで今日は雨だから傘も持って行かないと、家を出たらコンビニに寄って俺のグミと梅ねりを買うのも忘れないように
hr)あ、、
今日は俺も受診するんだっけ、危ない危ない、保険証を持っていかないと
hr)っ、!?やば!もうこんな時間!?
そんなことを思っていたら時間なんてあっという間に過ぎてしまっていたようだ
流石に遅刻はまずい、あそこは時間厳守だから玄関まで走って
hr)行ってきます
写真立てに飾られているあいつにそっと挨拶をして鍵を閉めた。
ガヤガヤ
hr)今日も変わんねぇな、
人の声、自動車の音、信号の音、すべてが何も変わっていない。いや現実的には変わっているのだが、、俺には何一つ変わっていないように見える。こんなことを感じるようになったのはいつからだろう
ピンポーン(入店音
いらっしゃいませ!
いつもと同じ店員さんでいつもと同じ挨拶。やっぱり今日もまた同じ1日、強いて言うならあそこの棚に飾ってある商品少し変わっている、、か
毎日通っているからか店員さんからは常連客として愛されている。
hr)なんのグミにしよう、、
昨日はぶどうのグミを買ったから別のやつが良い、
hr)あ、このグミ梅味出たんだ、
hr)これにしよ
買ったのは2つ、合計で260円
財布から小銭をとってお会計をして店を出た。
hr)うぇ、っ あんまり美味しく無いな
元々梅は好んで食べないのだが、「梅」と言うだけであいつを思い出して買ってしまう。昔からの癖。早く治さないとなと思う反面、あいつの好きなものを食べていると言うことが嬉しいような気がしてなかなか治らない、
hr)よし、ついた
ウィーン
この”病院”までは徒歩10分
割と近めなアパートを借りていて良かった。毎日通うにはもってこいだ。
hr)801号室の__に会いにきました
「はい!__さんですね!いつもお疲れ様です!」
6年間毎日欠かさず通っているんだから顔パスのような物が欲しくなってきた
毎回ナースさんに伝えるのも面倒くさい
そんな愚痴を溢しながら着いたここは801号室、6年前に俺はここに通い始め今日までずっと1日も欠かさず通っている。
コンコン
hr)入るぞー
hr)おはよう、”うたくん”
そう、俺は毎日うたに会いにきている。うたの好きな梅ねりを持って。
だが返事はない、来るはずがないのだ。
どうしてこうなったのか、それは6年前に遡る
hr)うたくん!!こっちこっち!!
ut)おー、まだ歩くの、?
hr)まだまだよ!
ut)俺疲れた…休憩!!
as)俺も疲れたよー
jo)あそこにベンチがあるので少し休憩しましょうか
sr)やったー!一番乗り!
俺たちは暑すぎる夏に嫌気がさして秘密基地を作ろうと山に行っていた。
今考えれば年齢に対して随分幼稚な事をしていたと思うが暑さでパンクしていた高校生の俺たちにはそんなこと考える余地もなかった。
そう、考えれなかったのだ。
その日の前日は雨が降っていた。だから蒸し暑くて仕方がなかった、だけどあの場にいた誰1人気づかなかった。”雨で地面が滑りやすい”ことに、本来であれば危険行為であった。俺たちの行った山は崖が多く、中学生以下は侵入禁止となっている。普段の俺たちならきっとじおる当たりが気づいていたはず、でもダメだった。
そして、下山時。
ついに起きてしまった。
hr)早くきてよー!
hr)もう日が暮れちゃう!!
ut)ちょっと、待って
ut)おま、速すぎ、
うたは、暑さのせいか歩くので精一杯で
hr)うたが遅いのー!
ut)今行くから、!
でも、俺は気づいてあげられなくて、
そして、
ut)うわ、っ!?
うたは、その場にあった崖から転落した
一瞬何が起きたのか分からなくて、理解できなくて
俺も、じおるもあすたもそろもんも必死で声を掛けた。救急車も呼んだけど1時間掛かるらしくて、何度も何度も声が枯れるまで呼びかけた。
救急隊の人が来てくれても俺は呼びかけていた。
崖と言ってもそこまで大きな崖ではなかったのだが、打ちどころが悪かったらしい
でも神様が味方してくれたのだろうか
一時期は命が危うかった事もあったが、徐々に回復して今は植物状態になっている。
ドナーの話も何度か来たが俺が全て断った。うたは絶対に目を覚ます。
そう、信じているから
これが事の成り行き
あ、そういえば紹介していなかったね、
紹介しよう、さっき出てきた3人は幼馴染で
あすたは今、俺が立ち上げたゲーム実況サークル『メメントリ』に入ってくれている。編集も実況もできていつもお世話になってる、本人の前では絶対に言わないけど
そろもんは、同じくメメントリに入ってくれている。遅刻は多いが根は良いやつ、学部は体育学科
じおるも上2人と同様メメントリに入ってくれている。正直なんで入ってくれたのかは分からない学部は経済学科で成績は学年トップらしい
他にも4人ほどいるが紹介はまた今度にしよう。
そうそう、それで俺が伝えたかった事。
この物語は、俺が、うたが、俺達が。
『幸福を掴み取る物語だ__。』
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コメント
1件
みぅです🥀 読みました……「アングレカムの咲く処」 序盤の「またか」ってループ感と、日常の何気ない動作が全部うたへの償いになってるのが重い…。植物状態になった幼馴染に6年毎日通うHRの視点、すごく好きです。 グミのくだりとか、「梅ってだけで思い出す」ってところに、6年間の積み重ねが詰まってて、胸が苦しくなりました。 続き待ってます、とてもさん…本当に丁寧な表現だと思いました。