テラーノベル
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〜4/18 18:00 トンス商店街〜
「すっかり日も暮れちゃったな〜。」
商店街を抜けた1人の男は、腕時計の時刻を確認した後に住宅街へ向かった。
男の名はロモン。主に依頼された楽曲の製作と提供を行う若手作曲家だ。
住宅街に入り、自宅に向かってた時、突然隣人の犬が吠えだし、その直後に何かがロモンとぶつかった。あまりの勢いに、ロモンは尻もちをついた。
目を開けると、ぶつかってきた何かと目があい、お互いに驚いた。
「うわあぁぁ!!」「きゃあぁぁ!!」
ロモンは腰を抜かし、何かはすごい速さで自宅の門の後ろに隠れた。
何かの見た目は、毛深くフサフサで一本の触角と2本の角が生えていて、全体的に黒みがかった色合いだった。
何かが怯える様子を見てロモンは、
「猛獣じゃないよね?」
と思い込んで立ち上がり、何かの前に来た。
「何をするつもりなの?」
驚いた。言葉を喋れるんだこの生き物は。感心しながらロモンは地面にしゃがみ、ゆっくりと両手を広げた。得体の知れない生き物なのに、危機感の感じないロモンであった。
「何もしないさ。危ない人じゃないからこっちに来な。」
何かは警戒しつつもゆっくりと近づいてきて、ロモンの腕に包まれた。 ロモンは何かを抱きかかえ、自宅に連れた。
ロモンは風呂の準備を行い、湯が溜まるまで自分の部屋で何かと待っていた。
「怖がらないの?」
何かはそう聞いてきた。
「ううん。むしろかわいかった。」
意外な回答だったのか何かは頬を少し赤らめた。
「そういえば君は誰なの?」
「私はリイム。遠い銀河系から来た珍獣なの。」
「そうなの!?別銀河から来たんだ。でも何でここに?」
「実は……。
リイムは深呼吸し、話を始めた。
「私たち宇宙珍獣は、もともと多くの宇宙民が住む銀河系にいたんだけど、盗賊集団が私たちに目をつけて襲ってきたの。 だから、逃げるために遠くて空気のある住みやすい星を探し続け、この星に辿り着いたの。 」
「そうだったんだ。」
……。
……。
ロモンは不意にリイムの背中を撫でた。
「きゃっ!」
驚いたリイムは急いで本棚の上に逃げた。
「何するの!」
「ごめん。フサフサしているものを見るとついつい撫でたくなっちゃうんだ。」
ロモンは一度時計を見た後もう一度本棚の上を見た。しかし、リイムの姿はどこにも見当たらない。
「あれ?リイム?」
「私ならここよ。」
気づけばリイムはロモンの太ももの上に座っていた。
「うわぁ!いつの間に!?」
「ふふ。私の力なの。」
「力?」
「私の頭に生えているこの触角、これのおかげでいろんな力が使えるの。ついさっき使ったのは視線の先に瞬間移動する力。」
得意気に話した後、リイムはロモンの方に顔を向け、
「無でないの?」
と聞いてきた。
理解の追いつかいロモンだったが、結局自身の本能に負けて再び撫で始めるのであった。
(体毛フサフサしてて癒されるな〜。)
(撫でられるのとても落ち着くな〜。)
幸せ時間がしばらく続いたが、風呂の湯を出しっぱなしにしていることをロモンは気づいていなかった。
〜おまけ〜
「あっそういえば風呂!」
気づいたロモンは急いで風呂場に向かった。
風呂場の湯は、既に浴槽外に溢れていた。
「あ〜あ。一体どれくらい溢れてたんだろう。はぁ⤵。」
諦めたような顔をしたロモンを見てリイムは、
「ドジだな〜。」
と一言言った。
〜続く〜
コメント
1件
ああ〜〜〜第1話からもう尊すぎる!!😭💕💕 ロモン、得体の知れない生き物にいきなりぶつかられて腰抜かしといて「猛獣じゃないよね?」って思うの謎すぎるし、撫でたい衝動抑えられないの完全にケモノ好きの鑑だよな??笑 リイムの触角能力で瞬間移動とか、フサフサな毛並みとか、さっそく設定がエモい…!!しかも撫でられて「落ち着くな」ってお互い思ってるの良すぎる!!😭💕 ラストの風呂溢れに「ドジだな〜」って言うリイム、完全に距離縮まってるやん!続き気になる!!次回も絶対読むね🌸✨