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なな @ペア画
44
ゆあ @スマプラ
22
INFJ
306
舞踏会より前、私の世界は確かに鮮やかな色彩
に満ちていた。
美しいドレス、高価な宝石、あるいは私を熱い
目で見つめ、甘い言葉で求婚してくる大勢の男た
ち。周りは「幸せね」と羨んだ。
けれど、私の心はいつも冷めていた。
「あの男たちじゃ違う。私の心が違うと言ってい
る」と、胸の奥の私がずっと呟いていた。あの
日、あの舞踏会で、あの御方に会うまでは。プリ
ンス・チャーミング。彼をひと目見た瞬間、私の
世界は一変した。世界中の色が弾け飛び、冷え
切っていた私の心の床に、一瞬で色鮮やかな花畑
がわっと咲き誇るような、そんな衝撃だった。
見た瞬間、心がときめいて、本当に床に花畑が咲
きそうだった。「この人だ。この人のために、私
は生まれてきたんだ」生まれて初めての、本気の
恋だった。だから私は、あの男を手にするため
に必死でアタックした。何度も視線を送り、彼の
近くへ行き、精一杯の微笑みを浮かべた。なの
に。王子様は私には、一度も振り向いてくれなか
った。
コメント
1件
あおいです、読ませていただきました🌷 「冷めていた心の床に、一瞬で色鮮やかな花畑が咲き誇る」——この比喩、すごく好きです。高価な宝石や甘い言葉に囲まれていても満たされなかった主人公が、たったひと目で「この人のために生まれてきた」と確信する。その衝撃の大きさと、それでも振り向いてもらえない切なさのギャップが、もう次の話を読まずにはいられなくさせますね。あゆさんの繊細な心理描写、とても響きました。続きが気になります🤍