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𝐒𝐓𝐎𝐑𝐘┈┈┈ⓒⓛⓞⓥⓔⓡ┈┈┈ 𝕤𝕖𝕔𝕠𝕟𝕕
次の日
クローバーはいつもと同じ荷物を持って家を出てからギャンブル場に着いたのは5分後だ
毎日のように誘われていて、移動までが面倒だっため、近くに引っ越したのだ
クロ「キョロキョロ、、、」
お誘いを貰った相手を探しながら中に入っていく
モブ「キャァァァア♡」
クロ「ビク、、、なんだ??」
黄色い歓声が聞こえた方を見るとありえない程の人集り
店の従業員は迷惑そうな顔をしながら対応しているが、クローバーは相手を探す手間が無くなって少しラッキー程度に思っていた
クロ「はいはーいすんませーん開けてくださーい」
人集りの間を縫うようにして中心に向かっていく事2.3分、目的の相手がやっと見えてきた
クロ「おい!お前!」
ヴィノ「お!神童(笑)じゃないか」
クロ「は?」
お互いの第一印象は最悪
どうせ自分の株を上げたいから勝つ見込みも無く自分に挑戦を申したのだろうとクローバーは相手を見下し、何を言われても怒らず人柄の良さを見せてやろうと思っていた矢先にこれだ
ヴィノ「まぁここで立ち話もなんだし、中でお話でもしないか?」
クロ「、、、まぁいいだろう!時間ならいくらでもあるしな」
ヴィノ「遊ぶ友達が居ないだけなんじゃ?」
挑発に挑発を重ねながら2人はVIPルームの一室に入っていった
クロ「んで、なんで俺とやり合うってんだよ」
ヴィノ「いやぁなんて言うか暇でね」
クロ「おめぇも友達居ねぇんかよ」
ヴィノ「まぁそれは置いといてこれからする賭けの話をしよう!」
クロ「お、何を賭けるんだ?金ならお前に負けない程度にはあるつもりだぞ?」
ヴィノ「生憎、もう金は腐るほどあるからね」
クロ「お?嫌味か? ·͜·」
ヴィノ「それよりもっと本気な賭けがしたいんだ!それこそ、負けたら人生が逆転するような」
クロ「お、おぅ、、」
ヴィノ「そこで!君が負けたら俺のペットになる、俺が負けたらこのカジノを君にあげる!こんな条件はどうかな? 」
クロ「は??!いやいや、俺が負けた時のリスク高くね??」
ヴィノ「俺が負けてもリスク高いからだいじょーぶ♪」
ヴィノ「まぁ、負けるのが怖いならやらなくても良いんだよ?」
勝っても負けても人生が変わる
自分の今までを棒に振りたくない気持ちとこの勝負で買った時の喜びを考えたら、、、
クロ「よし!やってやるよ!!」
ヴィノ「うん♪そう来なくっちゃ!」
審判兼司会「さぁ始まりました!全勝無敗の神童VSカジノの所有者ヴィノ様です!」
審判「今回も前回同様バカラに基づいたオリジナルゲームをして貰います!ルールは(以下略)」
審判「さぁそれではゲームスタート!」
〜ゲーム開始〜
手元に2枚のカードが配られる
端を半分くらいまで捲ると柄なしとハートが1個
カードは4か5とAce
引き直しをして見るとスペードが2個
これで9点は行ったと思われる
審判「カードオープン!」
クロ▷12
ヴィノ▷10
審判「おぉと!僅差でヴィノ様の勝ち〜!」
審判「今回神童は調子が悪いのか?いつもなr((
ヴィノ「それより早くゲーム続けろ?」
審判「、、では!ゲームの続きをしましょう!」
〜ゲーム中〜
クロ▷5
ヴィノ▷5
審判「ひ、引き分けです、、、こんな事は初めてだ!」
次負けてしまうと人生が終わる
そんなプレッシャーを感じながらクローバーは次のゲームに挑んだ
〜ゲーム中〜
クロ▷8
ヴィノ▷5
審判「おぉっとここで神童の勝ち!引き分けによって最終ゲームを追加です!」
ヴィノ「よくこのゲーム勝てたね?」
クロ「さぁな、、」
かっこをつけたはいいが、プレッシャーに弱いクローバーは今勝てたのはほぼ偶然だった
次も運が味方をしてくれれば良いが、、、
審判「さぁ!最終ゲームです!どんな結果になるか楽しみですね!」
審判「ではカードを!」
真っ白と模様のカード
迷いなく引き直しをしてもらった
ヴィノも同じく引き直した
審判「運命の時、カードオープン!」
クロ▷1
ヴィノ▷9
審判「ヴィ、ヴィノ様の勝利〜!!」
クロ(負けた、、負けた?
この俺が?
いや負けて当然だ
周りが勝手にはやし立てて神童などと呼んだが所詮はただの少し運が良いだけの奴だ
逆にここまで負けなかったのは運が良かったからなんだ)
クローバーは椅子に座って、項垂れたまま顔を上げない
その向かいに座って居るヴィノは頬を少し赤らめ、満足そうに微笑んでいる
拒否などもせずにヴィノの家に連れてこられたクローバーはヴィノから悪趣味な首輪をチラつかせられた
ヴィノ「一度は欲しかったんだよ!少し生意気だけど忠順なペットが」
クロ「それに俺がピッタリだったって訳か?」
試合の前からは見てもとれない程の静かな声でクローバーは呟いた
さすがはカジノの設立者の家と言いたくなるほどの豪邸の一室でどのようにして抜け出すかをずっと考える
ふと、自分の居る部屋の明かりが不規則に揺れていることに気づいた
ロウソクだ
ロウソクを使って豪邸に火を付ければ逃げ出せるかもしれない
幸い、手足は自由で部屋の中は自由に動けた
クローバーは壁に立てかけてあったロウソクを、手に取りドアの近くに置いた
何分か経ってから黒い煙が立ち上がった
そこからの展開は速く、あっという間に部屋全体が黒い煙に包まれた
警報が鳴り響き、黒い煙が立ち込め、嫌な臭いもする
ちょっとやり過ぎたかとも思ったが自分が生き残るためには仕方ないと自分を納得させた
ドアを突き破り外に出るとヴィノが慌てた表情でこちらを見ていた
ヴィノ「おま、何してんの??!!」
クロ「脱走計画」
クロ「誰かのペットなんか死んでもヤダね」
ヴィノ「、、、」
クロ「どうした?ペットが逃げ出してイライラしてるのか?」
ヴィノ「、、、ここじゃ不満だった?」
クロ「は?」
思いがけない言葉を耳にして聞き返す
ヴィノ「この豪邸は気に入らなかった?もっと大っきいのが良かった?使用人が嫌だった?何がダメだった?俺の反応が悪かったのかな?ずっと君を追いかけて来たんだから逃がさないよ逃がせない」
イカれた言葉を繰り返すヴィノをクローバーは何も言えずただ突っ立って見つめるしかできなかった
自分に抜けられた歪んだ愛情は沢山見てきたつもりだったがそんな事は無かった
遅れて言葉の意味を理解し初め、虫唾が走った
こいつもこの屋敷ごと始末しておいた方が良い
クローバーはそう思い、ダメ元でヴィノに向かって言った
クロ「なら、お前が死んだら俺は喜ぶよ」
ヴィノ「じゃぁ喜んで死ぬよ」
そう言いながらヴィノは先程クローバーが火をつけた部屋に入ってドアを閉めた
ドアを閉める前にクローバーが最後に見たヴィノの表情はイカれた笑顔だった
クロ「、、、まじで行くやつが居るかよ、、」
そろそろ逃げようとクローバーが周りを見回すと
火の海になっていた
出口は無く、窓も壊れて出られそうには無かった
クロ「やべぇ、死ぬかも」
部屋の中でも煙を吸いすぎたのか頭が痛くなり、意識が朦朧として来た
最後に頭に浮かんだのは「生きたい」でも「死にたくない」でも無く、「神童じゃなくなれて良かった」だった
目を覚ますとないも無い空間にいた
無限に広がっている様な気がするほど広いその空間に自分はどうやって迷い込んだのだろうとクローバーは困惑していた
ふと後ろを見ると青と黒の服を着た三角布を頭につけた子供が居た
ゴス「良かった、間に合った」
あとがき
どうも!主です!
まさかのパート2が超長編になってしまって大困惑です
実は前からオリサンのストーリーは考えていたんですがクロと次に出す予定のリスだけ書いてなかったんですよ
こんな長くなるとは、、、(困惑)
次回「ビジュ公開」