橙side
今は夏休みの真っ最中。
この暑い中、俺ら2人はよく出掛けた。
プールに行くとかもあるものだと思うが、俺らは絶対散歩をするだけで、それで帰る。
💜「橙くん、今日さ、〜〜〜〜〜」
🧡「なんそれwwww」
正直何でこんなことしてるかは分からないけど、楽しいからそれでいい。
でも、夏休みの途中からある悩みができた。それは毎日帰りに起こること…
💜「橙くんっ!」
🧡「どしたん紫ぁくん?」
君の笑みに可愛らしいと思いながら、君に問う
💜「ねぇ、もし俺が俺じゃなかったらどうする?」
🧡「紫ぁくんが、紫ぁくんじゃない…?」
💜「ううんっ!やっぱり気にしないで!またねっ!!」
🧡「あ、おん!またなー!」
最初は一切気にしなかった。でも後々気になって考えるが撃沈。
それに、毎日言ってくるようになった。だから余計気になったのだ。どうゆう意味か、
でも俺は、何もわからなかった。
何もわからず夏休みの終わりの日。今日もやっぱり外に出た。
君と話すとやっぱりあの悩みは消え去っていて、楽しい思いだけが残る。
…そして、帰りの時。
💜「橙くーんっ!!」
🧡「どしたん紫ぁくんw」
💜「もし俺が俺じゃなかったらどうする?」
きた。いつもの質問だ。いつもなら「どしたん?」「どうゆうこと?」みたいな感じで聞くけど今日は違う。
🧡「…じゃあ本物の紫ぁくんはどこなん、?」
💜「ほんものかぁ…どこだろうね。」
💜「ねぇ、橙くん。」
🧡「どしたん、?紫ぁくん?」
💜「この花。あげる。」
君はそう微笑んで俺にその手を伸ばす。
🧡「…この花、なんてゆう花なん?」
💜「シオンっていうんだ!」
🧡「そーなんやっ、よく知っとるなぁ」
💜「うんっ!!」
💜「…あ、もうそろそろかえらなきゃ、、またねっ、!」
🧡「あっ、またなーっ!!」
家に帰ると、親から花瓶を貰い、紫ーくんから貰った花をそこに添えた。
🧡「綺麗やなぁ…」
普通の人から貰ったらあんまりなにも思わないだろう。
でも紫ぁくんから貰ったらとても嬉しい。綺麗だと思ってしまう、、
そんなこと言っているうちに時間はどんどん進んでいき、外はすっかり暗くなっていく。
(そろそろ寝なあかんな)
そんなこと思っていると、スマホの通知が1つなる
紫ぁくんからだった、どうしたんだろうとスマホを見ると
💜「シオンの花言葉は君を忘れない」
💜「夏休みの間。俺と毎日過ごしてくれてありがとう。楽しかったよ」
🧡「俺も楽しかったで!ありがとな!!」
と、メールを返してみるが、既読はつかなかった。
いつもなら既読が着くまで待つが、明日はいくらなんでも平日だ、休みが終わる。学校なのだ。
仕方なく部屋の電気を全て消し、布団に潜り今日に終わりを告げた。
次の日、紫ぁくんは姿を消した
一軒家だった紫ぁくんの家は、綺麗に消え去り、アパートになっていたのだ
学校にもいなかった。
俺は紫ぁくんを探し回った。最後の、最後のメールの意味を聞くため。
朝。起きた時、紫ぁくんからメールが返ってきていたのだ。
何かと思いみてみると。
💜「大好き」
その言葉の理由を、どうゆう意味で送ったのか聞くため、学校に早く行ったのだ。
でも、学校が始まっても来ることのなかった紫ぁくんを俺は探し回った。
先生に聞いてみるが、紫って子は元々居なかったと、みんな言う。
でも、俺が過ごしてきた時間は本物だ。
でも、もう紫ぁくんがいそうな場所なんてわからない。
後悔なんていっぱいする。夏休みが終わったら会えないことを知っていたら。
知っていたらきっと散歩しながら話す訳ではなく。
きっといろんな場所に行って色んな思い出を作っていただろう。
でもそんなこと予想しなかった。
いつでも一緒にいれると思ってしまっていたのだ。
だから、だから会えなくてもいいように、忘れないように、シオンが添えてある花瓶の中にネリネを添えた
花言葉は
「また会う日を楽しみに」
この花は、ネリネは君に届くだろうか。
届かないことは分かっている。
だけどまた会えることを信じて待つ。
俺も君が好きだから。
コメント
1件
??なーくんはもう亡くなっていてジェルくんに会うためにジェルくんだけに姿を表したのかな?