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小柳がちらちらと赤城の顔を確認しながら聞く。
赤城の思考は恥と罪悪感と煩悩とここから出るための手段とがぐるぐる渦巻いていた。
まず、人にされたことがないから羞恥心が半端ではない。
それを小柳にさせるのが申し訳ない。小柳を汚してしまう気がしてならない。
ただ、どんな風になるのかちょっと好奇心が湧いてしまったのも事実。
ここから出るために色々と手は尽くしていて、まだ試していないのはプリントの指示に従うこと。
考えに考えて赤城は声を発した。
「……や、じゃないよ。……分かった。そうしよ」
赤城のズボンとパンツを脱がせるのに手間取った小柳。
何せ、赤城が意識しまくって恥ずかしがるものだから進まない。
自分が逆の立場だったら間違いなくごねるだろうから強くは言えず、急かさずに赤城のペースで進めた。
座布団の上に彼を座らせ、背面から手をまわした。小瓶を近くにたぐり寄せておいておく。
「……いい?」
始めていいか、なんて聞こうとすれば自分も変に意識してしまってぎこちない声が出た。
彼が黙って頷いたのを見て、そっと触れる。
彼に言った通り、自分には他人のモノを扱いた経験なんてない。
どうやって動かしたらいいかなんて知らない。ただ、自分にする時のようにすれば多分問題ないだろう。
そう考えて柔く彼のモノを掴んだ。
彼は後ろから抱き締める様な体勢でモノを触り始めた。
綺麗な手が自分のに触れているのを見て、ぎゅっと目を瞑る。
本当だったら手で覆い隠したかったが、手錠が後ろではめられているためそれはできない。
羞恥と罪悪感でまぜこぜになった感情に蓋をするようにして今見えているものを見えないように瞼を閉じる。
「……ん」
ただ、そうすると触れられている感覚がより鮮明に伝わってくる気がして唇を噛んだ。
「目、瞑っておいて……俺の手、どう見たって男の手だろうから」
落ち着いたトーンで聞こえた彼の声に思わず目を開いた。
そっか。僕が君のこと好きかもしれないこと、バレてないもんね。
僕の恋愛対象が女性だろうと考えてる彼の言葉でよりいっそう意識してしまった。
戦った時に出来ただろう傷跡が薄っすら見える手が、彼の手であること。
後ろから微かに聞こえる息遣いも、柔軟剤の香りも彼のものということ。
「…っは、ん」
強く唇を噛む。長い指が裏筋をなぞる感覚につま先をぎゅっと丸める。
それを察してか、なぞるごとに指に入る力が強くなっていく感覚に眉を寄せる。
「っふ……うぁ、や、ば」