俺の日記

ーーー桃の部屋ーーー 

桃「っ…………」

幻覚…？

水族館の時も…みんなの顔も…俺が作ったやつも

全部ドロドロに溶けて見えて…

桃「なんでっ……？」

寝たら治んのかな…もう寝よ

ーーー日記ーーー

今日は色んなものがドロドロに溶けて見えた

治るのかな…

みんなの顔もわかない

今日、紫兄に休んでって言われた

使えないって思われたんかな

協力しないとなのに

もっと頑張らないと…

明日は朝ごはんちゃんと作らないと

ーーーーーーーーーー

ーーー次の日ーーー

桃「よし、朝早く起きたからちゃんと作れるでしょ。」

卵焼きとご飯とお味噌汁。

あ、やっぱりフレンチトーストにしようかな

それで少ししょっぱいのでソーセージ焼けば…

桃「やるか」

---

桃「…………またドロドロ」

なんで……

赤「桃ちゃん、おはよ」

桃「おはよ……ﾋﾞｸｯ」

赤「桃ちゃん？」

桃「な、なんでもないっ、えと……ごめん……朝ごはん失敗した…」

赤「え？すごい綺麗にできてるよ？砂糖と塩間違えたとか？」

桃「…………」

赤「食べてみるね？」

桃「え……」

こんなの食べるの

赤「うん！美味しいよ！大丈夫だよ？」

桃「そ……か」

赤「何が失敗したの？」

桃「だって……」

青[ドロドロ？めっちゃフワトロだけど？]

桃「っ……」

俺……だけ？

俺だけドロドロに見えるの…？

赤「桃ちゃ…」

桃「ごめん！学校行ってくる！」

赤「え？」

桃「行ってきます」

赤「ちょっ、桃くん！？」

ーーー学校ーーー

桃「はぁっ……はぁ……」

早く着きすぎた……教室開いてて良かった…

桃「…………」

赤兄の顔もドロドロだった…

治ってない……

ﾊﾞｼｬｰﾝｯ!!

桃「ﾋﾞｸｯ……み……ず？」

モブ1「ははっ、うけるっ！！」

モブ2「きたねぇー！！ww」

モブ「…………」

桃「………………」ﾆｺｯ

水…かけられちゃった

モブ2「何ニヤついてんだよキモ」

モブ1「桃ぃ、片付けとけよー」

桃「わかった」

早く片付けないと先生来るよな…

その前に着替えもしねぇと

モブ2「後、放課後、屋上な」

桃「…………」

モブ1「おい、聞いてんのかよ！！」

桃「え、俺？わかった」

モブ2「マジムカつくわ」

桃「…………」

早く片付けないと

ーーー放課後ーーー

モブ2「はぁ、今日の担任うざくなかった？」

モブ1「まじイラついたわ……ってことで」

モブ2「イライラ発散ターイム！」

桃「…………」

モブ「おい……もうやめね？バレたらやばいぞ？」

モブ2「はー？お前もやれよ？」

モブ1「そーだよ、別にバレたってよくね？いじめじゃないし」

モブ2「そーだよ、あいつ笑ってるし、嫌がってねーじゃん！合意の上だよ！」

モブ「っ…………」

桃「…………」

こいつらも顔ドロドロ……

モブ2「何見てんだよっ！！」

ﾎﾞｺｯ

桃「うっ……」

モブ1「ほんとにお前おかしいよなぁ？」

桃「ｹﾞﾎｯ…」

モブ2「変にニコニコしてるし、マジきしょい」

モブ1「その顔、壊してやろうか」

ﾊﾞｷｯ!

桃「ｸﾞｯｯ……顔はっ……やめろっ…」

モブ2「自分の顔はイケてるからやめてくださいってか？」

ﾎﾞｺｯ

桃「ちがっ…バレるっ……」

モブ1「あはっ、お前やっぱおかしいよ」

ﾊﾞｷｯ…ﾎﾞｺｯ……

桃「ｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯ…」

モブ「か、帰ろうぜ……」

桃「…………」ﾆｺｯ

モブ2「そうだなー！カラオケ行こうぜ！」

モブ1「いいな！」

桃「俺も……帰んないと……」

ーーー帰り道ーーー

桃「はぁっ……はぁっ……なんでっ……」

みんな顔がっ……溶けてるっ……

気持ち悪いっ……

桃「ｳﾞｯ…………」

やばい吐きそう……早く帰んないと

ーーー家ーーー

桃「トイレっ……」

吐くっ……

桃「ｳﾞｯ……ｵェ”ェェ……」

桃「はっ……ﾋｭｯ……」

着替えて……顔手当てしないと…

言い訳は…？どうする？

桃「手当……さきっ……」

---

桃「……結構腫れてたな…」

自分の顔は見れるのに……

青「ただいまー！」

桃「おかえり……」ﾌｲｯ

青「え！？どうしたの！？その怪我！」

桃「なんでもない」

青「なんでもなくないでしょ！？」

桃「ぼーっとしてたら壁にぶつかっただけ」

青「えー？嘘でしょ」

桃「…………じゃぁ、なんだよ」

青「桃くん…いじめうけてない？」

桃「は？」

青「僕達中高一貫校でしょ？噂がこっちまで流れてくる時あって…ピンク髪の人が虐められてるらしいって噂…今日あったんだ」

桃「たかが噂だろ」

青「でもピンク髪なんて桃くんぐらいでしょ？しかも前もボロボロになって帰ってきたし」

桃「……だからいじめじゃない」ﾋｸ

青「笑えてないよ」

桃「！！」

青「ねぇ、桃くん。何があったの？聞かせて？」

桃「………大丈夫」

弟になんて頼れるわけがない……

青「大丈夫じゃないでしょ！？」

桃「大丈夫だからっ……」ﾋｸ

青「なんで頼ってくれないの？頼ってよ…」

桃「……」

赤「ただいまー」

桃「ﾋﾞｸｯ……部屋戻るから」

青「待って」(桃の服を掴む)