俺の日記

ーーーリビングーーー

桃「！！、いやだっ！離せ！」

青「桃くん！逃げないで！」

桃「は？」

逃げる……？俺が？

青「逃げないでよっ……僕達と向き合ってよ…！」

桃「いみわかんないっ…」

向き合ってるに決まってんじゃん。

向き合うために始めた日記まであるのに

なんだよ…逃げてるって

青「桃くん自身で向き合ってよっ！！」

桃「うるさいっ！！！何も知らないくせに！俺は向き合ってる！逃げてないっ！！」

青「知らないから教えてよ！！教えてくれないじゃん！！」

桃「っ、知る必要ないだろ！！！？」

青「ある！！！家族だから！！」

桃「家族でも知る必要ないことだってあんだろ！」

青「でも！今の桃くんの状態は知る必要あるの！！絶対に離さないからっ！！」

桃「っ！！！離せっっ！！」(拳を振り上げる)

青「！！」

赤「桃っ！！！！」

桃「ﾋﾞｸｯ……っあ………最悪だ…」ﾎﾞｿｯ

赤「何してんの！！」

青「赤兄！！桃くんは悪くない！」

桃「…………」

赤「でも桃、家族に手を上げるなんてしちゃ駄目。絶対に」

桃「……もういいよ……全部俺が悪いから……ごめんなさい……ごめんなさい……だから……もうほっといてよ……」

赤「！！」

そう言うことか……

青「赤兄……」

赤「桃ちゃん、少しお話しよ？青ちゃんも含めて」

桃「…………」

赤「ね？少しだけ」

桃「…………」

赤「ほらここに座って、青ちゃんも」

青「桃くん座ろ」(桃を座らせる)

赤「はい、お水飲んで落ち着いて」

桃「…………」

なんで……なんでなんでなんでなんで

赤「まず、なんであんな状態になったの？」

青「桃くんが怪我してて、何も話してくれなかったから」

桃「話した、壁にぶつかったから」

青「違うでしょ！？」

桃「………………」

赤「なるほどね……その怪我見してくれる？」

桃「……なんで大丈夫だよ」ﾋｸ

赤「大丈夫じゃない、笑顔できてないよ。あと無理に笑わなくていいから」

桃「……」

笑顔練習したのに…

もっと練習しないと

赤「剥がすからね」

ﾍﾞﾘｯ……

赤「殴られたでしょ」

桃「ぶつかった」

赤「嘘つかないの…」

紫「ただいまー、今日は早く帰れちゃった……てどうしたの？」

赤「かくかくしかじかで……」

紫「桃ちゃん……」

桃「っ…………」

赤「で？殴られたんでしょ？」

桃「だからぶつかったって言ってんじゃん」

紫「桃くん、なんで本当の事を話してくれないの？そこにできる腫れは壁にぶつかっただけじゃできないよ」

桃「じゃぁ、紫兄は俺のこと信じてくれないんだ」

紫「嘘って分かってるからね」

桃「殴られた所見てないのに？証拠もないのに？」

紫「なら、病院行って先生に見てもらおう。そうしたらいい？」

桃「…………」

紫「ね？桃くん本当のこと言って」

桃「言ってどうなるの、怒るの？」

紫「怒らないよ」

桃「ううん、怒るよ……だって俺が悪いんだもん」

紫「なにか悪いことしたから殴られたの？」

桃「そうなんじゃない、知らないけど」

赤「そうなんじゃないって……」

青「桃くん……もう言ってよ」

桃「…………」

青「殴られてるって言ったんだから」

桃「…………」

バレたのか……そっか……

紫「ね？桃ちゃん、言って？」

桃「殴られてるよ、笑顔がおかしいんだって。ね？俺が悪いでしょ？殴られてる原因は俺なの」

赤「そんなの殴られていい原因じゃないよ！」

桃「俺の唯一の友達も言ったんだ、笑顔おかしい、気持ち悪いって……昔の方が良かったって」

紫「昔って……もしかしてモブくんのこと？」

桃「ねぇ、俺おかしいの？笑っちゃだめなの？笑えって言われたから笑ってるのに……」

赤「誰に言われたの？」

桃「…………」

紫「言って？」

桃「橙……」

青「橙くん？」

桃「俺はみんながやれって言ったこと頑張ってやってきた、みんながやれって言ったのにおかしいの？なんで？」

赤「え……どうゆう」

桃「お母さん達亡くなってから協力しようって……俺最初何も出来なかったから頑張ってできるようにしたんだよ？でもみんな今になってやるな、休め、おかしいって……なんで？なんでなんで！！！」

紫「桃ちゃ……」

桃「家事も！弟に優しくするのも！勉強も！笑顔だってみんながやれって言ったから！！！なのになんでっ！おかしいって言うの！？」

赤「桃ちゃん」

桃「俺はどうすればいいの！？みんなからおかしいって言われて……でもやらないと怒られるのに……」

青「桃くん…怒らないよ？」

桃「怒ってた！！怒られないようにする為にどれだけ気を張ってたか……」

紫「桃くんごめんね……」

桃「うるさいっ！！」

紫「！！」

桃「っ……謝るなよっ…！休みなとか言うなよ！！俺そんなにっ、使えない？俺なりに頑張ってたのに……使えないんでしょ？だから休みなって言ったんでしょ？」

紫「違うよっ！桃くん体調悪そうだったから」

桃「体調悪くても少しは動けるでしょって言ってたじゃん！！今更なんだよっ！正直に言えよ！使えないって……」

赤「思ってないよっ！桃ちゃん！自分を物みたいに扱わないで！大事な家族だよ！」

桃「かぞく……？」

紫「そうだよ……？家族だよ？」

桃「あはっ……あはははっ！」

青「桃くっ」

桃「俺……皆のとこ家族なんて思ってなかった……」

赤「桃っ」

黄「ただいま」

橙「ただいまー！」

桃「みんなのこと……大嫌いだっ」

そんなこと思ってない……

でも今は好きになれないっ……

橙「え……」

黄「どうゆう……ことですか？」

桃「うるさい……」(自分の部屋に戻る)