jkside
もう少しでヒョンの発情期。
いつも通りの会社で、資料の印刷をしながらヒョンに思いを馳せた
まだ番になれていない僕は、不安で仕方ない
誰かになにかされても抵抗できるように、もっと教えとくべきだったかな、
だいたい最近のヒョンは刺激に敏感すぎるんだ。
昨日の夜みたいにフェロモンで誘惑するのも上手くなっているし。
いつ誰に取られるか分からない。
周りのαたちが全て敵に見えていた
ちょっといらいらしながら印刷物の角を揃えていたら、
横に1人の同僚が立つ
👨「どうしたグク?怖い顔してるぞ?ㅎ」
🐰「別に。」
こいつは頭がおかしいαのひとりだ。
というかこいつが僕の知ってる中では1番おかしい
今も番にした数人のΩを家に監禁して弄んでるんだとかいないんだとか、、とにかく恐ろしいやつ。
だから、僕はできるだけ関わらないようにしているのに、
どうやら僕を気に入っているらしく、ことある事に、体の関係を求めてくる
自慢でもなんでもないし、むしろ嫌だったが、僕はαの男からモテた。番を作りたいと言わない変わり者だからかもしれない。
だからきっと1度でも押し倒されてしまえば、項を噛まれ、Ωに変えられてしまうのでは無いかと、
自分に好意を見せてくる奴には最大限に警戒を払っていた
そう、、、性転換。
珍しい話だけど、無いことはなかった
たまにα同士で恋に落ちてしまうと、やり切れなくなった片方が、発情中にもう一方の項を噛んでΩに変えてしまう
αの割合が多いこの会社でも、それが原因で定期的にヒートが発生するようになり、ここで働けなくなった者も1人ではないと噂に聞いたことがある
そして、この今横に立った男は一番危険で、そんなこともやりかねない
絶対に2人きりでどこかに閉じ込められないように気をつけていた
👨「あっそ、、俺の大事なグクがご機嫌斜めかと思って心配したんだけどㅋㅋ
それよりさぁ、、お前、番作らないのか?」
いかにも欲深そうな、ギラついた目で顔をのぞき込まれた
🐰「なんだ急に。」
👨「いや、、お前ほんとかっこいいからさ、作る気ないなら俺に1回抱かr、、」
🐰「むり。前から言ってる。やめろいい加減。
気持ち悪い。」
👨「そーゆー塩なとこも好きなんだよなあ、、」
🐰「うるさい、黙れ、早く仕事しろ。」
気持ち悪すぎる。
なんなんだこの世界。
こいつの性欲を満たすには可哀想なΩだけじゃ足りないとでも言うのか。
きっとジミニヒョンの存在がなきゃ、僕は嫌気がさして家に閉じこもるか、さっさと死ぬかしていたに違いない。
適当にあしらって、離れようとした時。
奴に服を掴まれ、振り払おうと振り向きかけた瞬間、
👨「パクジミン。」
ぼそっと僕にだけ聞こえる低い声で確かにそう呟いた
🐰「えっ、?」
なんで、、なんでこいつからヒョンの名前が。
呆気に取られて、見つめるとそいつは何事も無いように笑った
👨「いやー聞いてよ、ㅎㅎ
そろそろ飽きたから、新しい番が欲しくてね♡
そこら辺の隠れΩ見つけ出して引っ張ろうかと探してるんだよねぇ」
こいつ、、まさか、、
🐰「ジミニヒョンはやめろ。絶対にやめろ。」
怒りを滲ませて、胸ぐらを掴んで詰め寄る
👨「まあそう興奮するな、グク。
でもそんな怖い顔すら綺麗だねㅎ」
👨「あの人のなんなの?お前。
最近やけに一緒にいるって噂になってるよ?
もしかして、あの人Ωだったりする?
わかる、たしかに可愛いよねぇ」
間違いなく、ヒョンがΩだと確信を持っている言い方だった
🐰「やめろ、やめてくれ、手を出すな。」
そう言うと、男は僕の手を乱暴に振り払い、余裕の目で少しニヤつきながら顔を覗き込んでくる
👨「だ、か、ら、お前はパクジミンのなんなの?つがい?
あのΩには噛み跡はついてないはずなんだけど?」
番ではない、まだ。
思わず怯むとそれを察したように、目の前のそいつは声を上げて嘲笑った
👨「俺の誘いを何度も断ってきたくせに、
ようやく見つけた愛するΩちゃんには認めて貰えないの?ㅋㅋ」
👨「早くしないと、”だれか”に取られちゃうかもよ〜 監禁しといて、発情期来たら噛んだらそれで終わりっ♡ だからねㅎㅎ
あ、もちろん、お前が番になってくれても俺は満足〜♡」
なんでそんな恐ろしいことを楽しそうに言えるのか。
こいつは僕と同じ人間なのか?
地獄から来た怪物だと言われた方がまだ納得出来る。
気味の悪い笑い声を上げながら去っていく奴を、僕は睨みつけることしか出来なかった
ヒョンが僕と関わったせいでこんな奴に見つかった、、
絶対に守らないと。
コメント
2件
👨のやつ私たちの推しカップルに構うではない💢 🐰しっかり🐤を守るんだよ!
うわー…心配すぎる……😭