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若井サイド
「…これでいい?」
涼ちゃんは静かにそう言う。
いつもだったら、俺がそういえば、お願いすれば涼ちゃんは応えてくれたのに。
「だ、駄目」
「じゃあ、どうすればいいの?」
「もっと、もっと、…長く、してよ…ツ」
「どうして?」
涼ちゃんはわざとらしく首を傾げる。
「涼ちゃんが、俺のこと、好きならツ…!」
涼ちゃんの目が三日月の形に歪む。
その目は猫が獲物をいたぶる目によく似ている。
涼ちゃんは手に持っていた携帯を乱暴に机の上に乗せる。
「なに、僕が若井のこと好きじゃ無いって?」
「だって、涼ちゃん、そう言って…!」
そう声を荒げると涼ちゃんは俺の頬に手を添える。
「あのさ、若井。もしかして浮気してるとでも思ってる?…あるわけ無いじゃん?」
涼ちゃんは笑う。
「僕は若井に一途だよ」
「で、でも、」
「携帯を見てたのはね、若井の写真見てたから。最近忙しくって全然会えなかったし」
「そう、なの…?」
「うん、香水は、前若井が香水好きって言ってたから。」
涼ちゃんはまた笑う。
「ほら、ぜーんぶ、若井のためじゃん」
涼ちゃんはそう言って俺の涙を指で掬った。
「…涼ちゃん…」
「気づかなかったの、?」
涼ちゃんはそう言う。
その笑顔にすごく安心する。
涼ちゃんの景色にちゃんと俺は入っている。
「涼ちゃん、…」
「も、泣かないでよ。…ごめんね、意地悪して」
涼ちゃんはそう言って唇を押し当ててくる。
さっきよりも、甘くて、長い。
そのキスは確かに愛がこもっている。
そしてしばらくして、涼ちゃんの舌が優しく入ってくる。
舌と舌が触れ合う瞬間、びりっとした電流が俺身体を突き抜ける。
涼ちゃんは優しく、それでいて卑猥な音をたてながら舌を絡めていく。
涼ちゃんの舌が俺に絡めついて、唾液が混ざり合う。
そして最後に唇をそっと舐めると涼ちゃんは俺を抱きしめた。
「僕は、若井が一番好きだよ、?」
たっぷりとした甘さを含んだ、優しい優しい声だった。
♡&💬よろしくお願いします
コメント
7件
え好き😭😭😭😭
💛さんもうビックリしましたよ~それにしても下げて上げるとは…罪ですねぇ…
涼ちゃんこういうことか〜いやーびっくり展開!可愛い若井さん